労災隠しもブラック企業の大きな要因: 私は明日クビになる　～ぶら下がりリーマンブログ～

2013年10月03日

労災隠しもブラック企業の大きな要因

さて、また更新まで間が空いてしまいました。

実は先日、また私の勤め先で労災隠しの一幕がありました。

その対応でヘトヘトになっていたのもあるのですが。。。

サービスマンがいつものように顧客の工場に出向き、依頼された仕事を黙々とこなしていました。

今回は単純な検品業務だったそうですが、

一定数量を終えると箱に「検品済み」の紙を張り、

出荷用のパレットに積んでいきます。

それを普通に繰り返し、新たに2ケースをパレットに積んだその時、

パレットに既に積んであるケースが彼の方に倒れてきました。

ケースの中は自動車部品で、一箱のサイズが30×30×15センチ位。

重さは一箱3~4kgといったところか。

それを8個積み上げます。パレットは結構大きめで、8箱積んだ列が何列も並んでいたそう。

とにかく、工場内でヘルメットを被っていたおかげで大事には至りませんでしたが、

2箱をしゃがんで置いた彼の頭の上から

積まれた箱が倒れ、中の金属部品が雪崩れてきたと思うと、結構ゾッとします。

彼は雪崩れてきた金属部品で手の甲を切り、客先で応急処置後、病院へ行きました。

事故の原因は、別の下請け先の作業者が奥に積んでいたケースがあり、

その積み方が不安定だったことでした。

客先は自社の責任と完全に非を認め、謝罪もされ、客先の労災使用を申し出てきたので

そのまま処理しようとしましたが、

別の下請け先が責任逃れのクレームを我々に言ってきたことと、

問題が長引くことを嫌がった私の勤め先の総務が

「客先に迷惑もかけるし、ウチの労災で処理してしまえば良い」と言い始めました。

そして私には

「とにかく我々には一切非がないことだけ認めさせて、今後の取引に影響が無いようにせよ」

と。

またか、、、

との思いに駆られながら、何とか処理をしました。

この間もサービスマンの直属の上司は一度しか客先に顔を出さず、

我々の会社に非が無いことを確認すると

あとは他人事のようにしています。

サービスマンは大事を取って1日休みを取り、別の軽作業に入っていますが

その後の処理やフォローもなく、不安そうに仕事をしています。

客先との交渉はすべて私が受け持っていますが、

問題の下請け会社は、元々客先での現場責任者が当日欠勤を繰り返したりと問題が多く、

管理不行き届きが日頃からあっただけに、労災の責任を認めると

他にもマズい点がボロボロと出てくるようで、

無理やり我々に非を押し付けようとしたようです。

余計な言い訳をしたせいで、客先から依頼停止となり、今後の再開も不明だそうです。

我々の会社はそれを良いことに、

その下請け会社の仕事を全部横取りしてしまえとの指示が出ました。

しかし、元の仕事内容が合わず、

我々の会社に大したスキルも無い為、きっと受けることが出来ないと私は断っています。

能力が無いのに仕事を受けて、CSに繋がると思っているのなら

正にウチの会社の上層部はバカとしか言いようがありません。

労災については、ウチの労災を適用し、客先には一切請求なし、

その変わりケガをした作業者の交代要員として、未熟な作業者を2名入れて

2名分の料金を戴くことで合意しました。

要は仕事が出来ない人員を増やして、1名分の料金を上乗せできたわけです。

指示通りとは言え、無能な所長が普段から社員教育もせず、

入社間も無い、まだ未熟なサービスマン2名に一定期間続く現場を与えた事実だけで満足しています。

商売の基本はあくまでも王道です。

セコい方法が長続きするとは思えません。