著名な脳科学者が高校生に行った講義を本にした。
内容は想像の遥か上を行く。
脳と現実の関係は。
何故地球に脳を持つ生物が生まれたのか。
3日間の講義に合わせた3章構成で、神経細胞の「発火」と言った脳の仕組み、人工知能( A I )と脳の比較、そして脳が存在する理由を著者は丁寧に解説していく。
「僕の試算では、脳を持っている生き物は、生物の総重量として0.13% を占めるに過ぎない。(中略)僕ら『脳有り組』は完敗だ」と説く第3章で講義は核心に進む。
脳がなくとも生存に支障はないのに生命が脳を発達させた理由、脳を持った生き物が地球や宇宙に何を行っているかが説明される。
ネタバレは避けるがまさかそんな事の為とは。
殺人や自殺が罪となる理由も驚きの観点から記される。
著者は更に「脳に観測されるまでは『現実』は存在しない」と、書名に込めた真の意味を説く。
脳科学から出発し、仏教思想の様な世界観に辿り着く。
学習の専門家である著者は「大学受験でも役立つ」と脳の仕組みを生かした「困難学習」「地形学習」と言った勉強法も紹介。
実利の面でも中高生にお薦めしたい。
夢を叶える為に脳はある 池谷 裕二著 講談社・2420円
愛媛新聞 記者の栞から
面白そうな本だ。
2024年05月28日
海の気候変動影響
人為的な気候変動の影響は、特に中低所得国の多い小さな島国や、海に近い都市を脅かす。
ハリケーンは強度を増し、2017年の「マリア」はドミニカ共和国のインフラをほぼ全て破壊した。
ツバルは海面上昇で今世紀末には完全に水没する恐れがある。
海水温の上昇に伴って珊瑚を死に導く白化現象が頻発、生態系の崩壊が懸念される。
海が大量の二酸化炭素を吸収し酸性化すると、貝や蝦、蟹など殻を持つ生き物が成長・繁殖し難くなるとされている。
愛媛新聞 記事から
国際海洋法裁判所は、「海の憲法」とも呼ばれる国連海洋法条約で定める「海洋汚染」には温室効果ガスの排出が含まれるとの勧告的意見を出したらしい。
「原発内だけで終わらない事象の方が多い」と事故対策の難しさを指摘したらしい。
高線量の放射線を浴びたり放射性物質を吸い込んだりすれば、線量の評価や核種分析の専門家を交えた対策が必要らしい。
ハリケーンは強度を増し、2017年の「マリア」はドミニカ共和国のインフラをほぼ全て破壊した。
ツバルは海面上昇で今世紀末には完全に水没する恐れがある。
海水温の上昇に伴って珊瑚を死に導く白化現象が頻発、生態系の崩壊が懸念される。
海が大量の二酸化炭素を吸収し酸性化すると、貝や蝦、蟹など殻を持つ生き物が成長・繁殖し難くなるとされている。
愛媛新聞 記事から
国際海洋法裁判所は、「海の憲法」とも呼ばれる国連海洋法条約で定める「海洋汚染」には温室効果ガスの排出が含まれるとの勧告的意見を出したらしい。
「原発内だけで終わらない事象の方が多い」と事故対策の難しさを指摘したらしい。
高線量の放射線を浴びたり放射性物質を吸い込んだりすれば、線量の評価や核種分析の専門家を交えた対策が必要らしい。