太陽神インティは、開けてはいけないパンドラの箱だった……?
アクセル・ワールド 25巻 / 川原 礫
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<あらすじ>
シルバー・クロウが《太陽神インティ》を倒し、六大レギオンは王たちを助けることに成功したかと思われました。
しかしインティの中から加速世界に終わりを告げる存在、『終焉神テスカポリトカ』が出現!クロウや純色の王、その他レギオンメンバー達の修羅場は続きます。
『終焉神テスカポリトカ』は白の王に即座にテイムされました。よってこの超級エネミーにレベル9の王たちが倒されてしまうと、サドンデス・ルールに抵触してしまう危険が高いです!
(サドンデス・ルール:レベル9同士の戦いは、負けるとその時点で全てのポイントを失ってブレイン・バーストを強制アンインストールされてしまう)
しかもその場にいる仲間たちは既に、テスカトリポカが放つ重力波によって身動きが取れません。レベル9の王たちですら立っているのがやっとです!
全員動けない状況で即死級の攻撃が放たれようとしている、絶望的な状況から始まるシリーズ25巻です。
<感想・評価>
<5段階評価>
おすすめ度 ★★★★
ハーレム度 ★★★★
戦闘・バトルの量:★★★★
ラブコメ量: ★★★★
読みやすさ: ★★(設定がけっこう作り込まれてる)
<感想>
面白かったです!
最初からクライマックスの激闘で始まり、現実に戻ってからは一気に弛緩。フクロウのホウにエサをあげに行ったり、ニコとハルユキが謡(アーダー・メイデン)の家にお泊りして仲良くなったり。そして再び激闘へ向けてしたたかに準備を進め、メタトロンも復活してハルユキと再会。――そして再び決戦!読んでてワクワクする構成でした。
2つの世界の大きなギャップが面白いです。同時進行してる全く作風の違う物語を交互に読んでいるようで、シリーズ通してですがとても変化に富んだお話になっています。
でもちょっと情報量が多すぎて読むのが大変!
――――
白の王:「さっきあなたが……つまりグラフが《リーダーB》と呼んだ人物が――」
私:『えっと、リーダーBって誰だっけ?』
(前のページを何枚かめくって確認)
私:『ああ、AAとBB(ブレインバースト)とCCを作った人か……。 昔にとある仮想世界(AA、BB、CCより前の加速世界みたいなもの?)で戦争があって? 二つの勢力がその世界に閉じ込められたビーイングを巡って争ってて、リーダーAの勢力はこのビーイングを破壊しようと、リーダーBの勢力は解放しようとしてて……。 結局ビーイングは破壊不可能だったけどリーダーAが永久に封じ込めようとして、その封じた場所が今の帝城で……』
――――
とこんな感じで、読みながらの状況整理が大変でした。私はこの本を読んだ直後にこの記事を書いていますが、正直明日になったら内容をほとんど忘れてしまいそうです(汗)。
さて、今回の話の中心にもなってる『終焉神テスカトリポカ』ですが、名前がやたら長くて覚えづらくて、凶悪過ぎる存在な割にはマヌケそうな名前でちょっと残念。
ただただデカいシンプルな巨人型というデザインも、ちゃんと造形を考えるとこから逃げた感じがしてこれまた残念。(ドラクエ11のラスボスの、ニズゼルファの顔みたいな残念さ)
加速世界に終焉をもたらす存在なら、もっと勝負したデザインをしてて欲しかったです!
全体的にとても読み応えがあって、所々つっかかりながらも結局は一気読みしてしまいました。
最後が衝撃的な終わり方だったので、次の26巻がとても気になります!
(『アクセル・ワールド』25巻[終焉の巨神]の感想・評価)
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