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2016年09月19日

クスリが切れたら我慢できない

昨日の明け方5時半頃、突然痛みを感じて目が覚めた。

歯が痛いのだ!

痛みで目が覚めたのは生まれて初めてだ。たぶん。


月曜あたりから断続的にジンジンとしだしていた。とは言っても虫歯ではない。

正確に言うと診断前だから虫歯の可能性も無くはない。だが今までの流れからいっておそらく違うということはわかっていた。


筆者はある時期から歯の重要性に目覚め、定期的に歯医者に通って診てもらっている。悪い所が無ければクリーニングだけで終わる。最近も先月の頭に行ったばかりなのだ。

一方で持病というほどのものではないが自分の歯の状況というのもわかっており、筆者の場合昔虫歯で治療した奥歯のかぶせた部分の下の神経を圧迫する傾向があるのだ。


以前から、いつもではないが度々断続的な歯の痛みを感じることがある。それが気になって診てもらったのだがレントゲンを撮っても何も写らず虫歯の可能性は無いと言われた。

一度虫歯治療をしたら、詰め物と歯の間にまた虫歯菌が入り込んで虫歯が再発することがよくあるそうだがそれではないらしい。
※外から見てもわからないので、二度目の虫歯は最初のに比べて発見が遅れやすい。

では何が原因かと生活習慣をヒアリングされて出た結論が以下の二つである。

@当時車通勤だったのだが、片道1時間往復で2時間、毎日車内で眠気覚ましのために噛んでいたガム。必要以上に奥歯を繰り返し噛むことで神経を圧迫

A寝ている間に歯ぎしりをしているようなので、その歯ぎしりの結果歯を削ってしまい上下の噛み合わせが悪くなり、いびつな形となった下の歯に上の歯がピンポイントで圧力を掛ける格好となり神経を圧迫


@のガムは、頭にいいという評判もあったので積極的に噛むようにしていたのだが、それ以来キッパリとやめた。

Aの歯ぎしりは寝ている間のことなので自分でもよくわからない部分だ。だがおそらくそうなのだろう。


今回も月曜にその兆候が出ていたので気にはなっていたが、来月また検診があるのでその時に言おうと思っていた矢先であった。

しかし結果的にもたなかったようだ。氷山の一角状態だったわけだね。本体が見え始めた時は時既に遅し。


さすがに来月まで待てない。いや来週も無理。ということで早速歯医者に電話して空いてる時間に予約を入れてもらった。土曜で患者が多いことが予想されたが、なんとか入り込めたようだ。


普段「治療する薬」以外の薬を口にしたがらない筆者だが、さすがに今回は我慢できずカミさんに勧められたバファリンを素直に飲んだ。口にして20分くらいか。

すごい、痛みが消えた!
なかなかやるじゃないかバファリン!!


とはいえ、根本的な原因が解決されてないのであくまでも一時しのぎだ。

予約は16時。15時過ぎに薬の効果が消え始めてまた痛みが始まった。朝の痛みの時に持ちだしたタオルを噛む。

痛いので口を開ける。疲れる。口に力を入れたい。しかし奥歯を合わせるとさらなる激痛が走る。それを防ぐためのタオルだ。前歯だけで噛む分には痛みは追加されない。


時間が経つのが遅く感じられる。時間前だが歯医者に向かった。

予約の時に電話で「遅くなるかもしれませんが」と前もって言われたとおり時間が来ても待たされた。仕方ない。

ようやく名前が呼ばれた。嬉しくて思わず顔が歪んだ。

早速状況を伝える。

レントゲンを撮ったがやはり虫歯ではないようだ。おそらく歯の一部に亀裂みたいものができて、その隙間からバイキンが入り込み神経が膿んで炎症を起こしているのではないかとのこと。

電流で神経が生きているかどうかのチェック。どうやら奥歯の神経はほとんど生きてないようだ。MAXのレベルで電流を流したが全然何も感じなかった。確実に生きている歯で試しにやってもらったら、普通のレベルで感じることができたのでやっぱ死んじゃったのかな。さようなら。今までありがとう。

奥歯を噛み合わせると激痛が走るためかぶせものを取ることになった。痛みがある奥歯は処置の範囲が狭い詰め物ではなく、広かったので歯の上半分丸ごと削られており、そこにかぶせものがしてあった。

これを取るにあたって麻酔をしないという。

麻酔をするとその圧で神経の膿みを圧迫して広がり、麻酔が切れたらもっと痛くなるからとのこと。

じゃあ麻酔なしでお願いします。


うわぁ〜、何だこれは!

たぶんドリルなんだろうけど、まるでノミとトンカチで歯を叩かれているようだ。

「痛い、やめてくれ〜!」
とはさすがに大の大人なので叫べないが、「うわぁ〜」と声にならない声を出してもんどりうった。それでさえ神経が痛がっているのに、上乗せでガンガンやられるとたまらない。

こういう時に限ってしっかりとかぶせものがくっついているもんだから大変だ。口が〜、アゴが〜、歯が〜。

ようやくかぶせものが取れた。舌で触ると歯がスカスカしている。


しかし治療はこれで終わりではない。

神経の処置が残っている。本格的な治療は次回以降数回に渡って実施されると聞いている。神経が3、4本あり1本あたり1時間弱掛かるので、何日かにわけて行うそうだ。

とりあえず今日できる処置を施してもらう。

何をやっているかはよくわからない。

先生も元々土曜は忙しいので気が張っているのもあるが、筆者の処置が意外と大変で手こずっているので、精神的に余裕が無さそうだ。ここで素人が話しかけるのはやめた方が無難と判断。

何かをやってる。神経のそばで。

そこは大丈夫。何ともない。

ここは・・・

うわぁ〜!
ひえ〜!

ダメ、そこはやめて!

思わずうめき声を上げ、身体をよじらせた。

人間何が弱いって、神経を触られるほど嫌なことはない。「神経を逆撫でする」という慣用句ができたのも納得だ。

神経に触られること5、6回か。

なんとか耐え忍びその日の処置は終わった。かぶせものが無くなったので応急でセメントを詰めただけなので、歯が下半分だけというちょっと変わった状態で終える。

その日は歯医者で初めて薬を処方してもらった。化膿止めの抗生物質と鎮痛剤。坐薬タイプも念のため一個オマケでつけてくれた。

ショック療法ではないが痛烈な痛みを感じた後だったので、今までの痛みがかわいく感じられたのか普通の鎮痛剤だけで眠りにつくことができた。


そして今日。

またもや痛みで目が覚めた。

噛み合わせの追加の激痛は無くなったが、根本的な神経の炎症はまだ残っている。ということはこの痛みはまだ続くってことね。

鎮痛剤飲まないと耐えられない。特に歯は頭に近いので、こうも痛いと思考回路が働かない。何もできない。したくない。

というわけで薬が切れたら次の薬を飲むパターンが当分続きそうだ。

せめてもの救いは麻薬中毒と違って、時間が経つにつれ治ってきて痛みが収まってくる(はずな)ので薬が不要になってくることか。

さてこれがいつまで続くのやら。(泣)


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                 まるてん

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