2020年04月21日
学生
今の業務に二人の学生がいます。
学生は男の子で、週に2回くらいやってきます。私の下の子供より若いでしょう。
二人はとても仲良しらしく、タバコを吸うのですが、いつも二人でいます。
今日、片方の席が私の隣でした。
聞こえてきたのは「アナ(ANA)カード」。
正式名称はあくまで「エイ・エヌ・エイ・カード」のはずです。
「アナ(ANA)カード」は通称です。
お客様と接する場合、お客様は通称で呼んでも良いでしょう。
しかし、我々はコールセンターの立場として、正式名称で呼ぶのが正しいはずです。
私は対応の合間に、学生にそのことを伝えました。
同時に、例えばお客様に領収証を手書きで発行する場合、
「濱田」を「浜田」にするとか、「廣瀬」を「広瀬」としてしまう省略は良くないと。
また、PCで表示できませんが「品」や「門」も略字にしてはいけないですね。
学生にすれば、うるさいことを言うオヤジだと映ったかも知れません。
しかし、知っている人間から知らない人間へ伝えるのは必要なことです。伝承です。
私は続けて
「このように年の離れた者同士が同じ職場で、同じオペレーターとして対等に話せるいい機会じゃないか。もっと話をした方が良い。」
そんなことも言いました。
少し堅いことを言ったかな?
という気もしたので、あとは
「もう少しで仕事、終わるな。」
とか緩やかな対話に切り替えました。
でも相変わらず学生は休憩時間になると仲良し二人でタバコを吸うだけで、私とは会話になりません。
私が学生たちの年齢だった頃は、年上と話がしたくてなりませんでした。話すことで何かを学びたかった。
でも今の若者にはそんな考えはないのでしょうか。
中には話したがる人もいるでしょう。でもほんの一部なんじゃないかな。
年上と話せば必ず勉強になるはずです。
新発見があるはずなんです。
ビックリしたのは、
〜 もし火事になったら、公費で家を建て直してやればいい。〜
その代わり、消防はいらないと。
もっとも、これは半分が冗談でしょう。
消防隊員がいることで、人命救助ができます。
しかし半分は本気なんです。きっと。
消防署の建物や消防車両に係る建設費や購入費、維持費、まして消防署員の人件費に比べたら家を新築してあげた方がよっぽど安上がりなのに。ということを言いたかったんだと思います。
これを言ったのは役所の人でした。
当時は何も考えませんでしたが、今になって思うと、役所の人にしては“採算”という概念があったのだと驚きです。その人の生家は商売を営む家だったからなのかも知れません。
対称的に、自動車の速度違反を取り締まる“オービス”。あれ、確か1台2千万円とかするはずです。
それを別の人ですが、同じく役所の人に、もったいないといったことがありました。
たまに速度超過で罰金、数万円を徴収したところで採算が合わないだろうと。
だからオービス1台に2千万円もかけるのはもったいないと。
しかし返ってきた言葉がまた意外なものでした。
〜 でもオービスを設置することで少なくともそこで違反する人間はいなくなるだろう。それで良いんだ。〜
この考えに“採算”という概念はありません。
私の嫌いな世界です。公費(税金)は使うためにあるのだという考え。
話が逸れました。
でも学生に歳の差を超えて話をした方が良いとは伝わったと思います。
しかし、学生にしたら何を話して良いのか、わからなかったのかも知れませんね。
もしかしたら、その学生たちにしたら私なんて、いなくたって全く構わない存在なのかも。
あと、新説です。
いま発信している案内にも“スクリプト(台本)”があります。
「ご案内がございましてご連絡しました。」
これは
「お気軽にお電話ください。」
なら「お」が重なる二重敬語です。
でも「ご」「ご」「ご」と三連発もいっちゃっています。三重敬語。
これではもう、うんざりするので私はスクリプトに反して
「ご案内がありましてお電話しました。」
と言い換えています。
ただ、新説というのは学生をはじめ若者にとっては、返って馴染みがあるのではないかと。
若者なら特に、コールセンターから架かってくる電話よりラップに馴染みがある。
「ご」「ご」「ご」と重ねることで、韻を踏んでいるのではないかと。
(笑)
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