2018年07月04日
大腸CTアカデミア 高齢者における世界の大腸CT検査陽性率は12.4%だよ!
★★━━━━☆☆おすすめのテキスト☆☆━━━━★★
日本消化器内視鏡学会 (監修)の新刊がでました!
下部消化管内視鏡スクリーニング検査マニュアル
最新のエビデンス、情報、テクニックなどが満載です。
内視鏡検査が困難な場合の
大腸がんスクリーニングとして
「大腸CT検査(CT colonography)」のご紹介
をさせていただきました。
★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 271 −
Pickhardt PJ, et al. CT Colonography Performance for the Detection of Polyps and Cancer in Adults ? 65 Years Old: Systematic Review and Meta-Analysis. AJR Am J Roentgenol 2018 doi: 10.2214/AJR.18.19515. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「65歳以上の対象者に対する大腸CT検査の大腸腫瘍性病変検出能
システマティックレビューによるメタアナリシス」
のご紹介です。
【結果】
「患者コホート」
対象となった34研究には
41,680名の対象者が登録されていた。
このうち65歳以上の高齢者は
18,798名であった。
研究あたりの高齢者数の中央値は
245名(17〜3511名)。
男性の比率は27〜88%(中央値:48.5%)。
「大腸CTの検査方法」
腸管洗浄剤として
代表的にはポリエチレングリコール(PEG)溶液
とリン酸ナトリウムを用いた
前処置は71%の研究でおこなわれていた。
24%の研究では腸管洗浄剤が使用されていなかった。
82%の研究でタギングが全対象者に
実施されていた。
多列CT装置は82%の研究で使用されていた。
91%の研究において、大腸CT検査で
6ミリ以上の病変が指摘された場合に
大腸内視鏡検査の早期実施
あるいは大腸CT検査によるサーベイランスが
推奨されていた。
「大腸CT検査による病変検出のメタアナリシス」
Fig. 2
10ミリ以上の病変の陽性率
(ラインコミュティの限定特典でアップしました)
29研究のプールされたデータから
高齢者17,111名に対する大腸CT検査陽性率は
12.4%(95%CI, 10.2〜15.1%)であった。
検診対象者では陽性率8.2%(6.0〜11.1%)
腹部有症状者では陽性率14.0%(12.0〜16.1%)
便潜血陽性者では陽性率32.8%(15.4〜56.7%)であった。
JANCTでは18.1%、UMIN6665では15.3%です(Fig. 2赤線部分)。
(感想)
こうしたデータは、高齢者でどの程度の
陽性率になるのが適当なのかについて
検討するうえで貴重な資料になりますね。
ご自身の施設でも随時データ会を整理して
比較することで大腸CT検査の質を
担保することが可能ですよ。
今日はこのあたりにしますね。
それでは。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29667892
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【90名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
にほんブログ村
日本消化器内視鏡学会 (監修)の新刊がでました!
下部消化管内視鏡スクリーニング検査マニュアル
最新のエビデンス、情報、テクニックなどが満載です。
内視鏡検査が困難な場合の
大腸がんスクリーニングとして
「大腸CT検査(CT colonography)」のご紹介
をさせていただきました。
★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 271 −
Pickhardt PJ, et al. CT Colonography Performance for the Detection of Polyps and Cancer in Adults ? 65 Years Old: Systematic Review and Meta-Analysis. AJR Am J Roentgenol 2018 doi: 10.2214/AJR.18.19515. [Epub ahead of print]
それでは、論文
「65歳以上の対象者に対する大腸CT検査の大腸腫瘍性病変検出能
システマティックレビューによるメタアナリシス」
のご紹介です。
【結果】
「患者コホート」
対象となった34研究には
41,680名の対象者が登録されていた。
このうち65歳以上の高齢者は
18,798名であった。
研究あたりの高齢者数の中央値は
245名(17〜3511名)。
男性の比率は27〜88%(中央値:48.5%)。
「大腸CTの検査方法」
腸管洗浄剤として
代表的にはポリエチレングリコール(PEG)溶液
とリン酸ナトリウムを用いた
前処置は71%の研究でおこなわれていた。
24%の研究では腸管洗浄剤が使用されていなかった。
82%の研究でタギングが全対象者に
実施されていた。
多列CT装置は82%の研究で使用されていた。
91%の研究において、大腸CT検査で
6ミリ以上の病変が指摘された場合に
大腸内視鏡検査の早期実施
あるいは大腸CT検査によるサーベイランスが
推奨されていた。
「大腸CT検査による病変検出のメタアナリシス」
Fig. 2
10ミリ以上の病変の陽性率
(ラインコミュティの限定特典でアップしました)
29研究のプールされたデータから
高齢者17,111名に対する大腸CT検査陽性率は
12.4%(95%CI, 10.2〜15.1%)であった。
検診対象者では陽性率8.2%(6.0〜11.1%)
腹部有症状者では陽性率14.0%(12.0〜16.1%)
便潜血陽性者では陽性率32.8%(15.4〜56.7%)であった。
JANCTでは18.1%、UMIN6665では15.3%です(Fig. 2赤線部分)。
(感想)
こうしたデータは、高齢者でどの程度の
陽性率になるのが適当なのかについて
検討するうえで貴重な資料になりますね。
ご自身の施設でも随時データ会を整理して
比較することで大腸CT検査の質を
担保することが可能ですよ。
今日はこのあたりにしますね。
それでは。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29667892
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【90名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7802962
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック