堀江貴文氏が新幹線で前の席の人が背もたれを倒していいか聞いてきたことに
「いちいちうるさい」とツイートして騒ぎになっています。
でも正直、僕も少し、同意してしまいました。ニュアンスは少し違うんですが。
在来線の普通列車をのぞいて、ほとんどの座席にはリクライニングが付いています。これは鉄道会社がサービスとして提供しているものなので、利用者は使用する権利があります。基本的にはいつでも倒していいと思うんです。
でも、後ろの席が狭くなるということもあり、少し配慮するのが日本人の心というか、日本のマナーなんだと思うんです。
「倒させてもらいますね〜」「どうぞどうぞ」
日本だな〜と、
日本ていいなぁ〜と思うやり取りだと思うんです。
でもね、でもですよ、「ひと声かけたんだからいいよね」的な、そんな風潮もないですか?
例えば、後ろの人が降りる準備を始めたら、それを感じたら、一度そっと戻すのが日本人ってもんでしょう。
マナーだから声掛けをするのではなくて、後ろの人への気遣いの一つとしての声掛け、配慮の一つの形としての声かけだから気分がいいのであって、それが感じられない声掛けだとしたらホリエモンの気持ちもわかる気がするんです。
後ろの人が
「倒すならひと声かけろ」という風潮ができてるような気もするのですが、リクライニング機能は鉄道会社が利用者にサービスとして提供しているので、後ろの人にやめさせる権利はないはずなんです。
ただ、狭くなることは事実なので、少し気を配って声を掛けるというのが日本人らしいマナーだと思うんです。
座席のリクライニングは、利用者に提供されたサービスなのでいつでも利用しましょうよ。
でも、後ろが狭くなるので、少し配慮するのが日本人ってもんです。
倒す前に声をかけるのもいいでしょうし、角度を必要最小限に留めるのもまた配慮でしょう。
トイレに行くとき、戻ったとき、降りる支度を始めたのを感じたら一時戻すのも必要でしょう。
自分が降りるときももとに戻しましょう。
後ろの人は、利用者の権利なので黙って倒されても怒ってはいけません。
(でもテーブルを使っている時にいきなり「ガーン!」と倒されて、ジュースがこぼれたようなときは怒ってもいいのかな...)
根底に
周囲への気遣いがあって、その結果として行われる「声掛け」は美しいですが、
やらないとうるさいから的な気持ちからくる「声掛け」はトラブルのもとのような気がした記事でした。
ちなみに
「はじめからすべての席のリクライニングを倒しておいて、必要ない人は戻す。」
という提案をしている人もいるようですが、すごく合理的だけど、心がないような感じがしてしまいました。