コールセンターおじさんのブログ

　バス通勤を始めてから三年近く経ちました。

　最近は随分と大人しくなったものです。
以前だったら前の座席が二人掛けのとき、窓側じゃなく通路側に一人で座っている人がいたら、声をかけて窓側に移動するよう促していましたが、今ではしません。

とはいえ今でも注意するのが本当だと思っています。
なんか私ひとりだけ頑張っているのが馬鹿馬鹿しいと思うようになったからです。

それでも見ている人がいたら中にはスカッとしている人もいると思います。
だってねぇ、二人分の座席を一人で占有しているのは誰が見たって快いはずがない。しかし実際には

「ようやるわ！」

と冷めた目で見られているんじゃないかと思います。

　今日、久しぶりにJRに乗って帰ってきました。
JRも二人掛けの席でした。初めは二人掛けの席に私ひとりだけでしたが停車時間が長く、やがて私の隣に若い男が座ってきました。

会釈することもなく、それもどんと座ってきます。
まさかどんと座って威嚇しているわけではないでしょうが、気持ちのいいものではありません。

私は足を開き気味にして座っていました。
会釈をして座ってきたら足を少し閉じるのですが、向こうが勝手に座ってきたんだからこっちだって何も気を遣わないようにします。若い男は窮屈そうに足を閉じ気味にして座りました。

しばらく男は膝をこちら側に押し付けてきましたが、もちろん譲りません。
こっちが膝を動かさなくてはならないくらい力をかけてきたら、そのときは「ん？」と反応するつもりで。

見ると男はスマホでゲームをしています。
私の方が早く降りたので、隣の男が邪魔になります。
降りるとき私が立つから男はすぐにわかったのですが、どうなんでしょう？
JRでは通路側に座る人間は窓側の人が降りるとき、席を立って通さないのでしょうか。

バスでは設計上、運転席の真後ろ以外の席では必ず立って窓側の人を通します。
JRにはめったに乗ることがないので私はよくわかりません。

男は丁寧に通路を空けてくれたのではなく、腰を少し引いて床に置いた荷物を膝に乗せ最低限通れるようにしてくれただけなので、私は男に尻を向けるようにして膝の裏で男の膝を蹴るようにして降りました。大人気ないですが。

　また、JRを降りてスーパーに寄ったとき、レジに並んでいると夫婦が先に会計をしていて、妻がいったんどこかへ行きました。戻ってきたとき、私のショルダーバッグにどんとぶつかります。
ショルダーバッグは私にもどんとぶつかります。

そのくらいの衝撃なのだから、謝れば良いじゃないですか。
そのまま知らんぷりして旦那のところへ。

ところが私も会計を終えてレジ袋に商品を入れていると、まだ前の夫婦がいました。
「お？」
私もぶつかって帰ろうと思ったのですが、妻の方は夫に隠れる位置にいます。
私は
「くそ！」
と思いましたが、見ると横にカートがある。
私は通り過ぎるとき、そのカートを手で押して妻に軽くぶつけてあげました。

　と、ここまで書けば大人しくも何ともないとお思いでしょう。
その通りです。すいません。

でも、JRの中でもうひとつあったこと。
駅で長い停車中に隣の二人掛けシートに座る60過ぎくらいのおばさんが携帯電話で話しています。
あまりに堂々と話しているものだから、こっちはいつの間にかJRだけ携帯電話で話しても良くなったのかと思いました。

地下鉄だったら前にも書いていますが、かなり強引に注意してやめさせていました。
これがバスだったら、運転手が見つけ次第、マイクで注意します。
しかし私は自信がなくなり、注意すらできません。

やがておばさんの電話が終わったかと思うと、今度はおばさんの前に座る30代くらいの男が電話を始めました。ここまでくると本当に解禁になったのかと思います。

そこへJRの乗務員が乗ってきました。
しかし、こっちの車両でなく向こうの車両へ歩いていきます。

諦めていたところへ別の乗務員がこっちの車両に乗ってきました。
私は、すいません。と呼び止めます。
「JRって、携帯電話で話しても良いんですか？」
って。

乗務員は男の肩を叩き、デッキの方向を指差していました。
男はデッキへ移動します。その間に他の乗客が男がいた席に座ります。
電話が終わって戻ってきた男は諦めて、隣の車両へ行ってしまいました。

座れたかどうかはわかりません。
ザマ見ろ。

また、乗務員には
「あの後ろのひと（おばさん）もさっき携帯で話していましたよ。」
と付け加えました。それはおばさんにも聞こえていて、
「余計なこと言わないで！」
と言いたげにこっちを見ていました。

私が注意すると角が立ちます。
でも乗務員に注意されると素直に聞きます。
悪いことをしているのは何も変わらないのに、この差は？

こうして大人しく、また門を立てることなく、携帯電話の使用を注意しました。
おしまい。