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2019年08月07日

大腸CTアカデミア 術前に大腸CT検査を行う理由は!?

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PubMedから、今日のつぶやき − 540 −


Maupoey Ibanez J, et al. Accuracy of CT-Colonography in the preoperative staging of colon cancer. A prospective study of 217 patients. Colorectal Dis. 2019 Jun 4. doi: 10.1111/codi.14724. [Epub ahead of print]




歳を取ると朝に強くなるというのは
本当かもしれません。

生活が変わり、早起きしていますが
耐えられています笑


それでは、論文
「大腸CT検査による大腸癌術前ステージングの精度
 217名の患者による前向き研究」のご紹介です。

【アブストラクト】
方法:
本研究は3次救急病院である1施設施における
前向き観察研究である。

対象は、大腸癌があり術前検査目的の大腸CT検査を受け、
大腸部分切除を施行された217名の患者、225病変である。

読影医は読影用のソフトウェアを用いて
2次元のMPR像ならびに3次元の内視鏡類似像(フライスルー)
によるTNMステージングを行った。

すべての大腸癌に対して、部位、大きさ、壁外浸潤の有無
を評価した。

手術標本による病理組織学的診断を
リファレンススタンダードとした。

(感想)
日本では大腸癌術前検査目的の
注腸X線検査が激減し、大腸CT検査におきかわってきました。

術前に大腸CT検査を行う理由は、
転移診断目的の腹部CT検査を兼ねること
部位診断を行うこと(内視鏡の部位診断の精度が低い)
支配血管の評価を行うことが主目的ですね。

ここで注腸X線を実施する意義はかなり薄いでしょう。

いや、実臨床で注腸X線はこんなことに便利!
ということがあったら教えてくださいね。

それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31161677

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。








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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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