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2017年12月27日

三方一両損

“三方一両損(さんぼういちりょうぞん)”って言葉があります。
どこかで聞いたことがあるでしょう。もちろん、
すでにご存じの方もおられるでしょう。
落語からきているようですね。

 ある日、大工さんが3両のお金を落としてしまいます。
たまたまそれを左官屋さんが拾い、大工に返そうとします。
しかし、プライドが許さないのか、大工は受け取りません。
ケンカになり、大家さんまで巻き込むことに。

たまらず大岡越前守奉行の裁きを受けることになります。
すると、

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お奉行様は自分の1両を出し、計4両を大工と左官屋とで2両ずつ分けろと言います。
これで3人みなそれぞれ1両ずつ損をしたと、うまく収めた話です。

※一両を現在の価値に換算すると10-12万円。千両箱 ≒ 1億円です。

 個人的には一番損をしたのは奉行様で、次は大工さん。
得をしたのは左官屋さんだと思いますが・・・

とにかく一度起こった紛争事は、それぞれ誰もが損をしていると思います。
近いことで、日常に起こるさまざまな出来事も、しっかり丸く収まるというのは極々稀なことで、大体が不満を残していくと思います。


キャンディーズってグループがありました。
1977年7月、日比谷公会堂のコンサート終了時に、私たち解散します。と突然の爆弾宣言。
「普通の女の子に戻りたい!」が当時の流行語にもなりました。
1978年4月に解散コンサートを行いました。

キャンディーズは「ラン」「スー」「ミキ」の三人グループ。
「私たちは三人。だから苦しさは3分の1、嬉しさは3倍」と何かに書いていました。
そう考えると確かに気持ちの負担は減るだろうと思います。しかし、もし三人が争えば。
悔しさは3分の1では済まないと思います。また三人合わせても3倍では足りないだろうと思います。

それだけ人の不満というのは、はけどころのない、厄介なものだと思うんです。

 さっきタバコを買いにコンビニへ行ってきました。
店を出ると、私の歩く駐車区画に車が入ってきます。それも結構なスピードで。

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見ると、70代くらいのじいちゃんが運転しています。
私は「歩行者」なので、優先だと思いましたが、あまりのスピードだったので一旦立ち止まりました。
すると車も一旦は止まったものの、すぐに私との間をグイっと詰めてきます。
もし、そのまま立っていたら正直、ひかれるかと思いました。

ひかれれば、故意の事故だから保険金はおりない。
では私の自動車保険で弁護士特約を使って賠償請求するか?
とか、余計なことが頭を巡ります。その間、じいさんとはにらみ合い。
私が歩きだして車は駐車区画に納まりました。

本当なら、車は歩行者を優先するべきです。
なのに、そんなちょっとしたことでお互いが不快な思いをします。

しかもその頻度が近年、増えてきたと思うんです。
このブログのカテゴリ、“通勤”にもよく書いています。
思うに、

 譲り合いの気持ちがなく「自分だけ得すればいい。」という考えが横行している。

そんな世の中になった気がします。

安倍内閣になって5年、株価は2倍に、景気は好くなったといいますが、人々の心はどうでしょうか。
余裕があるんでしょうか。
人々が余裕をなくしているような、この先不安な世の中です。

関連記事:2017/11/23「余裕




タグ:三方一両損
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2017年12月25日

里帰り

今日はクリスマスイブですね。
若い頃は一年の中でも一大イベントでした。
でも今や別に何という日でもなくなってきています。

本当は家族でどこかに食事を摂りに出かける予定でした。
それが突然、家族の一人が風邪で熱を出してしまったため、家でおとなしくしていました。

クリスマスについては2017/12/20「クリスマス」で触れていますので、今日は別な話題を。

クリスマスが終わるとすぐにやって来るのが年末年始です。
私は妻の実家へ毎年行っています。

そこは妻の実家がある町であり、またつい先日、2017/12/23「つけ買い」でも紹介した田舎町です。

とはいえ、私が中学生から一時期を除いて通算で約30年過ごした町です。
だから「故郷」的な思い出が多くある町です。

その町まで、ここからちょうど200kmあり、車でも4時間くらいかかります。
高速道路を使えば30分〜1時間短縮できるし、何しろ運転も楽です。

しかし高速道路を使う場合、今はETCを使う人が多いと思います。
これがまた曲者です。


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昔は料金所で列に並び、いちいち止まってはチケットを受け取り、高速を降りるときはまた料金所に止まってお金を渡す必要がありました。その手間がいらない。
また、止まらなくても直前でアームがスイっと開くところは、なぜか優越感を感じたりと便利なETCではありますが、忘れた頃に請求がくるという欠点があります。
便利ではありますが、“喉元過ぎれば熱さを忘れる”のように、2か月くらい後に請求されると、何かもったいない気になってしまいます。

ところで“ETC”といえば、昔は「エトセトラ(etc.)」だったんですけどね。

 最近、アップルペイを使ってみました。スマホをレジにピッとかざすやつです。


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というのも、楽天カードを作ってみたのです。
何か、いろいろとポイントが貯まるようで面白そうだから。

確かに面白いです。
でも、メールが増えました。
さまざまなキャンペーンの紹介です。
例えば

・楽天カード新規入会&利用で8,000円相当ポイントプレゼント
・「自動でリボ払い」のご登録&ショッピングご利用でもれなく6,000円キャッシュバック
・【常時開催】家族カード入会&合計10,000円以上ご利用で2,000ポイントプレゼント企画
・【毎月エントリー企画】12月は1,000万ポイント山分け!
・楽天カードに付帯のEdyにチャージすると1,000円ごとに100ポイント
・Edyオートチャージでポイント3倍

などなど。

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ワンランク上のステータスをあたなに【楽天ゴールドカード】
ポイントいつでも5倍。

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2TXYP2+3ITCMQ+FOQ+NTZCJ
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キャンペーンの中には期間中にカードを10回以上使うことが条件とされているものがあります。
アップルペイはキャンペーンに直接かかわっていないものの、いちいち店でカードを渡すも面倒なので、アップルペイを使うことにしました。

昨日の朝、ローソンで買い物をしたときです。
私の使い方が悪かったのでしょう。アップルペイが反応しません。
レジは一人だけだったので、後ろに人がポチポチ並び始めます。
店員さんが焦ったのか、
「現金にしますか?」
と聞いてきます。
ヤだ!お釣りをジャラジャラもらうのは。
で、au Walletカードで払いました。

今朝のことです。
またもアップルペイが反応しません。
今度は店員さんが
「Edyにしますか?」
と聞いてきます。
「!」
店員さんは私がアップルペイでと言ったのを、どうも聞いていなかったようです。
改めてアップルペイで!というと無事に買い物終了。

ここで思ったのは、ローソンではいったい何通りの買い方があるのだろうか?
ということです。

・現金
・クレジットカード
・Edy
・アップルペイ

こう書けばたったの4つです。
しかし、クレジットカードといっても、VISAやJCB、Masterなどあり、au Walletカードはこのクレジットカードに該当します。
レジにピッとするのも、カードのEdyがあれば、スマホのアップルペイもある。
それらいちいち覚えて対応するのは、コンビニの店員さんもさぞ大変なのだろうと思いました。


年末年始に行ってくる田舎町には仲良しや、お世話になった先輩もいます。
ある先輩は商店を経営しています。
海のある町なので、その商店では漁師相手に先日の「つけ」売りをしています。
店にはレジがひとつあるだけで、アップルペイもEdyもクレジットカードも使えません。
何か、時が止まっているというか、変わらないものがあっても良いなぁって思えるんです。

その町にもコンビニはあるんですけどね。






posted by CSおじさん at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2017年12月24日

「ウケる〜!」ー 変わっていく日本語 -

 今の若い人たち、また中にはそうでない人も、
「ウケる〜!」
って言いますね。
もちろん皆とは言いません。

前には「おかし〜!」とか「面白い〜!」だったのが、「ウケる〜!」が追加されました。

私が初めてそれを聞いたのは2003年と記憶しています。
ただ、そのときにどうも不自然さを感じました。

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何が不自然かというと、もともと「うける」という言葉は第三者的な言葉だからです。
例えば
「Aさんの言動は、皆にうけるよね」とか「一般うけする行動だね」というように、決して面白い発言をした人に向けていう言葉ではなかったはずです。
「うける」「面白い」「おかしい」が楽しいこととして良い評価だとすれば、「うける」だけ遠回しに褒められている気がします。

でも今となっては「ウケる〜!」が、当たり前の日本語として定着しています。「ウケる〜!」と聞いて不自然に感じる人がどれくらいいるのでしょう。

また、
「私的には」
というのも昔はなかった言葉です。
確か、タモリさん・・・が前に言っていました。
「的」というのは、それなりに権威を持つものに使う言葉だと。
「国際的」「情緒的」「平和的」「人間的」「季節的」「感情的」、、、
う〜ん、確かにいえています。
ただ、「個人的には」なら許される気がします。「個人」は人全般を指すので権威があります。

そしてこんな言い方をする人もいます。
「私は面倒くさがりな人なので」
わざわざ「人」を付けなくても
「私は面倒くさがりなので」や「私は面倒くさがり屋なので」
で良いでしょう。

当人はふざけているつもりでしょうから良いのですが、もし面接の場で
「私は実直さに自信がある人なので」
と言おうものなら、ハッキリ言います。それは「バカ」です。

 私も含め、もし現代人が100年前にタイムスリップしたら、当時の人たちの言葉は理解しがたいでしょう。
逆に昔の人が現代に来たら同じことが言えると思います。
思うには、きっと昔の人は現代の言葉を聞いて、残念に思うのではないかと。

昔の人に比べると、現代はボキャブラリーが足りないのではないかと思います。
外来語は増えました。でも、失われた日本語の方が多いと思います。

昔のドラマなど見ていると、
「言わずもがな」
とか平気で使っています。
また、現代人に「ゆかしい」という言葉を使う人が果たしてどれだけ残っているのか。
以前、飲み明かした先輩は「よしんば」とよく言っていました。が、少し変わり者だったかな?(笑)

また現代人にボキャブラリーが足りないのは親、先輩たちが伝えきれなかったという事実があると思います。

昔の人は例えが上手かったと思いませんか?

「しのぎを削る」
お互いに激しく戦うことですね。

しのぎ = 鎬。
日本刀の「刃」の部分と「背」の部分、その境目が少し高くなっているというか、「刃」は薄くなっていくため、境い目に角度が付いています。稜線といえばいいのでしょうか。

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刀で競り合うとき、日本刀を交え、鎬と鎬が当たり、こすれ合い、まるで削り取るような様です。
まさに死闘を指しています。
現代人がこの「死闘」を言い表すのに、どんな例えを使えるのでしょうか。

 連歌(れんが)ってあります。
和歌は普通、5-7-5-7-7 で詠みます。
短歌も5-7-5-7-7、俳句や川柳は5-7-5ですね。

連歌は複数人で詠みます。
まず、5-7-5の上の句を詠むと、他の人が下の句7-7を続けて和歌を完成させます。

NHKの大河ドラマ、昭和62年に「独眼竜政宗」が放映されました。
伊達政宗の正室、愛姫(めごひめ)が伊達家に輿入れする道中、家臣たちは愛姫、田村家の一行を出迎えます。
すると田村家の家臣が数珠(じゅず)を振りながら
「水晶の珠のようなる子をもちて」
と上の句を詠みます。
すると伊達家の家臣は
「おお、これは風流な、連歌でござるな。」
と、
「末繁盛と願うこの数珠」
下の句を返します。

この「独眼竜政宗」は山岡荘八さん原作で、どこまで事実に基づいているかはわかりません。
しかし、連歌という文化。
昔は言葉に情緒があふれていた気がします。

昔が良いと偏るつもりはありません。でも失うには悲しい文化。





posted by CSおじさん at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2017年12月23日

つけ買い

「これ、つけておいて!」
って買い物をしたことがありますか。

中学校へ入学するとき、引っ越しました。
人口がわずか1万ちょっとの田舎へ。

鉄道はあるものの、特急電車も走っていなければ大きな店舗もありません。
小中学校というと、第〇松島小学校とか、同じ名前の学校に第1、第2、第3といった番号がついていた土地から、今度は人口減のため中学校は統合、小学校は統合前で小さな分校のような規模でいくつかある。
そんな土地へ引っ越したのです。逆カルチャーショックでした。

そのカルチャーショックの中に買い物がありました。
大人に付いて買い物へ行くと、
「つけといて。」
と、お金を払わないんです。
中学生の私にとって、見たことも聞いたこともない光景です。

小さな町だから、店の人には名乗らなくたって顔も知れています。いわゆる信用貸しです。顔パスです。
月末には請求書が届き、月に一回精算します。

これは現在あまり特殊なことではなくなしました。
クレジットカードがあるからです。
そう考えると、田舎は進んでいたのかも知れません。(笑)

一般家庭では毎月毎月、精算します。
でも農家は収穫が年に一度しかないので、収入も一回きりです。
農作業には肥料が必要でしょうし通年、農機具を買ったり修理したりする必要もあります。

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農家を相手にする商売は、月一回ではなく年一回精算という店もあります。
でも店にとって、仕入れは春と夏に一番取引が多いでしょうから、仕入れ先には先に支払う分、貯えが必要なのでしょう。

現在のクレジットカード会社を考えると、
手数料を取って「つけ」を行う業者が現れたということでしょう。


田舎へ引っ越した私は次第に顔も知られていき、自分もつけで買うことがありました。
普通は現金で買っていましたが不届き者で、ある日財布を忘れて床屋へ行った私は、
「つけておいて下さい。」
と帰ってきました。月末に請求書が届き私は親に叱られます。
床屋は現金で払いなさいと。
確かに、床屋で毎月請求書を配る姿は見たことありません。
中学から過ごした土地では、そういった「つけ社会」の常識を知らなかったのです。

まるで、バカボンのパパに小切手帳を持たせたようなものです。
(実際にそんな放送回がありました。)


クレジットカード会社では顧客獲得にしのぎを削ってますね。
公共料金の支払いを登録すればキャッシュバックとか、銀行口座を新たに開設すると何ポイントとか。
そのように付加価値を付けてカード利用を促進しています。

ちょっとどうかなと思うのは、あとからリボ払いにするサービスです。
さらに、すべて自動的にリボ払いに変更してくれるサービスもあります。

一回で払えなくはないのに、分割払いの方がサイフに優しいと、カード会社はうたいます。
でもリボ払いですから当然、手数料がかかってきます。
どちらも登録するとポイントなりキャッシュバックがあります。
その額は一回分の手数料以上、日常化すれば手数料未満と実に旨いところをついてきます。

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昔は持っているお金の中から買い物をしたのに、今では持っていないお金まで借りやすい環境ができてしまいました。

100均にしかりです。
100円ショップもとても安価に買い物ができます。
ただ、それは一点のみ買う場合で、会計では大抵の場合、買い物かご一杯に商品を出すお客さんが多いです。
本当にそれら、全部必要なの?
と聞きたくなります。

安いと思うと必要以上に買ってしまい、目に見えない借金はつい手を出してしまうという人間の心理を巧みについてきますよね。





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2017年12月20日

クリスマス

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今年もクリスマスが近づいてきました。
我が家ではケーキを食べるくらい。(泣)

だけど若い頃はクリスマスイブって年中行事でも一大イベントでした。
特に彼氏・彼女がいれば大変。

事前にプレゼントを買って用意して、
当日には折り紙を細く切ってチェーンのようにつなぎ、天井から天井に吊り下げて部屋を装飾。
電灯に当たらないよう注意してキャップを飛ばし、シャンペンて乾杯! クラッカーでパーン!

またクリスマスにまつわる曲をカセットテープに編集して作っておき、BGMに。
なんか、とっても楽しみな夜でした。

当時のBGMは、

 クリスマス・イブ 山下達郎(1983年)
 恋人がサンタクロース 松任谷由実(1980年)
 ワンダフル・クリスマスタイム Paul McCartney(1980年)
 ラスト・クリスマス Wham!(1986年)
 最後のHoly Night 杉山清貴(1986年)
 12月のエイプリルフール EPO(1985年)
 ラスト・クリスマス・イブ 矢沢永吉(1983年)
 ハッピー・クリスマス John Lennon(1972年)

これらが主だったもの。
曲順は忘れましたが、John Lennonで締めたと思います。(笑)

参考にと思い、ネットでクリスマスソングを確認すると、古い歌は今でもあんまり変わっていないですね。
ということは、かなり聞き飽きた人もいることでしょうね。

 クリスマスキャロルの頃には 稲垣潤一(1992年)

これも、かなり重鎮な歌だと思います。でもその頃にはもう父親になっていたので、クリスマスというイベントは少し意味合いの違うものになっていました。


 白い恋人達 桑田佳祐(2001年)
 サイレント・イヴ 辛島美登里(1990年)

この2曲は新しめのクリスマスソングだと思います。
若い人にとっては、ぜんぜん新しい歌ではないと思います。
でも10年前がまったく懐かしいとは思わない歳なので、お許しを。
もし今、クリスマスソング集を作るとしたなら、是非入れたい歌です。

これだけの話になるくらい、クリスマスというのは特別なイベントだと思います。
キリスト教、イエスキリストの誕生日。その前夜を祝うイベント。
でも、本当にキリストの誕生を祝っていますか?

日本人のだいたいは仏教じゃないですか? または神道とか。
もちろん、ほかにも宗教はいろいあります。

敬虔(けいけん)なイスラム教徒が、
エルサレムでWham!のラスト・クリスマスを合唱するなんて、とても考えられません。

ハロウィンもそうです。
ここ数年でハロウィンはすっかり国民的行事になった気がします。
そういったところが寛容な、また寛大な国民なんですね。
そして、お祭り好きな国民です。日本人は。(笑)



posted by CSおじさん at 02:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2017年12月18日

IT講師になった理由

2017/12/10「当年取って」に書きました。
私は何年間か、副業または本業でIT講師をしていました。

本業にしていた頃は、とても好きな仕事だと思っていました。
でもそれはたまたまで、初めからIT講師になりたかった訳ではありません。

当時、コピー機、印刷機、ワープロ、パソコン、果ては鉛筆一本まで売る営業をしていました。
その頃、ワープロを売りたいけど、使えない人が年配者を中心にまだ、たくさんいました。

またちょうどその頃、国は各自治体にIT化推進のために補助金を交付していました。
行政は国、、上からの補助金がある以上、活用した実績を作りたいものです。

---------
 失礼しました。
当年取って
で、ワープロ講座の開催を森喜朗首相の「IT革命」と書きました。
森首相は2000年に就任しています。
2000年にはIT講座はすでにパソコン講座になっていましたので、誤りでした。
---------

私が初めてワープロ専用機を見たのは1984年。
ワープロ講座の話が出てきたのは、それから約10年後の1994年頃だったと思います。
発売から10年経ってもまだ使えない人を対象にした講座でした。

自治体は講座を企画して補助金を申請し、IT講座を開くというのがごく普通のやり方でした。
主体は自治体の教育委員会で、私が住んでいた小さな自治体では公民館がその主催をしていました。

私の営業にワープロが印象づいていたため、公民館から打診を受けたのです。
「ワープロ講座をしたいのだけど、やってくれないかい?」
と。
私はもちろん、受けました。
ただし、ワープロメーカーが開催する講座を、まるまる仕入れて売るという形で。

それから表立ったメーカーに、取引のある問屋があればそこを介して、なければ直接メーカーに問い合わせてワープロ講座をしてくれないかと交渉しました。

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しかしその頃、ワープロ専用機が世に出始めた1984年からすでに10年近く経っていました。
ワープロ講座で活躍する講師はほぼ女性で、1980年代から始まったワープロ講座も10年が経った頃には講師たちは結婚し、育児に専念している世代。
さらには10年経ってからワープロを習おうという時点ですでに講座の需要はもうなくなっていました。
そのため、聞いてもメーカーでは「もうやっていません」の返答ばかり。

やむなく私は公民館に「できなくなりました」と告げました。
でも行政は予算で動いている以上、中止にはできません。

そこで出た言葉が
「じゃあ、あなたが講師をすればいい。」
と。

!!
「え゛?」

青天の霹靂でした。
それでも一度は受けた責任で仕方なくやることになりました。
これがIT講師になったきっかけです。

次は講習に使うワープロをどうするかです。
私は富士通のOASYSが好きで、販売実績もありました。
そこで、富士通に交渉したところ、富士通も同じ境遇だったようです。
機器を売りたいため、本当は講習も開きたい。しかし講師はいない。
だからデモンストレーション機はたくさんあったのです。

私のいた小さな会社で富士通という大きな企業から講習のたび20台ものワープロを2週間、タダで借りることができました。
ワープロ講座は確か、5年くらいやったと思います。
何年かすると富士通からも毎年のことと認知され、ときには1週間ほど待たされることはありましたが、順当に貸していただくことができました。

富士通には大変お世話になしました。
またそれが、後に職業能力開発校で講師になる足がかりになったと思います。

どの職業でも得意技というか、特技は身に付けるものだと思います。
IT講師をして身に付けた特技って何だと思いますか?

入構してくる受講生さんたちの顔と名前を初日の午前中に憶えきることです。
だいたい受講生は20人というのが普通だと思います。
でもこれはもう昔の話です。TT





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2017年12月15日

もう見ることのできない・・

たぶんもう見ることのできない作品ってあります。
テレビドラマとか、映画とか。

前にも書きましたが、今はメディアがどんどん進化していく時代。
私の世代はカセットテープが世に出た世代。
アナログレコードからカセットテープに録り、ときにはお気に入りテープを編集。

身近なものを家庭でも記録できるようになったのは、まさに画期的な出来事でした。
今なら笑っちゃうことですね。
音が記録できるものだから、自分の声を録音、聞いては誰しもガッカリしたのではないでしょうか。

さらに家庭用のビデオもできました。
その昔はテレビのイヤホン端子にケーブルを接続し、ラジカセにつなげてドラマなどの「音」だけ録音して映像は思い出しながら聞いたものです。

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もっと前にはケーブルをつなぐ端子すらなかったため、テレビの前にラジカセを置いてテレビのスピーカーから出る音をそのまま録音していました。
当然、家族の誰かが声を出せば、そのまま録音されてしまいます。
なので、
「これからテレビを録音するから黙っていてね。」
という“宣言”は必ず必要でした。(笑)

アナログレコードはせっかく集めたのに、やがてCDに遷移します。
押入れにはアナログレコードとアナログレコードプレイヤーとアンプが眠っています。
使うときはいつ訪れるのでしょうか。
カセットテープだって押入れに段ボールで二箱あります。

さらに今ではネットでダウンロードする時代。
今はブルーレイディスクとDVDが混在しています。しかし、DVDはアナログテレビ時代からのメディアです。
やがて衰退し、ブルーレイディスクに移行して、さらに代わるメディが出てくることでしょう。

音質はというと、カセットテープは簡易的なものだから、それなりなのでしょう。
昔はオープンリールデッキがあり、音質はそれが良しとされていました。
しかし、家庭用のビデオテープでその音質に並んだと言われました。

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CDはマニアに言わせると賛否別れます。が、性能的、数字的には十分なのでしょうね。

カセットテープはテレビCMがありました。CMで流れる歌、アーティストはその時代時代の象徴でした。
メーカーも代表的なもので、TDK、ソニー、(日立)マクセルなどが争っていました。
BASFなんてのもありました。

これらのように時代に左右され、メディアも姿かたちを変えていくと、当然その内容も影響を受けます。
内容というより、コンテンツといった方が良いでしょうか。

昔の名作映画ならまだしも、今に受け入れられないものは当然、商業ベースには乗りません。
今日言いたいことはそれなのです。

商業ベースに乗らない = 需要の少ないものであっても、人によっては思い出深いものもあると思います。

いま考えるだけでもいくつか出てきます。
映画なら
・幕末青春グラフィティRonin’
 1985の映画で、坂本龍馬を武田鉄矢が演じます。ストーリーはフェイクものです。
 でも、ストーリーに起伏が激しい、感動作でもあります。

テレビドラマなら
・悪魔のKISS(1993年)
 奥山佳恵さん、深津絵里さん、常盤貴子さんらの友情ものといえばいいのでしょうか。
 常盤貴子さんは借金地獄に陥ります。
 悪役の益岡徹さんはサラ金業者で、常盤貴子さんの弱みに付け込みどんどんとはめていきます。
 大鶴義丹さんもサラ金に勤務しますが、常盤貴子さんを助けようとします。
 最終話で大鶴義丹さんは自首するため警察署に向かうところ、襲われ壮絶死します。
 そのシーンのBGMが、サザンオールスターズの“真夏の果実”なのです。
 歌だけ聞くと、そぐわないように思えるのですが、そのミスマッチが実にマッチしています。

 このドラマは常盤貴子さんのヌードシーンがあることから、プロダクションの圧力で
 発売されないのは有名な話です。
 また、増岡徹さんのとことん「悪い」イメージがとても良いのです。

・この世の果て(1994年)
 鈴木保奈美さんと三上博史さんの純愛ものです。
 しかし、三上博史さんの手を割れたグラスで突き刺す。鈴木保奈美さんの母親役、
 吉行和子さんが無理心中したシーン。横山めぐみさんに硫酸をかけるシーン。
 などなど酷な描写が多いため、発売されないのだか。

三つだけ紹介しました。
実際にはもっとたくさんあります。皆さまもあるのではないですか?



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2017年12月14日

今日は愚痴です

Windows10のPCを使っています。
ここ数日、PCを起動すると、ひかり電話ルータのACTランプがずーっと点滅します。
何かDLしているようです。
数日前に初めてその現象が起きたときには、シャットダウン時にWindowsの更新が始まったので、
「ああ、これをDLしていたのか。」
と仕方なく思いました。が、それ以来、毎晩PCを起動するたびにACTランプのピカピカがある割には更新された気配がありません。
きっとWindows関係の何かなんでしょうけど、その間、サイトは重すぎて開かないし、動画も満足に見られません。さらにそれが約1時間も続きます。

そもそも、Windowsを無償でアップグレードできるとはいえ、見かたを変えれば初めはセキュリティが不完全なWindowsを買わされ、少しずつまともになっていくのです。
無償なのは当然で、それにかかる時間とトラフィックはどうしてくれるのでしょうか?
便利な機能も多少は追加されているのかもわかりませんが、私のような年寄りには無用の長物です。


 もうひとつ。
毎朝、ローソンで108円のお茶を買って出勤します。
そのローソンは出入口のドアが自動、、しかしボタンを軽く押さなければならないドアです。

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今日、私は買い物を済ませ、店を出るときにこれから店に入ろうとする女性と面と向かいました。
すぐにわかったのは、
「こいつ、自分でボタンを押したくないんだな?」
ということ。

外にでると余計なものにはできるだけ触れたくないものです。
気持ちはわかるのですが、こっちに100%依存しているのが気に入りません。
しかし、外の信号は間もなく点滅を始めます。
私は仕方なく、ボタンを押してドアを開けました。
さらに腹立たしいのは、こっちが開けたドアなのだから、少し間をあけて入ってくれば良いものを、同時に入ってきます。
私は出るときにわざと幅寄せするしかできませんでした。(笑)


 近いことが会社のビル内でもあります。
昼食を摂るとか、小休憩の際に喫煙所は広いフロアーにあり、他のブースの人たちと共有します。
そのフロアーに入るときには入り口にあるテンキーから暗証番号を押してロックを解除します。

フロアーはブースとは違う階にあり、エレベーターで移動します。
一人でエレベーターに乗るときは関係ないのですが何人かになると、降りるとき誰かが気を利かせてエレベーターの「ひらく」ボタンを押してくれます。
でも、このフロアーの階だけは事情が違います。

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「気を利かせて」ではなく、「ある、たくらみがあって」ということ。
「ひらく」ボタンを押した人は最後にエレベーターを降りることになります。
その階で降りる人たちはまず、昼食や一服が目的なので、フロアーに向かいます。

そうすると、最初に降りた人が入り口のテンキーから暗証番号を押すことになるのです。
最後に降りれば、先に降りた人がロック解除した後に続くわけですから、自分は解除の必要なし。

と、
ここまで書くと
「考え過ぎじゃないの?」
とか、
「その考えはイヤらしい」
とか思われるでしょう。

私もそうであって欲しいのです。

しかし、以前にドアロックが壊れたことがありました。
その時、フロアー出入口のドアは施錠されず、押せば入れる状態。

ロックが修復されるまでの間、エレベーターの「ひらく」ボタンを押す人は見たことがありません。
そもそも余計なものには触れたくないのですから。

修復された途端、「ひらく」ボタンを押す人が現れだす。
暗証番号を押すよりも「ひらく」ボタンに触れる方がいくらかマシなのか。

皆がそうだとは言いません。
でも、少なからずそういう輩がいるのは事実のようです。

そんな小細工をしなくたって、もっと正々堂々と生きられないものか、プライドはないのかと思います。
紳士、淑女たるプライドが。

最近、外でも信号無視をする車が増えた気がします。
信号無視というのは、もう黄色から赤になってもそのまま交差点に進入する車。

ローソン、エレベーター、信号無視
いずれもひとことで片づけるなら、

「せこい!」

私にはそう見えてなりません。

1970年代、TBSラジオの深夜放送で「パックインミュージック」がありました。
小島一慶さんがパーソナリティの曜日、カタルシスのコーナーがあり、リスナーが憤慨した出来事をハガキで投稿すると、小島一慶さんが
「カタ!」
と浄化してくれるコーナーでした。
誰かカタルシスをください。





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2017年12月13日

おやつと恐怖体験

ここ何年も鮭の不漁が続いていますね。
先日も北海道で鮭の密猟が検挙されたのをテレビで取り上げていました。
ただでさえ価格が高騰しているというのに、資源としての魚をあのようにされたのでは腹が立ちます。

鮭の切り身は焼き魚で大好きだし、イクラだって美味しい。寿司のネタとしても好き。
ただし私は煮魚が苦手です。

鮭トバってありますね。恥ずかしいかな私が鮭トバを知ったのは、30代半ばです。
こんなに旨いものがあったなんて!

青森県の佐井村で「鮭とばジャーキー」なるものを生産しています。
青森には「Universe」というスーパーの本部があり、東北圏内で高いシェアを持っています。
「Universe」では「鮭とばジャーキー」が定番商品のようで1パック800円弱という価格設定は以前から変わっていません。当時は270g入りだったものが、現在は180g入りです。
大好きな私はもう、やめられない止まらないで、まだ若かったこともあり、270gを一度にペロッと食べたこともありました。ただし今、同じことをすると血液検査で尿酸値の値としてすぐに表れます。

私が小学5年か6年生のとき。
成長期なので、学校から帰ってくるとおなかが減ってしょうがないのです。

1970年代。まだ駄菓子屋があった頃でした。
ちょっとしたお菓子を買って腹の足しにします。
よく買っていたのは「ラメック」です。
近いものでは「ベビースターラーメン」が有名だと思います。
インスタントラーメンを砕いたような、スナック菓子です。

「ベビースターラーメン」はパッケージがオレンジ色。その色が示すように味が濃く、食べているうちに飽きてきます。当時30円。その点「ラメック」はひと回り小さいパッケージで麺も白っぽく、上品な味に感じました。当時10円。

その、すぐ近所にある駄菓子屋ではおでんを売っていました。
現在のコンビニのように、その場でいつも湯気を立てて温めています。
ただ、外からもそのまま買えるように、店の角にありました。

はんぺんとかタコとか、玉子とか
中でも一番好きで、必ず買っていたのが「ちくわぶ」でした。
小麦粉を煉って、外周が歯車のようにとがった筒状に成型したもので、おでんのつゆがよくしみ込んで大変おいしいものでした。10円でした。

 ちくわぶ → https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%B6

友人と「ラメック」か「ちくわぶ」を買って食べていたときが至福のときだったのです。

でもあの日はどうしてなのか、小遣いがなかったのか、買いに行くよりおなかが空いていたのか。
学校から帰り、まず何か入っていないかと冷蔵庫を開け、食材しか入っていないので次はキッチンシンク下の扉を開けました。丸い、大きめのタッパーがありました。
「何だろう?」
手に取り、半透明のフタ越しに中を見ると丸い、つぶつぶがびっしりと入っています。
そのつぶつぶ、ひとつひとつに「目」があり、こっちを見ています。
「うわ!」
気持ち悪い。
私はタッパーを傾けます。
すると、傾けたのにつぶつぶの目はそのままこっちを見ているのです。

「!」
私はそのまま扉の中へ戻し、扉を閉めました。

あとで考えると、あれはイクラだったのです。

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「目」に見えたのはイクラの「油球(あぶらだま)」といわれるもので、栄養補助成分と浮力調整の働きがあるそうです。本来、油球は中で動くものではないらしいですが、タッパーの中でイクラ自体が回転したのかはわかりません。
油球は鶏の卵でいうなら一見、卵黄のようですが、イクラの卵黄はオレンジ色の液体です。





あのとき、イクラとわかっていたら、きっとタッパーの半分くらいは食べていたかもしれません。
そしてあとから母に大目玉を喰らうと、、、
そのことを知ってか知らずか、イクラたちは私をにらんでいたのかも知れません。(笑)

タッパーを傾けたのにこっちを見たというのは、タッパーを傾けても私は真上から見ていたからかも知れません。
いかにも子供らしい恐怖体験です。(笑)



posted by CSおじさん at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2017年12月12日

世代

世代世代の特徴ってあると思います。

例えば、手癖と言って良いのか、、
親指と人差し指で弾くように、ペンを手の上でクルっと回す、器用な技(?)。
それができるのは、私よりもだいたい五つより年下の世代です。
私と同年代でそれができる人を見たことがありません。

また、最近では当たり前に遣われるようになった、
「めっちゃ」
という言葉。
これはどこから来た言葉でしょう。
昔、松浦亜弥さんが「Yeah! めっちゃホリディ」って歌を歌っていましたね。
2002年発売だそうですが。
う〜ん、
それが起源だとは思えませんが、より以前に「めっちゃ」という言葉は聞いたことがない気がします。

この「めっちゃ」は、私より約20歳年下の言葉だと思っていました。
しかし今だと、中には私と同世代、、あるいはもっと年上も遣っています。
私と近い世代、さらに上の世代では、ちょっと若く背伸びをしているな・・・と、あっけにとられます。

またカラオケで「チャゲ&飛鳥」を歌うのは、私たち世代が下限かなと思います。
私はAKBとか乃木坂は聞きません。それらはいくつが上限なのでしょう。

今では流行や進歩の移り変わりが激しく、まして周期も速くなっていますから、一つひとつの流行も「短命」になっているのでしょう。
すると、昔のような美空ひばりさん、北島三郎さんといった息の長いブームは起こりづらいでしょうし、サザンオールスターズや松任谷由実さんといった幅広い世代から受け入れられる「大物」は過去の話になっていくのでしょうね。

世代でいうならば、PCのタッチタイピングは私たち世代が上限になるのかと思います。
私より年上で、タッチタイピングができるのは非常にまれだと思います。

いまの若い人たちはほぼ、当たり前にタッチタイピングができると思います。
しかし、私たち世代はタッチタイピングを習ったことがありません。
習うどころか、私たちが学生の頃、キーボード自体が専門学校など特殊な分野にしかありませんでした。

いま、まだキーボードは仕事でも当たり前に使います。
が、この先スマホのようなフリック入力が主体になっていくのかも知れません。
そうなると、私たち世代にはきっと無理です。
一応、普段からやってはいますが、速く入力することはできません。
この先、退化していくしかない指先の動作を、新しいものに順応させるのは無理だからです。

同じことがきっとキーボード入力にいえていると思うのです。
0-02.jpg
私がタッチタイピングを知ったのは恥ずかしいかな30歳頃です。
(英文)タイプライターのある欧米圏ではあるまいし、
私が20歳になる頃にはワープロ専用機が登場していたにもかかわらず、「JISキーボード」と「親指シフトキーボード」とがシェアを争い合い、スタンダードがまだ成熟していない頃でした。
結果は「JISキーボード」が現在のスタンダードになっています。
富士通の「親指シフトキーボード」はたいへん素晴らしいものでしたが、富士通一社で戦えるものではなかったのでしょう。

「JISキーボード」も「親指シフトキーボード」も、英文の配列は同じです。したがってローマ字入力は共通です。しかし、日本語の「あいうえお」= ひらがな入力は、「JISキーボード」と「親指シフトキーボード」とではまったく違う配列でした。
ただでさえ「ローマ字?ひらがな?」と同時に、ひらがなは「JIS?親指シフト?」という選択肢があり、タッチタイピングどころの騒ぎではありませんでした。
今では「JISキーボードでローマ字入力が当たり前」です。
しかし私たちは、そうなる前の「不幸」ともいえる世代なのです。

- タッチタイピング -

キーボードを見ないで入力する方法です。いまさら言うまでもありません。
昔はブラインドタッチと呼ばれていました。しかし、
ブラインドが目の障害を持つ人の差別用語になることから、今では遣われません。

私はできるようになるまで、1〜2年かかったように思います。
キーボードはキーの一つひとつ、打つ指が決まっているので、まずAからZまで、指を見ないで打つ練習から始めました。仕事の合間に5分でも隙間ができれば練習しました。
当時、電子メールは毎晩打つ機会があったので、A~Zまでの配列を思い出しながら、なるべく手元を見ないで打つように訓練しました。
すると、頻繁に打つ単語、、、住所、名前などは連続した指の動き = パターンだと気づきました。
あとは頻繁に打つ単語から、頭に浮かぶ単語への応用です。

それは私にたまたまメールを打つ機会があったためです。
ところが私より上の世代には、そもそも生活の中に電子メールの必要性がありません。
また、必要性がない人には周囲にも必要のない人たちがほとんどを占めています。

先日、2017/12/10「当年取って」に以前私がコンピュータの家庭教師的なことをしていたと書きました。
その教え子さん、といっても私より19歳も年上です。
とてもコンピュータを習得したい意識が強く、私もつい頑張ってタッチタイピングを勧めました。
でも先ほどの、私にとってのフリック入力のように、世代を隔てた方には押しつけがましいだけだったのかと、今でも半信半疑になります。

余談ですが、その方は昔、そっち方面の人でした。
タッチタイピングを習得しようと熱意を、ありがたく感じていました。
ですが、申し訳のないことに両手とも、小指の第一関節より先がありませんでした。





posted by CSおじさん at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想
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