2021年09月21日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査は、大腸壁から突出した憩室をより確実に検出することができる
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第62回日本人間ドック学会学術大会
会 期:2021年9 月10日(金)〜24日(金)
開催方法:Web配信(オンデマンド配信)
特別企画 1 )大腸CT検査の現状と人間ドックでの役割
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PubMedから、今日のつぶやき − 1053 −
Isohata N, et al. Recent trends in the prevalence and distribution of colonic diverticula in Japan evaluated using computed tomography colonography. World J Gastroenterol 2021; 27: 4441-4452.
それでは、論文
「日本人の大腸憩室の保有率と分布に関する近年の傾向:大腸CT検査による解析」
のご紹介です。
【背景】
大腸内視鏡検査は、大腸疾患のスクリーニングおよび診断のために広く行われている標準的な手法である。
しかし、大腸憩室、特にS状結腸憩室の診断では、大腸内視鏡検査よりも注腸X線検査の方が優れていると報告されている。
近年、大腸がん診断の代替法として、コンピュータ断層撮影による大腸検査(大腸CT検査)が広く行われるようになってきた。
大腸CT検査は、大腸壁から突出した憩室をより確実に検出することができ、憩室の検出においては大腸内視鏡検査や注腸X線検査よりも優れていると考えられる。
大腸CT検査を用いて大腸憩室の保有率と分布を評価した研究は今までのところ1研究のみである。
したがって、本研究は大腸憩室を評価では世界最大規模であり、大腸CT検査を用いて日本人の大腸憩室の保有率と分布を精密に評価した初めての研究となる。
(感想)
大腸CT検査で大腸憩室を評価した先行研究は以下です
De Cecco CN, et al. Prevalence and distribution of colonic diverticula assessed with CT colonography (CTC). Eur Radiol 2016;26(3):639-45.
こちらの研究はイタリア人1091名を対象としたものです。
平均年齢68歳で、大腸憩室の保有率は47.4%、40歳以下に限ると保有率が25.6%まで下がると報告しています。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34366615/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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