2020年02月17日
キャンディーズ
1970年代に活躍した女性3人組のグループです。
爆笑問題、太田光の言葉を借りると「昭和のperfume」です。
大好きでした。私はまだ小学生だったので、母親に連れられドリフターズを見に行ったとき、キャンディーズも出ていたのを見たのが一度だけです。
その後、毎晩ラジオで“いっけい美男の夜はともだち”を聞くようになり、テーマミュージック請け負い担当(ラジオでそう言っていた)をしていたことから聞く機会が増えファンになりました。
歌でいうと「哀愁のシンフォニー」あたりから。
キャンディーズは“ランちゃん”、“スーちゃん”、“ミキちゃん”の三人。
始めは歌唱力の高さからスーちゃんがセンターだったとテレビでいっていましたが、いちばん歌唱力のあるのはミキちゃんだと思っています。ミキちゃんの父親は声楽家、母はピアノの先生です。
「年下の男の子」から「お姉さん」的キャラクターのランちゃんがセンターになり大ヒット。
最後から2番目のシングル、「わな」でミキちゃんがセンターになっています。
私はスーちゃんが好きでした。
「哀愁のシンフォニー」の次は「やさしい悪魔」「暑中お見舞い申し上げます」もちろん大ヒット。
ところがそのさなか7月17日、日比谷野外音楽堂、コンサートのエンディングで三人は突然、解散宣言をしてしまいます。
私たち、普通の女の子に戻りたい!
これは当時の流行語にもなりました。
多忙を極めていたのでしょう。
テレビでキャンディーズを見ない日はありませんでした。
この解散宣言は青天の霹靂でした。
「なんで?」
3人だけで話し合い、周囲の誰にも相談せず、解散宣言をしたのでした。
そして社会現象にも。
NHKのドラマ、「男たちの旅路」でも第3部第2話「墓場の島」で流行歌手が単独で引退宣言を行うという作品にもなりました。
解散宣言では9月の解散でしたが、実際に後楽園球場で解散コンサートが行われたのは翌年の4月でした。
ちょうど当時、ピンクレディーも空前の大ヒットで世間はキャンディーズとピンクレディーをライバル視していましたが、実は仲が良く、お互い相手の歌を振り付きで歌う動画もYouTubeで見ることができます。
私にとってキャンディーズの存在は実に大きく、楽しかった小学生時代の仕上げといって良いくらい。
1977年には「やさしい悪魔」「暑中お見舞い申し上げます」「アン・ドゥ・トロワ」「わな」、最後のシングル「微笑がえし」まで、それぞれの歌に思い出がリンクしています。
1977年のクリスマスに私は小遣いをもらい、キャンディーズのシングルレコードを買いに行きます。
当時の親友と二人で。新小岩駅前の西友デパートで7枚くらい買ったレコードを二人でデパート散策しているうち、どこかに置き忘れたことに気付きました。
散策した場所を戻っていきますが見当たりません。仕方なくもう一度買いました。
秋に「アン・ドゥ・トロワ」が出たときは解散を知り寂しく思ったこと。12月に「わな」が出たときには北海道への転居が決まっていたので寂しく思い、最後の「微笑がえし」は楽しみにしていたのですけど、ちょっとガッカリだったかな。
本当にどの曲にも思い出が詰まっています。
「微笑がえし」を聞くと今でも友人と歩いた新小岩駅前の高架下、工事中だった埃っぽい歩道橋の風景が浮かびます。まもなくここからいなくなるんだなって。
4月5日の解散コンサート、毎晩聞いていた“いっけい美男の夜はともだち”も3月31日で終了。
私も4月1日、東京から人口1万3千人の小さな町に移り新しい生活が始まりました。
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