2019年12月18日
広告、年の瀬
ここでいう広告とは、Facebookに出てくる広告のことです。
初めて見たのは昨年の秋くらいだったと思います。
「昭和〇〇年生まれのあなたは、数ヵ月の間に人生の大きな変動があります。特に〇月生まれの人は、、」
そんなやつ。「詳細はこちら」とリンクになっているから、こんなの占い商売やん。そう思ってそれ以上は進みませんでした。
間もなく昨年の10月1日に父が入院。10/7には退院して元気に電話で話しました。
ところが10/15日にまた入院。今度は電話しても出てくれません。
そうこうしているうち、10/25に他界しました。
次は今年になって1月4日、娘から誘いがあり、家族で外食することになりました。
何かと思ったら突然、娘からの結婚するからねという宣言。
2月に婚約者が挨拶に来て、6月に両家の顔合わせ。
7月には母の突然死。すでに結婚式場も押さえていたので、予定通り11月に挙式。
数ヵ月の間にというには、1年と少しあったので外れているようですが、その“数ヵ月”というのが1年近くにわたり繰り返し届いていたので、ウソでもないのかなと。(笑)
こうして私は社会的に“大人”になったのかも知れません。
両親を失い、子供を嫁に出すという。
でもその広告にはもっと開けた将来のニュアンスで書いてあったのですが。
そして今年も暮れが近づいてきました。
すると、また
「昭和〇〇年生まれのあなたは、2020年にときに痛みを伴いますが大きな進歩があります。特に〇月生まれの人は、、」
信じない。
そうこうしている間に、今年ももうあと2週間なんですね。
年の瀬なのに、近年は季節感がなくなりました。
クリスマスなんて、もうどうでもいい。
それでもクリスマスになれば、映画では“グレムリン”を。大みそかには“駅 STATION”を観たくなります。
昔だったら年の瀬にはラジオからベートーヴェンの第9、「歓喜(よろこび)の歌」や、フレンチポップスの「二人の天使」なんかが毎年のように聞こえてきました。
それを聞くと
「ああ、今年ももう終わるんだ。」
そう思いました。
今でも年の瀬には“紅白歌合戦”が話題になります。
昔は“紅白をぶっ飛ばせ!”という冠(かんむり)の裏番組で盛り上がりましたが、これもないですね。
今はみな忙しくなって、それどころではないのでしょうか?
私にはそうじゃなくて、“情緒”がなくなっただけの気がします。あるいは“風情(ふぜい)”がないというか。
それは人々からきれいな言葉が失われてきた“無関心”や“次世代に継承されない現代”を感じさせます。
失われた“季節感”を。
(YouTube:yoisachi)
ベートーヴェンの第9交響曲
この第9交響曲を作曲したベートーヴェンはすでに耳が聞こえなかったといいます。
(YouTube:風羅)
二人の天使{サン・プルー楽団、ダニエル・リカーリ}
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