それは先日、9階の喫煙室の窓から向かいのビル前に植えられた桜の花を見ているときでした。
ふと浮かんできたのはポンキッキーズの「はなのにっぽん さのよいよい」でした。
子供がまだ小さい頃、見せるために買ったVHSのビデオテープ。一緒に見ていたら親である私の記憶に深く刻まれてしまいました。子供も小学生になれば「もういらないね」と捨ててしまったビデオテープ。
また見たい、聞きたい。今ならYouTubeがある。
木乃伊(ミイラ)取りが木乃伊になるのとは違いますが、何か近いものを感じます。
歌と映像は憶えているものの、タイトルがわからない。まずタイトルを調べるところから始めました。
ところが長寿番組である、ひらけポンキッキ から ポンキッキーズまで、曲数が膨大で、とても一つのサイトで網羅しきれるものでなく、調べるのも大変です。
昔の「およげたいやきくん」ならすぐ出てきます。「歩いて帰ろう」なんてのも出てきます。
しかし、どうしても聞きたい歌はなかなか調べることができませんでした。
タイトルなんてわからないし、歌詞もまったく出てきません。
それが昨日の昼休憩中、やっとわかりました。
「どこからきたの」
不思議なもので、忘れていたタイトルがわかると、歌詞もメロディも浮かびました。
YouTubeにアップしていただいた、Uncommon Cartoons様に感謝します。
(YouTube:Uncommon Cartoons)
作詞は小椋佳さん、作曲は玉置浩二さんです。私、心を打たれないはずがありません。
またこの歌は映像にも歌詞にも、まるで随所に自分の半生が埋め込まれているようなんです。
曲が始まって早々に、模型飛行機が出てきます。
これは昭和40年代前半に流行ったものです。それ以降、ほとんど見たことがありません。
まだ青森に住んでいたときだから、幼稚園に入る前、近所のお兄ちゃんが家にやってきて、その飛行機を作って帰りました。私の家で作っていたから、てっきりプレゼントかと思ったのに、持って帰ってガッカリした覚えがあります。(笑)
映像では竹ひごの主翼、主翼と胴体の接合部分、ゴムで駆動するプロペラと、その基部。車輪から尾翼まで、当時のまま正確に描かれています。
この模型飛行機は組み立てキットになっていて、千歳飴のような細長い封筒に入っていました。
私より年上世代の物でしたが、見ると今でもワクワクします。
その映像の中、
とおいくにへいった
なかよしだった
あのこがすんでる
この歌詞。
私が二十歳くらいのときに読んだマンガ、吉田聡さんの“スローニン”、その一話を思い出します。
「なんでも屋」をする“コッセツ”と“ラッキュー”の二人。ある日、小学生の男の子から仕事を依頼されます。男の子は、何というか、意気地なし。依頼は男の子をいじめる同級生をやっつけて欲しいというもの。
また男の子には好きな女の子がいます。
その子が転校することになり、空港まで送りに行けと二人に言われ、なんと走って空港まで見送りに行きます。とても感動する話ですが、あちこちで笑えます。
もしや小学生のとき転校を繰り返し、好きな子と離れなくてはならなかった私の子供時代に重なっているのかも知れません。
二番の歌詞に、
サヨナラのひだって
ふたりあそんだ
これは私が小学校5・6年をいつも一緒に遊んだ友人と、私が引っ越しする前日、もう会えないかも知れないと知っていたのに、いつものように「バイバイ」と別れた光景を思い出します。あの日は確か、「ど根性ガエル」と「ジャングル黒べえ」の再放送を見たと思います。
ところで歌の亀渕 友香(かめぶち ゆか)さん、女性なんですね。
Wikipediaには日本のゴスペル歌手、ボイストレーナー、女優とあります。
他にもビデオテープに収録されていた、好きな歌を何曲か紹介させていただきます。
(YouTube:Kanodoyama)
※YouTubeアプリが必要なようです
(YouTube:桔梗刈萱 Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ)
(YouTube:shirokuro00)
(YouTube:P-kies archives)
(YouTube:P-kies archives)
この曲、作詞は糸井重里さん、作曲は矢野顕子さんです。
「夢のヒヨコを飼ってるもん」の部分はいかにも“矢野顕子さん節”という感じ。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image