コールセンターおじさんのブログ

　今日、紳士服の青山に行ってきました。

　目的はワイシャツとネクタイ、チーフを買うため。
来月、娘の結婚披露宴に来ていく衣装の用意です。

今までの流れというのは、まず、今年の1月4日、娘から珍しく食事の誘いがありました。
毎年、我が家は家族皆で暮れに妻の実家に帰り、正月になると帰ってきます。
帰ってくると必ず外食をしてから解散しています。

先日外食したばかりなのに、また外食？
ちょっと不思議に思いましたが、娘からの誘いというのは嬉しいので、そのまま外食へ。

食べ始めて30分くらいたったときでしょうか。
娘から
「ちょっと報告があるんだけど。」
と。

結婚すると言います。
家族皆びっくり！
妻も私も、付き合っている人がいるとも聞いていなかったので。

確かに娘から食事の誘いというのは不思議なことです。
皆、それまで食事していた手が止まり、ぽかんと聞いていました。

　2月16日、娘がお相手と挨拶に来ました。
これにもエピソードがありましたけど、割愛します。
4月に娘はお相手の両親のところへ二人で挨拶に行き6月1日、両家で食事をしました。

そのとき、お相手の父親から打診がありました。
「モーニングはやめて、普通の礼服にしないか。」
と。

いま思うとせめて、なぜか聞けば良かったと思います。
でも私は妙に物分かりが良いというか、
「なんで？」とは聞けないし、「いやだ。」とも言えないことを瞬時に計算してしまうので、

「わかりました。」
と返事しました。
ただ、
そのあとモーニングにしないことが返って面倒だと思い知らされました。

調べてみると、西洋の正装というのは
1. モーニング
2. タキシード
3. スーツ
この順だそうで、スーツは普段着扱いだとも書いています。

また、モーニングは昼の正装、タキシードは夜の正装です。
確かにタキシードがスーツと違うのはいくつかありますが、大きく違うのは前ボタンが一つというのと、襟が光る素材になっていること。

昔、まだ明るい照明がないとき、襟の光る素材が顔を照らし、目立たせたのだとか。
しかし娘の披露宴は昼間です。せめてタキシードでと思っても、それもダメなようです。

　本当なら、モーニングをレンタル衣装で手配するのが一番、無難だと思います。
が、普通の礼服で婚礼にふさわしくするには、レンタル衣装以外で揃えなくてはなりません。
いや、実際にはベスト、ワイシャツ、ネクタイ、カフスなど、アクセサリだけのレンタルもあります。

でも、小物のレンタルは割高です。
また幸いに先月スーツを一着買ったので、3,000円引き + 1割引きの優待券もあります。
「なら買うか。」
ということで、再び使うことのないだろうワイシャツ他を買ってきました。

店で事情を説明すると、
「普通の礼服に合うワイシャツは、、、」
と、ごく一般のワイシャツを差し出します。

　そんなの持ってるよ。

私はせめてウイングカラーでと言い、ネクタイは淡いグレーのを選びました。
これなら他でも使えるかも知れない。
さらに、ネクタイには同じ生地でできたチーフも付いています。

ワイシャツはウイングカラーで、前がヒダヒダになったもの。
とても普段着られるものではありません。
できるなら、披露宴が終わったらメルカリに出してやろうか。

また店員さんはネクタイピンとカフスのセットを勧めます。
ネクタイピンはあるけど、カフスはなかった。

ただ、帰ってよく見てみるとワイシャツの袖にはボタンが付いています。
ならカフスは無駄だったのでは？
これは店員のミスなのか？

でもネクタイピンとカフスのセットは900円。
ま、いっか。

それでもワイシャツ、ネクタイそれぞれ4,900円、タイピンセット900円 + 消費税が、3,000円と1割引きに、ポイントも使えてだいたい半分で買えたので安い買い物で済みました。
レンタルより安く済んだでしょう。

　さて、ブログをお読みの方はご存知と思います。

我が家は昨年の今頃から波にもまれています。
父が亡くなったのは昨年の今月でした。

娘たち、新郎・新婦は父の喪が明けるのを待って来月に披露宴を準備してきました。
そこへ7月、母の急死。

悩んだと思います。

でも、すでに籍を入れ、結婚式場も予約してある。
喪中ではあるものの、忌中ではない。
披露宴は11月吉日に決行します。

まさに“冠婚葬祭”のすべてあったと言いたいところですが、“冠”にあたる“元服”はいまありません。

　高齢だった母は、老人ホームの相談に応じて「看取り介護」に承諾しました。
しかしその「看取り介護」を母が自ら撤回したのは、娘 ＝ 孫の結婚を聞いたあとです。

母は亡くなりましたが、もし生きていても、
「そうしなさい。」

言ったでしょう。