2023年06月12日
ハイドロリックブースター交換 三菱ふそうキャンター PA-FE83
増圧シリンダーの方は固定ボルトが裏から止まっており、そのボルトの一部がプレートで隠れているため、ユニットごと取り出すしかありません(泣)
なので足元をかなり分解するしかありませんが、ここを外した方が効率がいいなどもっと良い方法があれば教えていただけると幸いです。
また、このハイドロリックブースターはリコールが出ているのでよかったらご確認ください。
https://www.mitsubishi-fuso.com/oa/jp/news/recall/040721/1168.html
https://www.mitsubishi-fuso.com/oa/jp/news/recall/060118/1603.html
それでは始めていきます。
@バッテリーのマイナス端子を外す
常時電源むき出しの場所を作業するので外しておきます。
Aサブタンク内のブレーキオイルをできる限り吸っておく
室内をできる限りに汚さないためです。
これから本体を外すために必要な周辺部品を外していきますがそこについているカプラーなどもいっしょに外していきます。
Bシフトノブ外してその周りのパネル外す
Cハンドル右下パネルを外す
アイドル調整ダイヤルなどがついてます。
Dメーター回りパネル外す
上二つ、下二つネジでとまってます。
Eメーター外す
Fステアリングシャフトカバー外す
外すとキーシリンダーのむき出しの常時電源がありますので、ショートしないよう気を付けてください。
下側をも外します。
Gエアバックの配線(ステアリング下側)、カプラーを外す
ステアリングを下げた時に配線が突っ張ってしまうので、この赤線の配線をフリーにしてください。
Hステアリングシャフトステーのボルト六本を外す
左右対称に上中下あり、画像は右上と右下です。
今後の作業スペースを確保するためにステアリングを下げます。
Iブラケットを外す
工具を入れるとき当たるので取っておきます
JアクセルペダルASSYを外す
画像のボルト三本です。
Kパワステ油圧シリンダーのパイプ三本外す
メーター窓からのぞいたところにあります。
細いところはクローフットレンチを使い
太いところは写真のようにモンキーで外しました。
Lパワステ油圧シリンダー右側についてるカプラー二つ、油圧スイッチを外す
油圧スイッチはゴムカバーをずらすとナットでついてます。
カプラーがついているリレーもネジ二本で外しておいた方がいいです。
Mハイドロリックブースター、増圧シリンダーから左に伸びる配管、ブレーキオイルホースを外す
モーターについてる端子を外す(青〇)
ブレーキオイルが出てくるので注意!
Nブレーキペダルについてるブレーキランプのカプラを外す
とても狭いです。
Oブレーキユニットのステー固定ネジ外す
・メーターからのぞいたとこのボディについてるナット二つ
・床からボンネット出てるナット二つ
・ブースター固定ネジから伸びているステーの車体側のナット一つ
Pブレーキユニットを知恵の輪で取り出す(推奨二人)
ステアリングシャフトのステーが当たったりしますのでうまく避けてください。
取り出したブレーキユニット
こいつが諸悪の根源です(笑)
なぜ少しだけボルトに被っているのか…
QハイドロリックブースターからブレーキペダルASSYを外す
固定ナット四本(四方)と、プッシュロッドとペダルを連結しているピンを外します。
Rブースターと増圧シリンダーを繋いでるパイプを外す
Sパワステ油圧シリンダーからブースター、増圧シリンダーを外して交換
それぞれ四方に四本ずつのボルトで止まってます。
外したところ、特にパッキンなどは挟まっていません。
スプリングのゴム当ては無くさないように。
㉑鉄板、ステーのネジ部を削る
次外す時に全バラしなくて済むように削っておきます。(ディーラーでもやってるそうです)
㉒ブレーキユニットを組み上げる
㉓ブレーキユニットを足元に戻す(二人作業推奨)
㉔逆の手順で元に戻す
㉕ブレーキオイルエアー抜き
四輪ともブレーキペダルを踏むとモーターが作動するのでそれで圧送してエア抜きした方がいいです。
㉖クラッチオイルエアー抜き
㉗試運転して漏れなし、動作を確認
●因みに、、、
ユニットを取り出した時横にすると(するしかないと思いますが(汗))
油圧スイッチを外したパワステ油圧シリンダーからバルブとスプリングとフィルターが出てきます。
その入ってる順番はこうなのですが
こう入れてしまうと(誰もしないでしょうが(笑))
ブレーキ警告灯とブザーが鳴ります。
そしてブレーキペダルを踏んだ時、エンジンをかけてる状態でもモーターが作動してしまいます。
正常は エンジン回転時:作動しない
エンジン停止時:作動する です
これはエンジン作動時はパワステの油圧でアシストし、停止時はモーターでアシストするためです。
パワステのプレッシャースイッチから電源がモーターにつながってるので油圧がかかるかどうかによってモーターを作動させるかどうかを決めているのでしょう。
そこで上記の間違った順番で入れてしまうとパワステの油圧がかかっても(エンジン回転しても)スイッチが通電のままで、ペダルを踏んだらモーターが作動してしまうのでしょう。
ぜひ入れる順番がわからなくなった時の参考にしてもらえればと思います。
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