2016年07月05日
ディアボーイズの続きが見てみたい75話 〜お久しぶりです〜
土曜日の朝、瑞穂高校バスケ部は午後練習の日だった。
この日は学校の催しで、午前は学校が使えず練習は14時からだった。
石井「あれ午後練って聞いたから来たけど誰もいねえや
土橋「ほんとだ、午後練だから13時であってるはずなのにな」
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金曜日の夜
石井「もしもし、ザキかぁ?久しぶり」
杏崎「あっ、石井さん。お久しぶりです。どうしたんですか?」
石井「明日さ、大学の行事でバスケ部が休みなんだわ。親父と遊びに行く約束してたんだけどさ、二人でどこ行くか考えてたら、瑞穂バスケ部の練習見に行かないか?って話になって。もし大丈夫なら見学とか行ってもいいかな?って思ってさ」
杏崎「本当ですか?是非いらして下さい。練習にも参加してくれたら、新入生も喜ぶと思います。明日午後練なんで。学校で待ってます」
石井「そうか。わかった。親父と行くわ。なんか、引退してからよ。こう恥ずかしくってなかなかいけなくてよ。俺等も先輩達に助けてもらったなって思ったら、じっとしてられなくてよ」
杏崎「ありがとうございます。みんな喜ぶと思います。石井さんは大学のバスケ部どうですか?土橋さんもお父さんの説得で、バスケ続ける事になりましたもんね」
石井「ああ、大学はやっぱすげ〜わ。まだレギュラーは取れてないよ。一年にちょっと苦手な奴がいてよ。まさかあいつとチームメイトになるなんて思ってなくて、心の準備不足だったぜ(笑)親父も少し痩せてな。レギュラー取るって高校の時より張り切ってるぜ」
杏崎「へ〜そうなんですか。関東学園大学。一部リーグですもんね。簡単にはレギュラー取れないか。でも石井さんと土橋さんなら、きっと大丈夫だと思います」
石井「そっか、サンキュ〜。これから三浦にも電話して誘ってみるわ。あいつもまたバスケ始めたらしいよ。まさか沢登聖人と同じチームになるなんて、誰も思ってなかったよな」
杏崎「はい。まさか沢登さんと同じチームだなんて・・・」
石井「まっ、三浦はこれるかわかんね〜けど、俺達二人は行くよ」
杏崎「はい、よろしくお願いします。では、失礼致します」
ガチャ
杏崎(あっ、明日の午後練14時だった。いつも午後練は13時からだったから、石井さん達、早く来ちゃうかも・・・まっ、みんな早く来るからいいか)
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石井「さすがに勝手に入れね〜し、少し待つか」
土橋「そ〜だな」
そこへ四井が登場。
「おい、でかいの二人。そこ入口なんだけど」
石井「ん?お前バスケ部か?」
四井「あっ?そうだけど・・・あんたら何?」
石井「あっ、俺達はバスケ部OBで、杏崎に行って今日練習見にきたんだよ」
四井「あ〜そう。んじゃ入る?鍵開けるけど」
石井「ああ」(なんか生意気で悪そう〜なやつだな)
体育館に入る石井と土橋
石井「うわ〜懐かしいなぁ〜。現役の時はしんどくてここに入るだけで気分悪くなる時あったのによ。なんか、嬉しいな」
土橋「ああ、そうだな。何度も辛くて逃げ出したくなったけど、そのたびに哀川に説得されてさ」
石井「ああ、哀川には本当に感謝だよな。あいつがいなければ俺達、バスケやってなかったもんな」
ガラガラガラ(扉があく)
水前寺「うわぁぁぁぁぁ〜、石井さ〜ん。お久しぶりです」
石井・土橋「おお」
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