2019年12月03日
標準規格
今日ふとキッチンの排水口を見て思いました。
排水口のフタというのか、排水口そのものなのか、入居時にはまったく違うものが付いていたなと。
写真はイメージです。
入居時のは黒いゴム製で、言っては悪いのですが、昔々、汽車に乗ったときのボットントイレ。
見れば線路が丸見えになっているところに付いていたゴムの形に似ていました。
年数も経っており、見た目にもきれいではありませんでした。
それが入居して間もなく、今のものに取り換えられていました。
きっと大きさや形が規格化されて、どのメーカーのものを買っても使えるのでしょう。
そう考えると、蛍光灯の蛍光管とか、廊下の電球、昔でいうと裸電球。
これも規格化されているので、昔の裸電球、、白熱電球というのでしょうか、これもLEDのランプがそのまま使えます。サイズやねじ込むピッチが規格化されているからでしょう。
リビングでは部屋の電灯も差し込んでガチっと回すソケットが規格化されているので、何も調べることなく買ってくることができます。
もし、白熱電球が規格化されていなかったら、ソケットごと天井で取り換える必要があります。
蛍光管が規格化されていなければ、蛍光灯本体を購入して天井から交換する必要があります。
コンセントだってそうですね。
日本国内だったら、どこへ引っ越しても家電製品は使えます。
東日本と西日本とでは交流の周波数が50Hzと60Hzの違いはあれど、大抵の家電製品はどちらもOK。
交流の周波数、50Hzと60Hzは、2019/10/24「LED」で説明しています。
ただこれは、日本国内でのこと。
海外では違うので、日本の家電製品を海外に持って行っても使えないことが多いでしょう。
現に今年、失敗しました。
Facebookによく広告で、クモを寄せ付けない装置?
壁のコンセントに差し込んでおくと、特殊な音波が出るのか、虫よけになると。
2千円台の物だったので注文してみると、コンセントの形状が全く違います。
しかし広告は日本語で、広告の動画では日本家屋のコンセントで使っていました。詐欺?
日本のコンセントに合うよう変換するアダプタがあるみたいなので、今度買ってみようと思っています。
このように規格化されていないと大変なこともあります。
世界的な規格化というと、まず昔の音楽カセットテープを思い出します。
これは日本の規格が標準化されたので、日本のカセットテープが世界標準でした。
日本のカセットテープを持っていれば世界中、どこでも音楽を聞くことができたのです。
他にも日本の規格が世界標準になっているものは数々あるのでしょう。
次に思い出すのは、かつてのビデオテープ、VHSです。
これは日本の家電メーカーであるビクターが世界標準にしました。
会社でいうと、ビクターですが、これはある日本人が世界標準にしたといっていい話です。
高野鎭雄(しずお)さん。
“会社のお荷物”と陰口を叩かれていた事業部に上から来る人員整理の要求。しかしリストラを一人も出さずVHSの開発を進め、SONYのベータマックスに先を越されながらもとうとう、VHSビデオレコーダーを完成させました。
そして高野がしたことは、なんと他のメーカーに先んじてビクターから発売することなく、試作機を他社に無条件で貸し出すこと。
大切なのはVHSの規格を世に広めることで、ビクター1社にその力はない。目先の利益は捨てるべきだと。
結果、テープを前から装填するフロントローディングはシャープが、映像を早送りできる機能は三菱電機が提供し、世界にもVHSの技術は広められました。
アメリカ、ヨーロッパにもVHSは受け入れられ、SONYのベータマックスを追い抜き世界標準になりました。
もともとは切り捨てられる部署を任された高野でしたが、ひとりのリストラも出さず270人の社員全員を守り抜き、そしてすべて社員の名前を憶えていた。
プロジェクトが失敗したときにはお詫びに社員に配ろうと用意した270人分、松の盆栽もあったといいます。
これはNHKのプロジェクトxで見た映像でしたが、YouTubeでは削除されているようです。
ぜひ見てもらいたかったいい話です。
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