2018年09月07日
大腸CTアカデミア ヒスパニックの人達では教育レベルの低い女性、第1世代の移民、大腸がんの家族歴がある場合に施行医の性別に好みがある傾向
PubMedから、今日のつぶやき − 317 −
Zapatier JA, et al. Preferences for ethnicity and sex of endoscopists in a Hispanic population in the United States. Gastrointest Endosc 2011; 73: 89-97.
それでは、論文
「内視鏡施行医の人種と性別の好みに関する
ヒスパニック系アメリカ人の調査研究」
のご紹介です。
【結果】
全体の25.7%が内視鏡医の性別に対する好みがあると回答した。
女性患者では30.8%、ヒスパニックの女性患者では35%に好みがあり、
男性の20.4%より有意に多い結果であった。
Fig. 1
(ラインコミュニティ限定でアップしました)
青が男性、赤が女性。
左がトータル、真ん中が白人、右がヒスパニックです。
(感想)
ここがこの論文の肝ですね。
大腸検査のハードルを下げるためのひとつのヒントとなります。
最近では、内視鏡医が女性であることを売りにしている
クリニックもありますし。
ただ、白人では比較的少なく、
ヒスパニックで多いというのはなぜでしょう。
考察で出てくるかもしれませんね。
(感想終わり)
性別に対する好みがある女性患者の84.8%が
女性の内視鏡医を希望した(オッズ比 9.1)。
内視鏡経験のない患者において、
女性では38%が性別の好みがあるのに対し、
男性では28%であった(有意差なし)。
希望する性別の内視鏡医を待つのが遅くなっても
かまわないと回答している女性は男性よりも多いが
有意差はなかった。
全患者を回帰分析すると、
教育レベルの低い女性
第1世代の移民、
大腸がんの家族歴がある、
内視鏡医の人種の好みがある
場合には性別の好みが有意に高い。
今日はここまでにしますね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21184874
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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