2019年10月13日
送ってもらう
飲みに行くと、たまに送っていただけることがあります。
今夜仕事のあと、私が加入している団体の打ち合わせがありました。
夜に集まり、少し深い話をするとなれば居酒屋を使うことが多くあります。
私はバス通勤をしていて、バスの最終は22:30です。
会合だと最低でも2時間くらいになるので、バスの最終には間に合いません。
地下鉄は乗り換えがあり、駅も遠いので最近はどうもタクシーで帰る無駄遣いが多くなりました。
今夜はちょうど、メンバーに同じ方向へ帰る人がいました。
その人は車で来ており、もちろんアルコールは飲んでいませんでした。
私を送ってくれることになり、地下鉄を使う労力的にも金銭的にも、とても助かりました。
送っていただいたとき、私はほんの些細なお返しをするようにしています。
それは見えなくなるまで見ていることです。
私を降ろして走って行く車を、ずっと見えなくなるまで見送るのです。
送ってくれた人は、そんなこと気付かないかも知れません。
また、嬉しいと感じてくれないかも知れません。
でも良いんです。
私にとってそれがせめてもの“お礼”です。
これは私が札幌に住むようになる以前から、30年くらい続けていることです。
たまに飲み会の帰り、私が駅の改札まで送ることがあります。
私はそのときも見えなくなるまで見届けます。
大抵、サヨナラしたらその人はそのまま振り返ることもなく、去っていきます。
でもたまに、振り返る人がいます。
またサヨナラをします。
それが嬉しいんですよね。
サヨナラしたらもう、自分の時間です。
だけど、少しだけ別れを惜しんでくれたら嬉しいから。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9300703
この記事へのトラックバック