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ひーた
プロフィールをご覧いただきありがとうございます! ●今の働き方を変えたい人、行動のための読書がしたい人、中長期のキャリア形成をしたい人、中島かずきさん作品好きな人(これはただの趣味です笑)・・・こんな人に向けて、日々情報発信をしていきたいと思っています!! ●埼玉県出身の社会人4年目。大手土木商材メーカーで岡山県にて3年、現在は建設コンサルタント会社で埼玉にて勤務。 ワークライフバランスへのこだわりとギャップ、副業や投資に挑戦するも挫折した経験から、現在は中長期的なキャリア形成に向け、個人としての力を高める行動をしております。 ●ストレングスファインダーは「原点思考/収集心/共感性/未来志向/学習欲」。 ●会社員としてだけでなく、個人として生きていく力が必要になると感じています。気になる方はぜひ、コメントもよろしくお願いいたします!
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2021年05月09日

★読書感想文『苦しかったときの話をしようか』

やっと。
やっと、タイトル回収ができますぞ……!

GW中に読んだ例の本の、感想を綴ります。

『苦しかったときの話をしようか』

一言で言うと……

アツい話

本当に、もうね。
最後まで読んだら泣きます。
単なる「キャリア戦略の手引き」ではなく、「生きる勇気」を手に入れられる本。
俺はそう思います。


著者の森岡毅さんが、社会人になる娘さんに向けて書いた手紙を元に、全6章に分けて編集されたこの書籍。

それぞれのテーマに対し、森岡さんの考え方や経験、娘さんへの気持ちを織り交ぜながら、フレームワークや思考法を解説している感じ。

本当に娘さんへの愛が強いな、と思うのは、森岡さんがビジネスの世界で経験した生々しい「痛み」をそのまま綴って伝えていること。
「現実とはこんなもんだ」と、包み隠さず真正面から向き合わせようとする、スパルタながら素晴らしい父親感のあふれる文章が数多くある。

まるで術者も、森岡さんに話しかけられてるみたいな気分!

そんな中で、大事だなぁ〜と感じたものを、各章ごとに取り上げます。
そしてそれについて一言二言感想を言う感じで進めます。

細かく書くとまあまあ時間を食うので、ザックリ、かつ全6章(はじめに、おわりにを含めて8章)を前編・後編に分けて投稿します!


※以下より便宜上、『苦しかったときの話をしようか』を「本書」、森岡毅さんを「著書」と書きます

※あくまでも個人の感想です。他にもたくさん素晴らしいポイントはあるので、是非気になる方は読んでみてください!



まずは前編から!


◯まえがき

いきなりながら、ここで心動かされたフレーズがある。それは、

我々は、"クラゲ"のような人生を送っていないか?

我々は、"エスカレーター"に身を任せていないか?

著者が、やりたいことがよくわからないという娘さんに、どう社会で生きていくか伝えるための扉を開いた冒頭部。

自分を持っていない故に、流されに流されて俊敏に動ける魚に引き離される。
あるいは、楽そうだからと飛び乗るけれど、前方にも後方にも人がやってきて降りられず、自力で脱出できなくなる。
そんな人たちを示唆する言葉。

ウッ……と術者も胸が痛くなる。

それでも最後にこの言葉。


この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!



◯第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ

ここは術者を含め、多くの人が向き合っている、向き合ったことのある悩みだと思う。
手短に言うと、ここで強調されてるのは「軸」。

まず、その人の目標達成のために、持っている「特徴」を認識、それを強みに変える文脈を探す。
つまりは、自分の「宝物」となる能力を必死に磨けと書かれている。

次点で強調されるのは「職能」。
会社に所属することが第一目的、じゃなくて、自身の仕事をするための能力を高めるべし、と言う考えが書かれている。
AIを恐れないためにも、創造的に頭を使えとも。

そして最後に、
「不正解以外はみんな正解」の言葉。
決定的に自分の強みと正反対になる職種でない限り、全てが正解だと背中を押してくれる。


クラゲ人間にもエスカレーター人間にもなりたくない人は、

「自分の強み」を正しく把握し
「創造的に頭を使える職能」を得て
「不正解の貧乏くじを避ける」こと

これができれば、どんな形であれ、前に進めるらしい。
不正解以外はみんな正解、と。
いいですね〜やる気出てくる!



◯第2章 学校では教えてくれない世界の秘密

ここは、だいぶ衝撃的。

いきなり、人間は平等ではない、なんて話が飛び出す。

例に出されているのは東大生。
裕福な家庭で恵まれた環境での教育を受け、それで東大に入りやすい……
とついつい思ってしまうが、それは間違い。

「そもそも東大生の家庭が裕福なのは、親の知力が高いからだ」と説いている。

不平等は、知力の格差
経済格差は、その結果

それが著者のメッセージ。


さらに続いて説かれるのは、この資本主義社会の本質について。

そもそも全てのことは「本質→構造→現象」の順に縛りを受ける。
物事を見通すには、現象に右往左往せず、構造、そしてその先の本質を見据えなければいけないという。

そして著者が語る資本主義の本質は、ズバリ「欲」。

「もっと便利に、もっと快適に」こんな欲が、技術の発展を促してきたのは確かに頷ける。

そんな資本主義に存在するのは
「資本家」と「サラリーマン」。

資本主義とは、サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造

資本主義とは、無知であることと、愚かであることに、罰金を科す社会のこと

「え?急にサラリーマンの批判??」などと思ってしまった術者。

これの理解を促してくれたのが、以前に触れた本のセミナーで受けた話だった。
そこで強調されたのは、以下の点。これは上の二節の間にある。


サラリーマンと資本家の違いは、
パースペクティブの差であり、その限界だ。


パースペクティブ。
直訳すると、ものの見方・考え方。


「サラリーマンが働いて生み出した多額の価値を、その外で資本家たちが山分けしていることを意識できない」

「向こう側の世界に行こうと思えば行けるのに、パースペクティブに無ければそのオプションを意識すらできない」

……。

確かに。

術者がこの文を見たのは、数ヶ月前に参加したセミナーにて。

それまでは考えたこともなかった。

自分が今いるサラリーマン世界の、外の世界があることを。
その世界を意識できていない自分自身を、意識していなかったことを。


おそらく、初見ではここが結構やられる点ではないかと思う。

結論、著者は「そういうものだから、パースペクティブを広げ、選択の幅を広げよう」と促しているだけで、決してサラリーマン批判や、全員資本家にすぐになれ!的な過激なことを言ってはいない。

でもまあ、うん。
パースペクティブ、大事だよな。

そう思う術者であった。


あとは同章の後半では、「安定を求めるなら、今の大企業ではなく、将来の大企業に入るべし」という旨も書いてある。

情報を集めて、需要の動向を読み解くのが重要、という話。
これも是非、本書を手に取り確認してもらいたいものである。



◯第3章 自分の強みをどう知るか

ここはキャリア戦略のフレームワークを解説する、即日有効な方法論の最初の章。
就活・転職に有益な学びになり得る!


まずは目標設定。「仮説でもヨシ!」

ちょっと意外だったが、仮説でいいらしい。一貫性と納得性があれば。
ここで大事なのは、著者が「理想状態からの発想法」と呼ぶ、「未来でどんな状態なら自分はハッピーか?」という点からゴールを決めること。具体的な「コト」ではダメらしい。

それを導くワークとしては、

自分が気持ち良い、好きだ、と感じた「動詞(〜すること)」を50〜100個書き出す!
それを「TCL」の三属性に分ける!

というものが紹介されている。

術者もやってみたが、意外と50個程度ならスッと行けた。
↓がその写真。

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YYYYYYYYY
Y圧倒的な偏りY
YYYYYYYYY


ちなみにTCLとは、
@Thinking Acommunication Bleadership の意味。

@考えて問題を解いたり、想像したり、分析するのが好き!

A知り合いが増えること、人と繋がること、ファッションなんかも好き!

B高い目標へのチャレンジ、変化を起こすこと、人を勇気づけることが好き!

こうやって、分類をしていく。
すると、一目で自分の「磨くべき力」「どんな状態ならハッピー?」が見えてくるというわけ。

そしてこれを軸とする職能選びによって、不正解を引くことを避けられるのだと。

確かに、とてつもない納得感。

さらにおまけで著者はこうも言っている。
「どんな職能が身につくかわからない(ゼネラリスト育成、色んな経験とか言う)会社は避けろ」。

重ねて、納得感マシマシ。



とりあえず、本日はここまで。

また明日、後半を投稿します!
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