読後、やるせない思いでいっぱいになりました……。
七つの魔剣が支配する 5巻 / 宇野 朴人
・前:七つ魔4巻の感想・評価へ。
<あらすじ>
エリンコ先生は成績優秀なピートに目を付けました!
そしてオリバー達は、そのエリンコを殺害するために再び結集。2人目の復讐が始まります。
エリンコは『単身にて時代を百年進めた』と言われる超天才。魔道建築者(ビルダー)で、様々なゴーレムを制作し操ります。
学校生活ではオリバーの従者にして後輩のテレサが周りとうまく馴染めていなかったり、授業内容が困難を増していったり。そんな中でも尚オリバー達は自分の魔道を熱心に進んでいきます!
相変わらずモラル崩壊のシリーズ5冊目。
<感想・評価>
<5段階評価>
おすすめ度 ★★★★★
ハーレム度 ★★
戦闘・バトルの量:★★★★
ラブコメ量: ★★★
読みやすさ: ★★★
<感想>
序盤はエリンコの過去や細々とした話がされていて、まとまりがない感じでした。
そしてこの巻の終盤になって、いよいよメインのエリンコ戦。かなりの盛り上がりを見せてくれました!
死ぬ間際になって、先輩たちが夫婦だと発覚したり、自分の子供を残して死んでいったり。読み終わった後は、『復讐』というものの虚無感で私の心が満たされました。(NARUTOでサスケが兄のイタチを殺して、後でイタチの本心を知った時のような。あのシーンを見たときも同じようなものを感じました) 読後はあんまりいい気分ではないです。(笑) でも読んでよかった!
今回の戦いでは多くの生徒達が犠牲になり、エリンコも死にました。
それぞれの生徒の人柄やエリンコの生い立ちなどが序盤で語られているせいで、人が死んだときのショックが大きいです。
なかなか衝撃的な1冊でした。相変わらずインモラル!
最後のエリンコとの戦闘シーンはとても読みごたえがありましたが、今後の戦闘シーンが心配です。まだ2人目の復讐なのに多大な被害が出て、しかも大盛り上がりのバトルとなりました!
エリンコが多種多様なゴーレムを操り、バトルが華やかでした。
今後、復讐の3人目4人目と、これほど盛り上がるバトルを作者さんは書きつづけられるのでしょうか……?(応援してます)
最後まで読んで、しばらくしてからふと気になったのですが、オリバーの復讐を手伝っている他の学生たちにはどんな事情があるんでしょう?(どこかに書いてありましたっけ?)
エリンコ討伐のために命を投げ捨てた彼らは、何故そこまでして復讐に協力したのか……。そこがちょっと気になりました。
(『七つの魔剣が支配する』5巻の感想・評価)
タグ:宇野 朴人 七つの魔剣が支配する
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