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2015年09月16日

分かる人には分かる

今日のお昼に、公園のベンチに座っていたら
「良かったらどうぞ。」と冊子を渡された。
その冊子の題名を見て思わず
「分かる人には分かるんだなあ〜」と笑ってしまった。

その冊子の題名は「光明」。
知ってる人は知ってるが、宗教関係の団体が発行しているものである。
では、一体何が「分かった」のか?

「迷い」である。

今日の午前中にある人と会っていた。
新しくビジネスを立ち上げる勉強会のような集まりで最近知り合った人で、
自分達のチームの進展が遅いのでそのことについて話し合っていた。

一度しか会ったことがなく、
普段はチャットでのやりとりしかしていなかったので
なかなかもどかしいところもあって
会って話そう、ということなった。

とりあえず懸案も解消して、道筋も見出して
ある種の達成感を得てその場を離れた。

帰りの電車に乗って、駅からの道すがら
どうもおかしい。
何か変。
気分がスッキリしない。

自分はやりたいことをやっているのか?
「本当に」やりたいことをやっているのか?
これが自分の「生きる目的」なのか?

ここ数年、ずっと頭の中で、というよりも心の中で
くすぶっている問題である。


〜話がおおごとになってきたので、この辺の内容は割愛〜


要は、
自分の人生に悩んで、公園のベンチに座って物思いにふけっていたら
宗教関係者が「これどうぞ」とPR冊子を渡してきた、
ということである。

平日の昼間に、
いい年をしたオッサンが一人、公園のベンチでたそがれていたので
「迷える子羊」に救いの手を差し伸べてくれたのだろう。
足早に通り過ぎようとしていたところ、
こちらを見て、ササッと近寄り、
「何かあったら相談してね」という眼差しでこちらを見ながら
冊子を渡してくれたのだから!(笑)

「分かる人には分かるんだなあ〜」
とつくづくそう思った。

普通ならそうは思わない(気づかない)かもしれないが、
実は同じような経験を過去にもしたことがあったので
思わず口に出てしまったのだ。

新卒で商品取引員(今は死語に近い感じがする)の
ディーラーとして働いていた頃、
まだ自分の手法が見つからず、鳴かず飛ばずでもがいていた。

ある休日、有楽町の駅の周辺を何の目的もなく歩いていたら
二人組の女性に声を掛けられた。
「逆ナンパか!?」と思うのは、
当時の自分のような世間知らずで自信過剰のおバカさんだけで、
もちろんそんなことはない。

その時は宗教ではなかったのだが
自己啓発セミナーの勧誘で(勧誘ということは当然後で分かった(笑))
後々初回のセミナーに参加することになる。
(初回だけで終わったのは不幸中の幸い!?)

彼女たちも今日の女性も、ある種同じ部類に属する人たちである。
手段は違えど、「迷える子羊」を見つけることが仕事でもある。
ある意味その道のプロなので、その辺の違いについては、
雰囲気や目の状態を見れは分かるのだろう。
そこに意識しているかどうかが結果に違いをもたらすので
他のビジネスの達人と何ら変わるところはない。

「どこに意識するか?」
である。

依然として、迷いながら前に進んでいくしかないようである。

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