2017年01月20日
流線 【第1話】
蒸し暑く密閉された屋内プールで、部員たちがたてる水の音が響く中、俺へと投げかけられた一言が耳に届く。
「すいません。何いってるのかよく分からないです。もっと分かりやすく教えてください」
(ん?まったく。この後輩は物分かりが悪いな。。。)
(すこし口が悪い気がするが、仕方ない。親身になって教えてやるか。。。)
「おう!何が分からないんだ???」
「全部です。先輩が言ってることが理解できません。」
俺は口を開けて唖然としてしまった
(まったくこの後輩は。。。)
(張り倒したくなるぜ。。。)
健吾は水泳部の朝練に行くために母親が起きるよりも早く起きて、トーストとヨーグルトを味を確かめる暇もない速さで口の中にかき込んだ。
口の中に朝ご飯が残ったまま、学校の制服に着替え、多少の身支度を整えたのち、朝、6時前の電車に乗るため最寄りの駅へと急いだ。
朝練に間に合わせるためには、始発から一本、二本ぐらい後の電車に乗らなければならない。
その時間帯の電車に乗ると、
おそらく前日に、お酒を飲んだ勢いで、終電を逃してしまったであろう哀れなゾンビたちが
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「ここは俺たちのベッドだ!!!」
と言わんばかりの態度で、体を座席に投げ出して横になっている。
(こうはなりたくないな。。。)
健吾はそんな電車の座席に横たわるゾンビたちを避け、
空いてる座席に腰を下ろしてから携帯に刺さっているイヤホンを耳に装着する。
携帯端末から流れて来る、最近流行りの洋楽に耳を傾け、目的地である海藤高校へと向かった
第2話↓
https://fanblogs.jp/dapochi/archive/8/0
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