コールセンターおじさんのブログ

　注意しなければ失礼になる言葉があります。

　気にしなければそれまでの話。
また聞く側が知らなければ意味のない話ですが。

よくある話としては、
「ためになった。」
「勉強になった。」
の違い。

ためになったは、目上に対して失礼ですね。
同じように、
「嬉しい。」と「ありがたい。」も、嬉しいでは上から言っています。
喜ばせてもらう立場としてです。

寒くなってきて
「風邪ひかないで下さい。」
に対して、
「お互いに。」
では同等に見ていますね。相手が目上だったら
「〇〇さんこそお気をつけ下さい。」
が良いでしょう。自分を差し置いて相手への気遣いだからです。

　発信業務で電話を架けるとき、
「本日は〇〇の件でお電話させていただきました。」
これは丁寧な言い方ですが、固くなりすぎて良くない場合だってあります。

相手の声を聞いて、若いと感じたらそこまで固くする必要はないと思うことがあります。
「今日は〇〇のことでお電話しました。」
このくらいがちょうど良いときだってあります。

冒頭の挨拶でも、
「いつも〇〇をお使いいただきまして、ありがとうございます。」
がふさわしいときと
「いつも〇〇を使っていただきありがとうございます。」
で良い場合とあります。これら、相手によって変わる空気感に応じて切り替えます。

時間了承も
「いま少しお時間いただいてもよろしいでしょうか。」
「いま少しお話してよろしいでしょうか。」
「いま少しお時間いいですか。」
「お取込み中ですか。」
など。


「ありませんか」と「ないですか」ではどちらも同じ使い方をするでしょう。
しかし
「スマートフォンをお使いではありませんか。」
と、
「スマートフォンをお使いではないですか。」
では、すこーし、ニュアンスが違いますね。

スマートフォンを勧めるとき、相手はすでにスマートフォンかも知れないし、ガラケーかも知れません。
ガラケーを使っている人に対して
「スマートフォンをお使いではありませんか。」
だと、すこおーし失礼になるのわかりますか？

答える側だったら、
「ありません。」
と答える方が、
「ないです。」
と答えるより「持ってませーん」＝「できませーん」に通じる気がします。
「ないです。」だと、キッパリ、自分の意思でそうしている感が伝わってきます。


　発信のセンターは“獲得業務”が圧倒的に多いと思います。
対してアンケート類は臨時的な要素が強いと思います。

獲得業務で断られたとき、結果を付けます。
付ける結果は「興味なし」が多いようです。

販売であれば「いらない」が良いかも知れません。
が、中には調査集計の回答を催促する発信もあります。
そのような結果に対して「いらない」は適切といえません。

「興味なし」は広く当てはまる結果です。
これは結果付けに限らず、電話の案内にも使える言葉です。

お客様にPRしたが、難色を示したときに
「ご興味ありませんか？」
と聞き、終話します。

難色というのは「断り」です。
お客様の断りも様々で、気持ちの良い断り方があれば、イヤミのような断りも。
イヤミのように断られたとき、私は
「ご興味ありませんか？」
でなく、
「あ、興味ないですか。」
と聞いて終話します。

「興味ありませんか？」
と
「興味ないですか？」
では、
「ないですか？」
の方が冷たいというか、こっちからも突き放すニュアンスが含まれていると感じます。