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2022年08月14日
【それ、奴隷の学問やで…】『僕は君たちに武器を配りたい』(故)瀧本哲史著
ひーたのブログ、本日の紹介は・・・『僕は君たちに武器を配りたい』。
瀧本哲史さんの著書です。
瀧本さんは残念ながら、2019年8月に亡くなられてしまいました。
この方生前は、東大卒、マッキンゼーに入社してエレクトロニクス系企業のコンサルに。独立後はエンジェル投資家の活動や企業再生に携わりつつ、京大の客員准教授として教鞭をとられていました。
学歴社会と成果主義、双方で名を馳せたと言える、圧倒的な経歴の持ち主ですね。
今回の本は、日本に迫る資本主義の本質を突く、私たち個人がこの時代をどう生き抜くかについて、一つの道を示してくれる本と感じました!
気になるのは、ここでいう武器とは何か。
実は本の中で瀧本さんは、節ごとに「武器=考え方」をいくつも示してくれています。
ここでは数ある武器の中で、私が気になったものを少しシェアできたらと思います!
@勉強ブームに安易に乗るな!
昨今でも熱が高まる、自己投資・勉強のブーム。プログラミング教室とか、少し前に流行ってましたよね。瀧本さん、そこにメスを入れていきます。
勉強ブームはそもそも「不安解消マーケティング」が陰に潜んでいるのだとか。
勉強自体は大切ですが、声高に言われるものは「英語、IT、会計知識」ばかり。
瀧本さんはこれを、「人に使われるためのスキル、少しきつく言うと奴隷の学問」であるとしています…!
考えてみれば、これ単体では発達し続けるテクノロジーに負けてしまいますし、みんながそこを目指すので、需給の原理から市場価値も下がってしまう。。。
やればやるほど不利になり得るわけですね。
どうせやるなら、市場価値の高まる分野で学ぶべき、ということでしょうか…!
Aこれからのビジネスは「差異」が左右する。顧客が共感できるストーリーを作ること!
差異を作る、これはいわばマーケティングの観点です!
例えば河原で拾った大きな石。ただの石ですが・・・
「田舎のおばあちゃんが丹精込めて作ったお漬物、この漬物石を使って作りました!」なんて銘打ったら、「おっ、なんだろ」てなりますよね?…まあこれは受け売りなんですが(笑)
瀧本さんは、ある英語が堪能な男性の例を出していました。
学生時代からひたすら英語を学び、学校の先生になるもその能力はほとんど必要とされず。
社会人向けの英会話教室を開くもビジネス経験が乏しくビジネスパーソン向けの教育は出来ず。
結果彼はなんと「外国人向け日本語教師」になったのです!
これ、まさにマーケティング的視点。物は変わらず、売り込み先を変えたわけですね!
こうして生まれる差異、それとこの男性が歩んだような人生=ストーリーが、人の心を動かすのだそうです。
Bリベラルアーツを学べ!
リベラルアーツという言葉、私自身はほとんど聞いたことがありませんでした。
瀧本さんが言うには、歴史、哲学、芸術、文学、自然科学全般、といった幅広い分野を横断的に学ぶことだそう。
学びの幅を広げると、クリティカルシンキング、ロジカルシンキング、コミュニケーション力、人格と身体能力形成、ができるようになるというのです。
一見、ばらばらでまとまりがない。専門性に欠けるけどそれでいいのかな?て心配になっちゃいますよね。
これは私の感想ですが、多分みんな、その不安を抱くんじゃないかと。
で、不安に負けて単一のスキルや知識を磨こうとするんじゃないかと。
結果、幅広い教養を持った人が少数派になって、価値が高まるのだと思います。
思えば、経営者の方や事業家の方の公演動画なんかを見ると、大体幅広い教養や経験をお持ち。納得です…!
こうした武器をもとに、瀧本さんが一貫して言われているのは「投資家的に考える」こと。
私は最近「自分が今やろうとしていることは、長期的にリターンがあるものか?」「ウォーレン・バフェットだったら投資する気になるだろうか?」そんな考えを頭の片隅に置いてものを判断できるようになってきました。
今回紹介したエッセンシャル版は2013年。元になった単行本は2011年の出版。
10年以上も前から、これほど時代の変化を読んでいたと考えると少しゾクッとしますね。。。
「残酷な資本主義の到来」と本でいわれている時代。生き抜くために必要な知識を常に入れ続けないと…
戦いはすでに始まっていますね・・・
僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫) [ 瀧本 哲史 ] 価格:550円 |
そんな感じで、今日はここまで!
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それではみなさん、よき旅を(^^)/~~~
2022年08月13日
【天才って実は〇〇なんです!】『天才』マルコム・グラッドウェル著
新生ひーたブログの最初の投稿、一発目の本は・・・『天才!』。
マルコム・グラッドウェルさんの著書です!(邦訳は勝間和代さん)
この方、米国誌『ニューヨーカー』のエースライターで、世界中にファンがいるんです。
出している本は、製品やメッセージがバズる仕組みを解き明かす、直観やひらめきが本質をとらえる、など強烈なメッセージを伝えていて、なんと世界で200万部を超える大ベストセラー!
今回の本は、天才の概念を大きく覆す衝撃を与えてくれました。
「天才」って言葉はよく言いがちですけど、「なんで天才なんだろう?」と考えること、意外となくないですか?私は「本人の努力かな?」とか思ってました。
そこで考えたい一つの事例が、10,000時間の法則。
これはグラッドウェルさんが説いた、天才になるのに必要な訓練期間だそう。
例えば、Microsoftのビル・ゲイツやGoogleのエリック・シュミット、いわゆるGAFAの一企業の創設者たち。
実は彼らには、1955年生まれという共通点がある。
1975年、世界初の個人用コンピュータが出たタイミングで、彼らは時間がたっぷりある20歳の大学生。
そして彼らの通う大学には、研究用にこのコンピュータが置かれていた。
10,000時間(1日8時間の場合、約3.4年)を超える時間を、彼らは研究に投じることができた。
…あとは、言わなくてもわかるな?
そう。結論、グラッドウェルさん曰く「天才は外的要因によって作られる」!
天才になるための好機に恵まれた人こそが、なるべくして天才になるという考え方なのです…!
て、それじゃあ元も子もない!結局運ゲーじゃんて思っちゃいますよね(笑)
私も、同じく。
でも、逆に考えてみて。
特に才能がなくても、好機に恵まれたら、天才になれるかも…?
【中古】【全品10倍!8/10限定】天才!成功する人々の法則 / マルコム・グラッドウェル 価格:1,430円 |
そんな感じで、今日はここまで!
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2021年05月22日
★読書感想文 『NEWELITE』
読書感想文第2回は、『NEWELITE』(ピョートル・フェリクス・グジバチ著、2018)をご紹介!
ピョートル氏は、ソ連支配下のポーランドの村出身。
独、蘭、米の暮らしを経て、2000年に来日。モルガン・スタンレーやグーグルを経て、現在は人材育成や組織開発、リーダーシップなどの分野で活躍されている。
端的に言うと、
既存の働き方から抜けられない人に寄り添いつつも、「少し冷たい」新しい風をそっと吹き込んでくれる。
そんな印象を受けた本でした。
紹介については、前回長々と熱を入れすぎてやってしまったんで、もっと簡略に済ませたいと思います!
まーた性懲りも無くたくさん付箋貼っちゃった笑
気になるところ、読み返したいところがあるとこうして付箋します。そこにメモすることもしばしば。
この中でもずぶりと心に刺さったところを5点だけピックアップしてご紹介^ ^
★生まれたばかりの子に「いい大学に、いい企業に」と願うのは無意味(第1章、p30-31より)
アメリカ・デューク大学(当時)の、キャシー・デビッドソン教授が「2011年度に小学校に入った子供の65%は、大学卒業後に今は存在しない職業に就くだろう」と言っていることが取り上げられている。
また、イギリス・オックスフォード大学でAIの研究をしている、マイケル・A・オズボーン教授は「今後10〜20年後に、米国総雇用者の47%の仕事が自動化される」と見通しを発表したと言う。
これに対してピョートル氏は「今エリートコースに乗っているか否かで将来を語るのは無意味、その現実を認識すべき」という主旨の記述をしている。
本当にそう思う。
しかし同時に、どうしても認められない人もいるんじゃなかろうか?
術者としては、こういう人はギャンブルに近い感覚を持っているという考えに至った。
パチンコはまさにそんな感じで、一度出がいいタイミングがあると、もっと良くなる、もっと良くなる……と、結果損をしているのに気付かずのめり込むことがほとんど。今の知識を持たない親世代は、まさにこれと同じ「一度上手くいった方法なら、この子もそのレールに乗せるだけでOKなはず……!」と考えて新たな世界の認識をすっ飛ばして、「いい大学に、いい企業に」と考えてしまいそう。そんな風に思ってしまう。
★人から学ぶ時のマナー(第2章、p87より)
ここで紹介されているのは、常に学んで自分をアップデートする、そう言う新時代のエリートになるための土台作りの一つの注意点。
@ 自分と会うことが相手の学びになるよう努力する
A 学んだ情報を一人で抱えずにシェアする
B 自分からも人を紹介する
なるほど、学びっぱなしにならないように、アップデート出来るための留意点といったところ。
その中でも特に、術者は@が気になった。
セミナー参加を良くしていて、Aはまさにこうしてブログなんかで綴っているわけだし、Bについても紹介したい人は何人かいて声掛け予定だったりする。
しかし、@の点はほとんど意識したことがない。
いつも暗黙に「学ぶ側と学ばせる側」に分かれるような感覚でいた。それではダメなのだろう。
同章のp94-95では、「サイクル」「トレンド」「パターン」を学び、プロの人たちのハイレベルな面白い会話に入れてもらうことを勧めている。
「自分は何も知らないから教えてくれ」というより「自分としてはここまでは分かった。さらに分かるにはどうすればいいか?」と最低限は言えるように、いわば「予習」が必須、ということと考えた。
★直感で判断(第3章、p122-123より)
直感で判断して、素早く行動に移すこと。
それにより、得られる成果が大きくなること、さらに言えばキャリアの洗濯で時間のロスが致命的であることについて言及されている。
面白かったのは、p124-125にある、孫正義氏の直感的判断について。
彼はCMを作る際、コンセプトなんかよりも出来上がった15秒のCMを観て、直感的に是非を判断するのだとか。
ピョートル氏もこれを受け「確かに視聴者はCMを直感的に判断するし、正当な評価の仕方だろう」という旨を述べている。
術者はしばしば直感が働くシーンが、実は日頃からあったりする。「今のうちにシャワー浴びようかな?」と考えてさっと済ませて出た5分後、想定外の荷物配達が来たり。仕事でも「この案件先に済ませよう」とピンと思い立ってやった時に限り、急な顧客対応が後で入ってきて、バッティングと残業を回避できたり。
自分ではもはや日常の一コマだったが、経営者と同じ目線に立っているのでは??と思うと、なんか感慨深いものがある……!
★コミュニケーション能力の評価基準は「相手が行動してくれたか」のみ(第4章、p176-177より)
これについては、スッと胸の奥に飛んでくる一筋の矢のようだった。
コミュニケーション能力。みんな言うけど、その実自分も含め、いったい何なのか分かってない人は多いような気がする。
ちゃんと言語化すると、これ以上にいい言い回しはないかも。さすがピョートルさん。
どんな会話も、空気を読むのも、会議での意見出しも、仕事のアウトプットも……全ては行動とその結果につながっている。
確かによくテレビのバラエティ番組なんかで言ってる、コミュ力不足とか関係がうまくいかない的な悩みって、「悩んでいる人が言葉を投げても、相手が想定している行動をとって結果を出してくれない」ことに起因しているよね。
コミュ力の正体は「言葉を受けた人が行動してくれるか」。スッキリしました。
★マラソンではなくスプリントの発想で生きる(第5章、p227-228より)
後半では、自己実現についての話題が述べられていたが、この章は達成のための一つの考え方を示している。スプリント、と言う言葉、恥ずかしながら術者は知らず、本書を読んで初めて調べるに至った。短距離走という意味らしい。
この、短距離走的な考えを持って「結果を出す→休む」の感覚を繰り返すことを意識する。それがピョートル氏の意見だ。激しく共感。
確かに、自分の会社もそうだが、日本の会社はなんとなく、時間制限の下で仕事をしている意識が低い気がする。
術者個人の意見としては、サービス大国だからかな?というのが思うところ。「お客様は神様」的な風潮が至る所にあって、今でもそれは化石みたいに社会に、とくに長寿の企業に蔓延っている。
過剰なサービスは従業員の疲弊を生む。現に自分の上司は朝から夕方まで電話対応ばかりに追われる。やっとご自身の仕事ができるのが定時前後、そして変えるのは夜10時とか……
よく彼はこう言っている「昔はお客さんに気に入られないと社会人としてクズのように見られた。だから頑張ってサービスしたけど、長くその関係が続くと向こうはこっちの仕事の都合やプライベートさえ無視してくる」。
同時に呪文のように常々言う。「仕事が面倒だ、早く帰りたい……でも仕事がなくなったら困る。そうだよねぇ?」ついでになんか同情を求める目を向けてくる。
彼がいい人なのは事実。一生懸命なのも事実。
しかしそれも「長く」は続かないことが表れてる。そんな風にしばしば、術者は感じている。
ちなみに、たまーに弊社ではミーティングでお勧め本が紹介される機会があるのだが、彼の言葉は決まってこう。
「読みません。そんな暇があったら一件でも多く仕事を捌きたい」
こうはなりたくない。と、思わずにはいられない。
と、同時に、自分は果たしてスプリントできているか?マラソンになってしまってはいないだろうか?そんな問いかけも常々してみたりする。
以上が、俺的ベストポイントでした。
結構少なめにしちゃったし、他にも見るべき点はたくさんあると思うので、気になる人はぜひ読んでみてください!!
それから最後に、あとがきの問い(p293-294)。本当に大事だと感じた。
皆さんもぜひ、問いに答えて自分なりの夢を導き出すことをお勧めします。
これへの答えが俺の未来だ。
〈GIVEについて〉
1、あなたのパッションは?何に夢中?
自分だけの「物語」を創り上げる
2、あなたのビジョンは?どんな世界が見たい?
水のように流れ、沢山の人と交流、リアルな体験も通じて人々が世界を広げられる世の中
3、あなたのミッションは?何がしたい?
自分の創作によって、人の心を潤す
4、あなたの野望は?どんなふうに、いつまでにやりたい?
30歳までに、自由な創作ができる環境をスタートさせる
5、あなたのサポーター、応援・支援してくれる人は?
読書会の方々。そして、他にも今から創る!
〈TAKEについて〉
1、仕事を通じて何を得たい?
・アイデア力
・人と繋がる力
2、なぜそれを得たい?3回までなぜを繰り返して。
・想像力を広げたいから→広い世界の知見を得たいから→死ぬまでにこの素晴らしい世界より多く知りたい
・可能性を広げられるから→他の人と接して新しい見方を手に入れられるから→死ぬまでにこの素晴らしい世界より多く知りたい
3、何をもって、いい仕事をしたと言える?
たしかに「誰かに価値をもたらした」と実感出来ること
4、どうして今の仕事を選んだor選んでいる?
社会が怖くて安定を選んだ→重税や社会不安に負けた→自分の中にある「価値」を信用できなかった
5、去年の仕事は今年の仕事にどう繋がってる?
ミルクレープのような薄く重なるような成長。やったことある仕事を、上司のアドバイス受けずにできたこと。
6、あなたの一番の強みは何だ?
考えを深め活発に脳を使うこと
7、周りの人はあなたをどう支援できる?
自分の知らない知識を持ってきて高めてくれる、ロケットのブースター的な役割
※書籍の紹介については、あくまでも術者の主観です
ピョートル氏は、ソ連支配下のポーランドの村出身。
独、蘭、米の暮らしを経て、2000年に来日。モルガン・スタンレーやグーグルを経て、現在は人材育成や組織開発、リーダーシップなどの分野で活躍されている。
端的に言うと、
既存の働き方から抜けられない人に寄り添いつつも、「少し冷たい」新しい風をそっと吹き込んでくれる。
そんな印象を受けた本でした。
紹介については、前回長々と熱を入れすぎてやってしまったんで、もっと簡略に済ませたいと思います!
まーた性懲りも無くたくさん付箋貼っちゃった笑
気になるところ、読み返したいところがあるとこうして付箋します。そこにメモすることもしばしば。
この中でもずぶりと心に刺さったところを5点だけピックアップしてご紹介^ ^
★生まれたばかりの子に「いい大学に、いい企業に」と願うのは無意味(第1章、p30-31より)
アメリカ・デューク大学(当時)の、キャシー・デビッドソン教授が「2011年度に小学校に入った子供の65%は、大学卒業後に今は存在しない職業に就くだろう」と言っていることが取り上げられている。
また、イギリス・オックスフォード大学でAIの研究をしている、マイケル・A・オズボーン教授は「今後10〜20年後に、米国総雇用者の47%の仕事が自動化される」と見通しを発表したと言う。
これに対してピョートル氏は「今エリートコースに乗っているか否かで将来を語るのは無意味、その現実を認識すべき」という主旨の記述をしている。
本当にそう思う。
しかし同時に、どうしても認められない人もいるんじゃなかろうか?
術者としては、こういう人はギャンブルに近い感覚を持っているという考えに至った。
パチンコはまさにそんな感じで、一度出がいいタイミングがあると、もっと良くなる、もっと良くなる……と、結果損をしているのに気付かずのめり込むことがほとんど。今の知識を持たない親世代は、まさにこれと同じ「一度上手くいった方法なら、この子もそのレールに乗せるだけでOKなはず……!」と考えて新たな世界の認識をすっ飛ばして、「いい大学に、いい企業に」と考えてしまいそう。そんな風に思ってしまう。
★人から学ぶ時のマナー(第2章、p87より)
ここで紹介されているのは、常に学んで自分をアップデートする、そう言う新時代のエリートになるための土台作りの一つの注意点。
@ 自分と会うことが相手の学びになるよう努力する
A 学んだ情報を一人で抱えずにシェアする
B 自分からも人を紹介する
なるほど、学びっぱなしにならないように、アップデート出来るための留意点といったところ。
その中でも特に、術者は@が気になった。
セミナー参加を良くしていて、Aはまさにこうしてブログなんかで綴っているわけだし、Bについても紹介したい人は何人かいて声掛け予定だったりする。
しかし、@の点はほとんど意識したことがない。
いつも暗黙に「学ぶ側と学ばせる側」に分かれるような感覚でいた。それではダメなのだろう。
同章のp94-95では、「サイクル」「トレンド」「パターン」を学び、プロの人たちのハイレベルな面白い会話に入れてもらうことを勧めている。
「自分は何も知らないから教えてくれ」というより「自分としてはここまでは分かった。さらに分かるにはどうすればいいか?」と最低限は言えるように、いわば「予習」が必須、ということと考えた。
★直感で判断(第3章、p122-123より)
直感で判断して、素早く行動に移すこと。
それにより、得られる成果が大きくなること、さらに言えばキャリアの洗濯で時間のロスが致命的であることについて言及されている。
面白かったのは、p124-125にある、孫正義氏の直感的判断について。
彼はCMを作る際、コンセプトなんかよりも出来上がった15秒のCMを観て、直感的に是非を判断するのだとか。
ピョートル氏もこれを受け「確かに視聴者はCMを直感的に判断するし、正当な評価の仕方だろう」という旨を述べている。
術者はしばしば直感が働くシーンが、実は日頃からあったりする。「今のうちにシャワー浴びようかな?」と考えてさっと済ませて出た5分後、想定外の荷物配達が来たり。仕事でも「この案件先に済ませよう」とピンと思い立ってやった時に限り、急な顧客対応が後で入ってきて、バッティングと残業を回避できたり。
自分ではもはや日常の一コマだったが、経営者と同じ目線に立っているのでは??と思うと、なんか感慨深いものがある……!
★コミュニケーション能力の評価基準は「相手が行動してくれたか」のみ(第4章、p176-177より)
これについては、スッと胸の奥に飛んでくる一筋の矢のようだった。
コミュニケーション能力。みんな言うけど、その実自分も含め、いったい何なのか分かってない人は多いような気がする。
ちゃんと言語化すると、これ以上にいい言い回しはないかも。さすがピョートルさん。
どんな会話も、空気を読むのも、会議での意見出しも、仕事のアウトプットも……全ては行動とその結果につながっている。
確かによくテレビのバラエティ番組なんかで言ってる、コミュ力不足とか関係がうまくいかない的な悩みって、「悩んでいる人が言葉を投げても、相手が想定している行動をとって結果を出してくれない」ことに起因しているよね。
コミュ力の正体は「言葉を受けた人が行動してくれるか」。スッキリしました。
★マラソンではなくスプリントの発想で生きる(第5章、p227-228より)
後半では、自己実現についての話題が述べられていたが、この章は達成のための一つの考え方を示している。スプリント、と言う言葉、恥ずかしながら術者は知らず、本書を読んで初めて調べるに至った。短距離走という意味らしい。
この、短距離走的な考えを持って「結果を出す→休む」の感覚を繰り返すことを意識する。それがピョートル氏の意見だ。激しく共感。
確かに、自分の会社もそうだが、日本の会社はなんとなく、時間制限の下で仕事をしている意識が低い気がする。
術者個人の意見としては、サービス大国だからかな?というのが思うところ。「お客様は神様」的な風潮が至る所にあって、今でもそれは化石みたいに社会に、とくに長寿の企業に蔓延っている。
過剰なサービスは従業員の疲弊を生む。現に自分の上司は朝から夕方まで電話対応ばかりに追われる。やっとご自身の仕事ができるのが定時前後、そして変えるのは夜10時とか……
よく彼はこう言っている「昔はお客さんに気に入られないと社会人としてクズのように見られた。だから頑張ってサービスしたけど、長くその関係が続くと向こうはこっちの仕事の都合やプライベートさえ無視してくる」。
同時に呪文のように常々言う。「仕事が面倒だ、早く帰りたい……でも仕事がなくなったら困る。そうだよねぇ?」ついでになんか同情を求める目を向けてくる。
彼がいい人なのは事実。一生懸命なのも事実。
しかしそれも「長く」は続かないことが表れてる。そんな風にしばしば、術者は感じている。
ちなみに、たまーに弊社ではミーティングでお勧め本が紹介される機会があるのだが、彼の言葉は決まってこう。
「読みません。そんな暇があったら一件でも多く仕事を捌きたい」
こうはなりたくない。と、思わずにはいられない。
と、同時に、自分は果たしてスプリントできているか?マラソンになってしまってはいないだろうか?そんな問いかけも常々してみたりする。
以上が、俺的ベストポイントでした。
結構少なめにしちゃったし、他にも見るべき点はたくさんあると思うので、気になる人はぜひ読んでみてください!!
それから最後に、あとがきの問い(p293-294)。本当に大事だと感じた。
皆さんもぜひ、問いに答えて自分なりの夢を導き出すことをお勧めします。
これへの答えが俺の未来だ。
〈GIVEについて〉
1、あなたのパッションは?何に夢中?
自分だけの「物語」を創り上げる
2、あなたのビジョンは?どんな世界が見たい?
水のように流れ、沢山の人と交流、リアルな体験も通じて人々が世界を広げられる世の中
3、あなたのミッションは?何がしたい?
自分の創作によって、人の心を潤す
4、あなたの野望は?どんなふうに、いつまでにやりたい?
30歳までに、自由な創作ができる環境をスタートさせる
5、あなたのサポーター、応援・支援してくれる人は?
読書会の方々。そして、他にも今から創る!
〈TAKEについて〉
1、仕事を通じて何を得たい?
・アイデア力
・人と繋がる力
2、なぜそれを得たい?3回までなぜを繰り返して。
・想像力を広げたいから→広い世界の知見を得たいから→死ぬまでにこの素晴らしい世界より多く知りたい
・可能性を広げられるから→他の人と接して新しい見方を手に入れられるから→死ぬまでにこの素晴らしい世界より多く知りたい
3、何をもって、いい仕事をしたと言える?
たしかに「誰かに価値をもたらした」と実感出来ること
4、どうして今の仕事を選んだor選んでいる?
社会が怖くて安定を選んだ→重税や社会不安に負けた→自分の中にある「価値」を信用できなかった
5、去年の仕事は今年の仕事にどう繋がってる?
ミルクレープのような薄く重なるような成長。やったことある仕事を、上司のアドバイス受けずにできたこと。
6、あなたの一番の強みは何だ?
考えを深め活発に脳を使うこと
7、周りの人はあなたをどう支援できる?
自分の知らない知識を持ってきて高めてくれる、ロケットのブースター的な役割
※書籍の紹介については、あくまでも術者の主観です
2021年05月10日
★読書感想文『苦しかったときの話をしようか』2
『苦しかったときの話をしようか』感想の後編です!
◯第4章 自分をマーケティングせよ!
前回の第3章に続く形の本章。
冒頭では、就活などの面接において、「伝え方のHOWばかり意識している人が多い」という話に始まり、
誰に伝えるのか(WHO)
↓
何を伝えるのか(WHAT)
↓
どう伝えるのか(HOW)
の順番で考えるのが正しい。
と、述べられている。
うーん、確かに。
術者は3年前の就活当時、HOWにかなりの気を遣ったことをしみじみと思い出す。
前回にもあった、「目標設定」がなかった。
今回もとてもよいフレームワークが出ている。目標を達成するための「My Brand」の確率方法。
その名も「ブランド・エクイティー・ピラミッド」!!!
術者が本にある例を見て、同様のものを書いた。
図式化するととても分かりやすい。
単に学歴があるか、資格があるかとか、そんな表面的なものじゃない。
自分が目的・目標とする対象に、自身の力や経験がコミットしているか?
この確認に秀でていると、術者は感じた。
要するに「勝てるフィールドを明確化する」のがこのワークのいいところ。
前回のTCL分類と掛け合わせれば、目標にどれだけ自分の得意分野や特徴が当てはまっているのか一目でわかる。
この後著者自身の体験談も交えてさらに詳しく書かれているが、もちろんこの表を綺麗に取り揃えるだけではダメ。
WHOが一番気にしている「価値」を、相手に嘘なく、相手が求める形で伝える工夫が必要。そして、それが他と一線を画す「際立ち」を見せていることが重要、とされている。
ここに至ってやっと「ガクチカ」なり、「経験と考え方」なりの話が必要となるわけだ。
術者個人の感覚だが、
このワークの先には、就活の時と比べ物にならないほどの「伝えたくてたまらない」感が出てくる気がして期待大。
ぶっちゃけ、ここまでしっかりと書き表したら、他人と被るような平凡な話をして、ワーク時間を棒に振るのなんてごめんだ、と思ってしまうだろう(笑)
◯第5章 苦しかったときの話をしようか
ここでは、著者が「自分自身で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれたとき」がどんなものか、実体験に基づいて綴られている。
かなり、壮絶。
P&Gに入社後、過労で鬱のようになってしまった時。
ブランドマネージャーに昇進後、うまくいかないと頭で分かっていても「信じていないものを他人に信じさせる」行動に出た時。
アメリカへと転勤し、生活環境の激変、そしてそれ以上に職場での「イジメ」とも言える苦境に追い込まれた時。
一つ一つのフレーズから、著者の気持ちが伝わってくるのを感じた。
術者も、かつて学校生活で人間関係が上手くいかず、不登校になりかけたことを覚えているので、胸が締め付けられる感覚だった。
当然、この章でも力強いメッセージが残されている。
結果を出さないと誰も守れない
プロの世界で最初から友情や親切を期待するのは単なる「お人よし」であり、淘汰される「負けのマインド」である
大切なことは自分の強みで戦うしかないことと、自分の強みを知っておくことの2つ
こちらも同様に、術者にも経験がある。
特に二点目。
今現在勤めている会社に入ってすぐ、「分からない事は先輩方に教えてもらえる」と思っていた。
ところが仕事が始まってみれば、その瞬間から自分は「後輩」ではなく「戦闘員」として扱われた。
まだほとんどよく知らない自社製品のことを、客が電話で聞いてくる(新人なので積極的に電話を取らないといけない)。
担当顧客に見積を出す際も、自分が売値を決定しないといけない(経験の長い事務職さんは「あなたが決めてください、お願いします」と、当然のように言う)
顧客の電話で聞き取りづらいことを二度も三度も聞き返したら「馬鹿にしてるのか!?」とキレられる。
今思えば、どれも当たり前。
何も特別な事はない。
しかし、それ以前は「人の優しさ」に依存して生きていた自分であったため、この変化はかなりのストレスになった。
そのせいで風邪を拗らせ、配属3ヶ月目くらいで一週間ほど休んだことも(笑)
だからこそ、自分の強みを活かして立て直しを図ることができたと言えるのかも。
マイナススタートだっただけに、得意の記憶力と人への気配り、粘り強く残業もこなしたことで、ハイスピードでものを覚え、必ず職場の方に「ありがとうございます」と伝えて雰囲気を良くし、結果1年後には「今までどこにこんな力を温存してたの??」と茶化されるまでになれた。
いい思い出。
◯第6章 自分の"弱さ"とどう向き合うのか?
最後の章となる本章。
とても勇気をもらえる話が詰め込まれてる。
不安とは、挑戦している証
勇敢さと知性が強いほど、影となる不安も強くなる
挑戦している自分の行動の"意味"や"価値"が、自分の軸を支えてくれる
最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続けることである
失敗しない人生そのものが、最悪の大失敗
こうした言葉がズラリ。
確かに、不安は嫌なものだけど、それが強くなっていく証だ、と言われたら、前向きに捉えられる気がする。
さらに続いて、
克服できる、克服すべき弱点は、その人の強みとなる特徴の周辺領域だけ
人の力を活用することで問題を解決する術を身につけなくてはならない
こうも述べられている。
術者的は、「自分の強みを補強するニガテはちゃんと克服し、強みと正反対なニガテは他人に丸投げ」と捉えた(乱雑な言い方かもしれないけど…….)。
しかし確かに、自分の強みをより強くするはずなのにニガテと感じること、あると思う。
術者の場合、
大学に入ってスマホを手にしてからYouTubeのしょーもない動画にハマり、活字が読めなくなったことがある。活字の本なんて見るだけで吐きそうになっていた。
レポートを書くのもしんどくて、400字の些細なものを3時間もかけて書いていた……!
今は、毎日でも活字の本を読みたいと言う気持ちに駆られる。そもそもこんなブログ書いてるくらいだし……笑
しかしそれも「自分の利益に確実になる自己投資のため、乗り越えねばならない」と言う気持ちから克服できた。
卒論を書くため、否応なしに読まざるを得ないと言う壁にぶち当たり、どうにかしたのが懐かしい。
お陰で、元々の強みであった粘り強さとか、黙々と集中するとか、記憶力を生かすとか、そう言う要素も補強できたし万々歳!
だから、この克服すべきニガテのことがよくわかる気がする。
そして最後に綴られる『未来の君へ』の節。
これは、ただただ著者の娘さんに対する大きな、大きな愛を感じるところ。
是非、直接読んでもらいたい。
術者は、涙腺が崩壊しました……!
◯おわりに
締めくくりの『おわりに』も、励ましの言葉が力強く書かれている。
ここまで読み切れば、その一言一句が身に染みる。是非、その感覚を味わってもらいたい。
そして、再び出てくる、あの言葉。
この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!
さて、というわけで、最初の読者感想文はこれにて終了。
読み終わってみると、やっぱり自分はまだまだ、世の苦しさを知らないなぁ、と。
今はただひたすら、本を読むしかないかな。
そして学んだことをなるべく昼間の仕事にフィードバック。
もちろん、目標設定が何より大事。
仮でもいいから、速攻で決める。
自分で選ぶ事はできるけど、決めるのが遅いほど「目標に沿わない時間」ができてしまうから。
※あくまでも個人の感想です。
※人によって考え方は様々と思いますので、気になる方はぜひお手に取って読んでみてください!
◯第4章 自分をマーケティングせよ!
前回の第3章に続く形の本章。
冒頭では、就活などの面接において、「伝え方のHOWばかり意識している人が多い」という話に始まり、
誰に伝えるのか(WHO)
↓
何を伝えるのか(WHAT)
↓
どう伝えるのか(HOW)
の順番で考えるのが正しい。
と、述べられている。
うーん、確かに。
術者は3年前の就活当時、HOWにかなりの気を遣ったことをしみじみと思い出す。
前回にもあった、「目標設定」がなかった。
今回もとてもよいフレームワークが出ている。目標を達成するための「My Brand」の確率方法。
その名も「ブランド・エクイティー・ピラミッド」!!!
術者が本にある例を見て、同様のものを書いた。
図式化するととても分かりやすい。
単に学歴があるか、資格があるかとか、そんな表面的なものじゃない。
自分が目的・目標とする対象に、自身の力や経験がコミットしているか?
この確認に秀でていると、術者は感じた。
要するに「勝てるフィールドを明確化する」のがこのワークのいいところ。
前回のTCL分類と掛け合わせれば、目標にどれだけ自分の得意分野や特徴が当てはまっているのか一目でわかる。
この後著者自身の体験談も交えてさらに詳しく書かれているが、もちろんこの表を綺麗に取り揃えるだけではダメ。
WHOが一番気にしている「価値」を、相手に嘘なく、相手が求める形で伝える工夫が必要。そして、それが他と一線を画す「際立ち」を見せていることが重要、とされている。
ここに至ってやっと「ガクチカ」なり、「経験と考え方」なりの話が必要となるわけだ。
術者個人の感覚だが、
このワークの先には、就活の時と比べ物にならないほどの「伝えたくてたまらない」感が出てくる気がして期待大。
ぶっちゃけ、ここまでしっかりと書き表したら、他人と被るような平凡な話をして、ワーク時間を棒に振るのなんてごめんだ、と思ってしまうだろう(笑)
◯第5章 苦しかったときの話をしようか
ここでは、著者が「自分自身で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれたとき」がどんなものか、実体験に基づいて綴られている。
かなり、壮絶。
P&Gに入社後、過労で鬱のようになってしまった時。
ブランドマネージャーに昇進後、うまくいかないと頭で分かっていても「信じていないものを他人に信じさせる」行動に出た時。
アメリカへと転勤し、生活環境の激変、そしてそれ以上に職場での「イジメ」とも言える苦境に追い込まれた時。
一つ一つのフレーズから、著者の気持ちが伝わってくるのを感じた。
術者も、かつて学校生活で人間関係が上手くいかず、不登校になりかけたことを覚えているので、胸が締め付けられる感覚だった。
当然、この章でも力強いメッセージが残されている。
結果を出さないと誰も守れない
プロの世界で最初から友情や親切を期待するのは単なる「お人よし」であり、淘汰される「負けのマインド」である
大切なことは自分の強みで戦うしかないことと、自分の強みを知っておくことの2つ
こちらも同様に、術者にも経験がある。
特に二点目。
今現在勤めている会社に入ってすぐ、「分からない事は先輩方に教えてもらえる」と思っていた。
ところが仕事が始まってみれば、その瞬間から自分は「後輩」ではなく「戦闘員」として扱われた。
まだほとんどよく知らない自社製品のことを、客が電話で聞いてくる(新人なので積極的に電話を取らないといけない)。
担当顧客に見積を出す際も、自分が売値を決定しないといけない(経験の長い事務職さんは「あなたが決めてください、お願いします」と、当然のように言う)
顧客の電話で聞き取りづらいことを二度も三度も聞き返したら「馬鹿にしてるのか!?」とキレられる。
今思えば、どれも当たり前。
何も特別な事はない。
しかし、それ以前は「人の優しさ」に依存して生きていた自分であったため、この変化はかなりのストレスになった。
そのせいで風邪を拗らせ、配属3ヶ月目くらいで一週間ほど休んだことも(笑)
だからこそ、自分の強みを活かして立て直しを図ることができたと言えるのかも。
マイナススタートだっただけに、得意の記憶力と人への気配り、粘り強く残業もこなしたことで、ハイスピードでものを覚え、必ず職場の方に「ありがとうございます」と伝えて雰囲気を良くし、結果1年後には「今までどこにこんな力を温存してたの??」と茶化されるまでになれた。
いい思い出。
◯第6章 自分の"弱さ"とどう向き合うのか?
最後の章となる本章。
とても勇気をもらえる話が詰め込まれてる。
不安とは、挑戦している証
勇敢さと知性が強いほど、影となる不安も強くなる
挑戦している自分の行動の"意味"や"価値"が、自分の軸を支えてくれる
最も大切なのは目的の方向に向かって絶えず成長し続けることである
失敗しない人生そのものが、最悪の大失敗
こうした言葉がズラリ。
確かに、不安は嫌なものだけど、それが強くなっていく証だ、と言われたら、前向きに捉えられる気がする。
さらに続いて、
克服できる、克服すべき弱点は、その人の強みとなる特徴の周辺領域だけ
人の力を活用することで問題を解決する術を身につけなくてはならない
こうも述べられている。
術者的は、「自分の強みを補強するニガテはちゃんと克服し、強みと正反対なニガテは他人に丸投げ」と捉えた(乱雑な言い方かもしれないけど…….)。
しかし確かに、自分の強みをより強くするはずなのにニガテと感じること、あると思う。
術者の場合、
大学に入ってスマホを手にしてからYouTubeのしょーもない動画にハマり、活字が読めなくなったことがある。活字の本なんて見るだけで吐きそうになっていた。
レポートを書くのもしんどくて、400字の些細なものを3時間もかけて書いていた……!
今は、毎日でも活字の本を読みたいと言う気持ちに駆られる。そもそもこんなブログ書いてるくらいだし……笑
しかしそれも「自分の利益に確実になる自己投資のため、乗り越えねばならない」と言う気持ちから克服できた。
卒論を書くため、否応なしに読まざるを得ないと言う壁にぶち当たり、どうにかしたのが懐かしい。
お陰で、元々の強みであった粘り強さとか、黙々と集中するとか、記憶力を生かすとか、そう言う要素も補強できたし万々歳!
だから、この克服すべきニガテのことがよくわかる気がする。
そして最後に綴られる『未来の君へ』の節。
これは、ただただ著者の娘さんに対する大きな、大きな愛を感じるところ。
是非、直接読んでもらいたい。
術者は、涙腺が崩壊しました……!
◯おわりに
締めくくりの『おわりに』も、励ましの言葉が力強く書かれている。
ここまで読み切れば、その一言一句が身に染みる。是非、その感覚を味わってもらいたい。
そして、再び出てくる、あの言葉。
この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!
さて、というわけで、最初の読者感想文はこれにて終了。
読み終わってみると、やっぱり自分はまだまだ、世の苦しさを知らないなぁ、と。
今はただひたすら、本を読むしかないかな。
そして学んだことをなるべく昼間の仕事にフィードバック。
もちろん、目標設定が何より大事。
仮でもいいから、速攻で決める。
自分で選ぶ事はできるけど、決めるのが遅いほど「目標に沿わない時間」ができてしまうから。
※あくまでも個人の感想です。
※人によって考え方は様々と思いますので、気になる方はぜひお手に取って読んでみてください!
2021年05月09日
★読書感想文『苦しかったときの話をしようか』
やっと。
やっと、タイトル回収ができますぞ……!
GW中に読んだ例の本の、感想を綴ります。
『苦しかったときの話をしようか』
一言で言うと……
アツい話
本当に、もうね。
最後まで読んだら泣きます。
単なる「キャリア戦略の手引き」ではなく、「生きる勇気」を手に入れられる本。
俺はそう思います。
著者の森岡毅さんが、社会人になる娘さんに向けて書いた手紙を元に、全6章に分けて編集されたこの書籍。
それぞれのテーマに対し、森岡さんの考え方や経験、娘さんへの気持ちを織り交ぜながら、フレームワークや思考法を解説している感じ。
本当に娘さんへの愛が強いな、と思うのは、森岡さんがビジネスの世界で経験した生々しい「痛み」をそのまま綴って伝えていること。
「現実とはこんなもんだ」と、包み隠さず真正面から向き合わせようとする、スパルタながら素晴らしい父親感のあふれる文章が数多くある。
まるで術者も、森岡さんに話しかけられてるみたいな気分!
そんな中で、大事だなぁ〜と感じたものを、各章ごとに取り上げます。
そしてそれについて一言二言感想を言う感じで進めます。
細かく書くとまあまあ時間を食うので、ザックリ、かつ全6章(はじめに、おわりにを含めて8章)を前編・後編に分けて投稿します!
※以下より便宜上、『苦しかったときの話をしようか』を「本書」、森岡毅さんを「著書」と書きます
※あくまでも個人の感想です。他にもたくさん素晴らしいポイントはあるので、是非気になる方は読んでみてください!
まずは前編から!
◯まえがき
いきなりながら、ここで心動かされたフレーズがある。それは、
我々は、"クラゲ"のような人生を送っていないか?
我々は、"エスカレーター"に身を任せていないか?
著者が、やりたいことがよくわからないという娘さんに、どう社会で生きていくか伝えるための扉を開いた冒頭部。
自分を持っていない故に、流されに流されて俊敏に動ける魚に引き離される。
あるいは、楽そうだからと飛び乗るけれど、前方にも後方にも人がやってきて降りられず、自力で脱出できなくなる。
そんな人たちを示唆する言葉。
ウッ……と術者も胸が痛くなる。
それでも最後にこの言葉。
この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!
◯第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ
ここは術者を含め、多くの人が向き合っている、向き合ったことのある悩みだと思う。
手短に言うと、ここで強調されてるのは「軸」。
まず、その人の目標達成のために、持っている「特徴」を認識、それを強みに変える文脈を探す。
つまりは、自分の「宝物」となる能力を必死に磨けと書かれている。
次点で強調されるのは「職能」。
会社に所属することが第一目的、じゃなくて、自身の仕事をするための能力を高めるべし、と言う考えが書かれている。
AIを恐れないためにも、創造的に頭を使えとも。
そして最後に、
「不正解以外はみんな正解」の言葉。
決定的に自分の強みと正反対になる職種でない限り、全てが正解だと背中を押してくれる。
クラゲ人間にもエスカレーター人間にもなりたくない人は、
「自分の強み」を正しく把握し
「創造的に頭を使える職能」を得て
「不正解の貧乏くじを避ける」こと
これができれば、どんな形であれ、前に進めるらしい。
不正解以外はみんな正解、と。
いいですね〜やる気出てくる!
◯第2章 学校では教えてくれない世界の秘密
ここは、だいぶ衝撃的。
いきなり、人間は平等ではない、なんて話が飛び出す。
例に出されているのは東大生。
裕福な家庭で恵まれた環境での教育を受け、それで東大に入りやすい……
とついつい思ってしまうが、それは間違い。
「そもそも東大生の家庭が裕福なのは、親の知力が高いからだ」と説いている。
不平等は、知力の格差
経済格差は、その結果
それが著者のメッセージ。
さらに続いて説かれるのは、この資本主義社会の本質について。
そもそも全てのことは「本質→構造→現象」の順に縛りを受ける。
物事を見通すには、現象に右往左往せず、構造、そしてその先の本質を見据えなければいけないという。
そして著者が語る資本主義の本質は、ズバリ「欲」。
「もっと便利に、もっと快適に」こんな欲が、技術の発展を促してきたのは確かに頷ける。
そんな資本主義に存在するのは
「資本家」と「サラリーマン」。
資本主義とは、サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造
資本主義とは、無知であることと、愚かであることに、罰金を科す社会のこと
「え?急にサラリーマンの批判??」などと思ってしまった術者。
これの理解を促してくれたのが、以前に触れた本のセミナーで受けた話だった。
そこで強調されたのは、以下の点。これは上の二節の間にある。
サラリーマンと資本家の違いは、
パースペクティブの差であり、その限界だ。
パースペクティブ。
直訳すると、ものの見方・考え方。
「サラリーマンが働いて生み出した多額の価値を、その外で資本家たちが山分けしていることを意識できない」
「向こう側の世界に行こうと思えば行けるのに、パースペクティブに無ければそのオプションを意識すらできない」
……。
確かに。
術者がこの文を見たのは、数ヶ月前に参加したセミナーにて。
それまでは考えたこともなかった。
自分が今いるサラリーマン世界の、外の世界があることを。
その世界を意識できていない自分自身を、意識していなかったことを。
おそらく、初見ではここが結構やられる点ではないかと思う。
結論、著者は「そういうものだから、パースペクティブを広げ、選択の幅を広げよう」と促しているだけで、決してサラリーマン批判や、全員資本家にすぐになれ!的な過激なことを言ってはいない。
でもまあ、うん。
パースペクティブ、大事だよな。
そう思う術者であった。
あとは同章の後半では、「安定を求めるなら、今の大企業ではなく、将来の大企業に入るべし」という旨も書いてある。
情報を集めて、需要の動向を読み解くのが重要、という話。
これも是非、本書を手に取り確認してもらいたいものである。
◯第3章 自分の強みをどう知るか
ここはキャリア戦略のフレームワークを解説する、即日有効な方法論の最初の章。
就活・転職に有益な学びになり得る!
まずは目標設定。「仮説でもヨシ!」
ちょっと意外だったが、仮説でいいらしい。一貫性と納得性があれば。
ここで大事なのは、著者が「理想状態からの発想法」と呼ぶ、「未来でどんな状態なら自分はハッピーか?」という点からゴールを決めること。具体的な「コト」ではダメらしい。
それを導くワークとしては、
自分が気持ち良い、好きだ、と感じた「動詞(〜すること)」を50〜100個書き出す!
それを「TCL」の三属性に分ける!
というものが紹介されている。
術者もやってみたが、意外と50個程度ならスッと行けた。
↓がその写真。
YYYYYYYYY
Y圧倒的な偏りY
YYYYYYYYY
ちなみにTCLとは、
@Thinking Acommunication Bleadership の意味。
@考えて問題を解いたり、想像したり、分析するのが好き!
A知り合いが増えること、人と繋がること、ファッションなんかも好き!
B高い目標へのチャレンジ、変化を起こすこと、人を勇気づけることが好き!
こうやって、分類をしていく。
すると、一目で自分の「磨くべき力」「どんな状態ならハッピー?」が見えてくるというわけ。
そしてこれを軸とする職能選びによって、不正解を引くことを避けられるのだと。
確かに、とてつもない納得感。
さらにおまけで著者はこうも言っている。
「どんな職能が身につくかわからない(ゼネラリスト育成、色んな経験とか言う)会社は避けろ」。
重ねて、納得感マシマシ。
とりあえず、本日はここまで。
また明日、後半を投稿します!
やっと、タイトル回収ができますぞ……!
GW中に読んだ例の本の、感想を綴ります。
『苦しかったときの話をしようか』
一言で言うと……
アツい話
本当に、もうね。
最後まで読んだら泣きます。
単なる「キャリア戦略の手引き」ではなく、「生きる勇気」を手に入れられる本。
俺はそう思います。
著者の森岡毅さんが、社会人になる娘さんに向けて書いた手紙を元に、全6章に分けて編集されたこの書籍。
それぞれのテーマに対し、森岡さんの考え方や経験、娘さんへの気持ちを織り交ぜながら、フレームワークや思考法を解説している感じ。
本当に娘さんへの愛が強いな、と思うのは、森岡さんがビジネスの世界で経験した生々しい「痛み」をそのまま綴って伝えていること。
「現実とはこんなもんだ」と、包み隠さず真正面から向き合わせようとする、スパルタながら素晴らしい父親感のあふれる文章が数多くある。
まるで術者も、森岡さんに話しかけられてるみたいな気分!
そんな中で、大事だなぁ〜と感じたものを、各章ごとに取り上げます。
そしてそれについて一言二言感想を言う感じで進めます。
細かく書くとまあまあ時間を食うので、ザックリ、かつ全6章(はじめに、おわりにを含めて8章)を前編・後編に分けて投稿します!
※以下より便宜上、『苦しかったときの話をしようか』を「本書」、森岡毅さんを「著書」と書きます
※あくまでも個人の感想です。他にもたくさん素晴らしいポイントはあるので、是非気になる方は読んでみてください!
まずは前編から!
◯まえがき
いきなりながら、ここで心動かされたフレーズがある。それは、
我々は、"クラゲ"のような人生を送っていないか?
我々は、"エスカレーター"に身を任せていないか?
著者が、やりたいことがよくわからないという娘さんに、どう社会で生きていくか伝えるための扉を開いた冒頭部。
自分を持っていない故に、流されに流されて俊敏に動ける魚に引き離される。
あるいは、楽そうだからと飛び乗るけれど、前方にも後方にも人がやってきて降りられず、自力で脱出できなくなる。
そんな人たちを示唆する言葉。
ウッ……と術者も胸が痛くなる。
それでも最後にこの言葉。
この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!
◯第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ
ここは術者を含め、多くの人が向き合っている、向き合ったことのある悩みだと思う。
手短に言うと、ここで強調されてるのは「軸」。
まず、その人の目標達成のために、持っている「特徴」を認識、それを強みに変える文脈を探す。
つまりは、自分の「宝物」となる能力を必死に磨けと書かれている。
次点で強調されるのは「職能」。
会社に所属することが第一目的、じゃなくて、自身の仕事をするための能力を高めるべし、と言う考えが書かれている。
AIを恐れないためにも、創造的に頭を使えとも。
そして最後に、
「不正解以外はみんな正解」の言葉。
決定的に自分の強みと正反対になる職種でない限り、全てが正解だと背中を押してくれる。
クラゲ人間にもエスカレーター人間にもなりたくない人は、
「自分の強み」を正しく把握し
「創造的に頭を使える職能」を得て
「不正解の貧乏くじを避ける」こと
これができれば、どんな形であれ、前に進めるらしい。
不正解以外はみんな正解、と。
いいですね〜やる気出てくる!
◯第2章 学校では教えてくれない世界の秘密
ここは、だいぶ衝撃的。
いきなり、人間は平等ではない、なんて話が飛び出す。
例に出されているのは東大生。
裕福な家庭で恵まれた環境での教育を受け、それで東大に入りやすい……
とついつい思ってしまうが、それは間違い。
「そもそも東大生の家庭が裕福なのは、親の知力が高いからだ」と説いている。
不平等は、知力の格差
経済格差は、その結果
それが著者のメッセージ。
さらに続いて説かれるのは、この資本主義社会の本質について。
そもそも全てのことは「本質→構造→現象」の順に縛りを受ける。
物事を見通すには、現象に右往左往せず、構造、そしてその先の本質を見据えなければいけないという。
そして著者が語る資本主義の本質は、ズバリ「欲」。
「もっと便利に、もっと快適に」こんな欲が、技術の発展を促してきたのは確かに頷ける。
そんな資本主義に存在するのは
「資本家」と「サラリーマン」。
資本主義とは、サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造
資本主義とは、無知であることと、愚かであることに、罰金を科す社会のこと
「え?急にサラリーマンの批判??」などと思ってしまった術者。
これの理解を促してくれたのが、以前に触れた本のセミナーで受けた話だった。
そこで強調されたのは、以下の点。これは上の二節の間にある。
サラリーマンと資本家の違いは、
パースペクティブの差であり、その限界だ。
パースペクティブ。
直訳すると、ものの見方・考え方。
「サラリーマンが働いて生み出した多額の価値を、その外で資本家たちが山分けしていることを意識できない」
「向こう側の世界に行こうと思えば行けるのに、パースペクティブに無ければそのオプションを意識すらできない」
……。
確かに。
術者がこの文を見たのは、数ヶ月前に参加したセミナーにて。
それまでは考えたこともなかった。
自分が今いるサラリーマン世界の、外の世界があることを。
その世界を意識できていない自分自身を、意識していなかったことを。
おそらく、初見ではここが結構やられる点ではないかと思う。
結論、著者は「そういうものだから、パースペクティブを広げ、選択の幅を広げよう」と促しているだけで、決してサラリーマン批判や、全員資本家にすぐになれ!的な過激なことを言ってはいない。
でもまあ、うん。
パースペクティブ、大事だよな。
そう思う術者であった。
あとは同章の後半では、「安定を求めるなら、今の大企業ではなく、将来の大企業に入るべし」という旨も書いてある。
情報を集めて、需要の動向を読み解くのが重要、という話。
これも是非、本書を手に取り確認してもらいたいものである。
◯第3章 自分の強みをどう知るか
ここはキャリア戦略のフレームワークを解説する、即日有効な方法論の最初の章。
就活・転職に有益な学びになり得る!
まずは目標設定。「仮説でもヨシ!」
ちょっと意外だったが、仮説でいいらしい。一貫性と納得性があれば。
ここで大事なのは、著者が「理想状態からの発想法」と呼ぶ、「未来でどんな状態なら自分はハッピーか?」という点からゴールを決めること。具体的な「コト」ではダメらしい。
それを導くワークとしては、
自分が気持ち良い、好きだ、と感じた「動詞(〜すること)」を50〜100個書き出す!
それを「TCL」の三属性に分ける!
というものが紹介されている。
術者もやってみたが、意外と50個程度ならスッと行けた。
↓がその写真。
YYYYYYYYY
Y圧倒的な偏りY
YYYYYYYYY
ちなみにTCLとは、
@Thinking Acommunication Bleadership の意味。
@考えて問題を解いたり、想像したり、分析するのが好き!
A知り合いが増えること、人と繋がること、ファッションなんかも好き!
B高い目標へのチャレンジ、変化を起こすこと、人を勇気づけることが好き!
こうやって、分類をしていく。
すると、一目で自分の「磨くべき力」「どんな状態ならハッピー?」が見えてくるというわけ。
そしてこれを軸とする職能選びによって、不正解を引くことを避けられるのだと。
確かに、とてつもない納得感。
さらにおまけで著者はこうも言っている。
「どんな職能が身につくかわからない(ゼネラリスト育成、色んな経験とか言う)会社は避けろ」。
重ねて、納得感マシマシ。
とりあえず、本日はここまで。
また明日、後半を投稿します!