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2020年02月10日

尺貫法


 私のいるブースの隣にもう一部屋あります。

 入り口の違うまったく別なブースなんですけど、私のいる部屋にせり出しています。
その部屋が階のフロアー、いちばん奥なので、その先はないかも知れません。

haichi.jpg

しかし廊下のさらに奥へ行ってみると一応、壁はあります。
その壁の中はどうなっているのか、わかりません。
もしかしたら部屋になっているのかも。

図の点線(一点鎖線)部分でつながっており、「?」部分は隣の部屋から続いているのかも知れません。
もしつながっていなければ、隣の部屋はたいへん細長く、狭い部屋であるといえます。
つながっているとしても、その部屋の形はとてもいびつな形です。

 尺貫法ってあります。
いま長さはメートルを基準にしています。
1メートル、2メートル、センチメートル、キロメートルと。

でも昔、日本は長さを“尺”や、“間”、あるいは“町”などと表していました。
隣の部屋は狭いと書きましたが、いったいどれくらいの幅なのか。
そんなとき昔の尺貫法がとても役に立ちます。いまでも。

部屋の間取りなど、メートルで書かれています。
ですが、日本の建築資材は今でも尺や間(けん)が名残りをとどめています。

身近に和室の畳は長辺が1間 = 6尺です。
襖(ふすま)や障子も長辺が1間です。
ドアも畳サイズが多くあります。

畳は短辺が長辺の半分。
畳を二枚並べると、正方形になります。
襖は大抵、2枚でひと組だから、ひと組の幅も一間です。

1間は約1.8m。
畳の長辺は1.8mで、短辺は90cmです。
これがわかれば、部屋の大きさをメートルに置き換えられます。

和室なら簡単です。
畳の長辺、短辺を数えて、1.8や0.9をかけるとメートルになります。

今は和室が少なくなったので、畳のある部屋は珍しいかも知れません。
それでも建築資材は今でも1間の長さであることが多いため、例えば出入口のドアとか壁の資材、天井にその大きさはある場合が多いです。

家具のカタログを見ていて、2メートル幅のソファーがあった場合、部屋に収まるか?どこに置けるか?
そんなとき、部屋に1間の長さを見つけられると配置も連想しやすいと思います。
また部屋の大きさから家の大きさもだいたいわかります。

 さて話を戻して、ブースの隣の部屋。
壁は建築資材が貼ってあります。きっと幅は1/2間。
隣の部屋、幅は建築資材が3枚です。だから3 × 90cmで2.7m。

デスクを置いて、人が歩ける幅を確保したら、どんなスペースが残るのでしょう?
人が出入りしているのを見ることはあります。そのときチラッと中を覗くのですが、詳細は不明。

 この間や尺、意外なことにつながっています。
畳2枚で面積は一坪(ひとつぼ)、約3.3平方メートル。地価で坪当たり〇〇〇万円など。

居酒屋チェーンの“つぼ八”は、8坪の面積で始めた居酒屋だったことが由来だとか。
1尺は約30.3p。和楽器の“尺八”は長さが1.8尺だから(約54cm)。

 ところでこの尺貫法。
私は親から戦後、アメリカの進駐軍(GHQ)から禁止されメートル法になったと聞きました。
でも今日、この記事を書くのに調べた限りでそんな記述はありませんでした。
GHQから強制されたこと自体、GHQから封印されていた?












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