弱キャラ友崎くん 6巻 / 屋久 ユウキ
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<1 大きなイベントの裏にはそれぞれの思惑がある>
・アタファミで、初めて友崎が日南に1回だけ負けました。
・前の5巻で、日南は紺野エリカをひどく追い込もうとしていました。やりすぎだと思った友崎がそのことを日南に尋ねると、彼女なりに思うところがあるらしく、日南は紺野エリカに対して激しく怒っていたようでした。
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「私は『正しくて』『自分を貫いている』花火のことが好きなの。紺野エリカが平林さんにいやがらせをはじめたとき、それを計算もなく、自分の言葉で、みんなの前で愚直に指摘して見せた花火の強さを見たとき、ほんとうに美しいと思った」
「だからそれが理不尽に蹂躙されたとき、許せないと思った。花火が『もう逃げたい』と漏らしたのを聞いたとき、そんなことがあるべきではないと思った」
「だから私はその状況すべてを壊すために動いたし、徹底的に紺野を蹂躙しようとした」
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・文化祭の時期が近づいています。
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先生:「つーことでそろそろ、文化祭だなー。今週あたりから放課後に準備も始まるから、クラスごとの出し物をなにがしたいか、考えておいてくれー。例年どおり他校の生徒や来賓の方も多くくるだろうから、そのつもりでな」
「本番は十二月二十二日。例年どおり、文化祭兼クリスマス会ってことで、終業式の日に行われるからなー。各々最後の遊びと思って気合を入れるように。そこからはもう勉強漬けだからなー」
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友崎の通う高校の文化祭は、クリスマス会を兼ねた大掛かりなもので、かなりの賑わいを見せます。
しかし、友崎は去年の文化祭のことを覚えていません。ずっと友達がいなかったため、友崎には文化祭の思い出がありませんでした。
それを聞いたみみみは「今年は絶対、楽しい文化祭にしよーね!」と希望に満ちた口調で言ってくれました。
<2 お使いクエストをやるだけでもレベルは上がっていく>
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日南:「――風香ちゃん、みみみ、優鈴、花火。そのなかであなたがいま付き合いたいのは、誰?」
「それとも――私?」
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日南の指導の下、友崎が付き合いたい女子を決めていくことになりました。
現在、友崎は気になっている女子はいるものの、決めきれずに困っている状態です。そもそも『付き合う』とはどういうことなのか、そもそも弱キャラである自分が誰かを選ぶだなんておこがましいのではないかと、友崎は自分の心に整理がついていない状況です。
そして日南は、『付き合いたい女子は二人以上いることが望ましい』と言い、友崎はこれに反発。しかしすぐに言いくるめられ、友崎は自分が誰と付き合いたいのか、学祭の準備をしながら慎重に考えることになります。
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「いい? 恋愛っていうのは『人の感情』なんていう不安定な要素を存分に使った戦いでしょ? 余裕がなくなってしまえば感情が乱れるし、感情が乱れれば行動も乱れる。行動が乱れるとそれが相手に伝わってしまって、関係が交代する。だから恋愛において、自らの平常心を戦略的・理性的に維持することは、最も重要と言ってもいい項目だわ」
「――恋愛が、特に付き合う前の段階でうまくいかなくなるパターンの大半はね。いつの間にかその相手しか見えなくなって、その相手を失うことを必要以上に恐れた結果、弱気で媚びるような気持ち悪い行動をとってしまうことにあるのよ?」
「恋愛っていうのはね――複数の相手を同時に攻略していったほうが、むしろ難易度が低くなるのよ」
「『自分は他にも相手がいる』と思えるだけで一歩俯瞰した視点が得られるし、行動にも余裕が生まれる。だから冷静な判断をすることができる」
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・クラス内での交友関係を深めるため、友崎はInstagramを始めさせられ、そこに載せる写真を撮る課題を出されました。
[課題]
・中村修二、竹井とのスリーショット
・メガネをかけている水沢孝弘
・変顔をしている夏林花火(たまちゃん)
・アイスを食べている泉優鈴
・これまで喋ったことのない女子二人以上が写ったショット
・ラーメンを食べている七海みなみ(みみみ)
・菊池風香とのツーショット
――どれも難問で、明らかに課題のハードルが上がっています。
・友崎は、文化祭の実行委員になりました。
実行委員は男女4人ずつで、男子は友崎、中村、竹井、水沢。女子はみみみ、泉優鈴(いずみ ゆず)と他女子二人。
・文化祭の出し物は、友崎が提案した『漫画喫茶』の案が通りました!
友崎のクラスは漫画喫茶をします。
・泉優鈴が、文化祭実行委員の委員長になりました!
・漫画喫茶以外にも、ステージ上でクラスで何らかの出し物をすることが決定しました。
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