コールセンターおじさんのブログ

　施設ではIT講習が主体でしたが、他にも教科では接客接遇、体育もありました。

　施設の主な目的は、失業した社会人が雇用保険加入者であれば失業保険を受給しながら訓練を受けスキルを身に付ける講座の運営です。

講座は3か月のものが多く、平日の朝9時から確か午後6時まで。だいたい一般の就業時間と同じです。
仮に失業保険（失業等給付）の受給期間が残り1ヶ月だったとしても、3ヶ月の講座を受講すればその間、失業等給付は受給期間が延長されます。

IT講習といっても様々で、実習は表計算ソフトのEXCEL、ワープロのWORD、データベースのACCESSなど。いずれも〇〇協会の検定を受け資格を取得することでした。

接客接遇は一般常識、お辞儀や名刺交換の実習、敬語、ゲームを使った意思伝達、パズルなど。
体育は体育館があり、卓球やバレーボールなど球技が多くありました。

いろいろな教科がありますが、組み合わせは講座を主催する、主に社団法人によってくくりが変わります。
ある講座では、EXCEL、WORD、IT基礎講座、体育というくくりや、EXCEL、WORD、接客接遇といったくくりもありました。他にACCESSのみとか、市民講座の年賀状作成、デジカメ、企業相手にACCESSやEXCELマクロといったものもありました。

私が携わったのは、EXCEL、WORD、ACCESS、接客接遇、市民講座、あとIT基礎講座です。
中でも好きだったのは、ACCESSとIT基礎講座です。

IT基礎講座は座学です。
「ソフトウエアとは、、、」とか「これはハードディスクといって、容量の単位はバイト」だの一番大きな教室でマイクを使い、大きなホワイトボードも使って講義します。休憩を挟んでだいたい90分くらい。

このIT基礎講座、もともとは1/6に登場した課長クラスの上司がしていたのだと思います。
私が依頼されたとき、たぶんその上司が作ったであろう資料を見せられ、
「この資料を使ってするかい？」
と聞かれました。

ところがもともと会社向きでない私の性格と、先日、私が使っていたPCケースをけなされたことへの仕返しとして（笑）上司の資料はお断りし、独自の資料を作って講義しました。

ここで上司からすれば、
「なんだ？この新入りは？」
そう思ったことでしょう。

とはいえ、IT基礎講座です。
もし上司の資料が2年前に作ったものだとすれば、すでに時代おくれです。
また、講義したい内容も、話し手によって中身は同じITでも、見る角度が全然違ってきます。

　接客接遇は、私がいたとき新たに始まった教科でした。
先だって先輩講師と私が、他の施設に所属する講師を招き、接客接遇講師養成講座を受講しました。
前に私が「敬語を教える資格を持っている」と書いたのはこのことです。

その講座で敬語について学んだのはいろいろありますが、特に意識したのは二重敬語はいけないことです。
そもそも私たち世代は敬語について基礎はしっかり持っていると思います。
ただ、それが皆同じくそうではないということ。

しっかりした敬語を使おうとする人は、普段から気をつけています。
自分が話している敬語はどうなのか、テレビを傾聴したり、ネットで調べていると思います。
文字も同じように、きれいな文字を書こうとする人は普段から誰かの達筆を見れば盗もうとするし、気をつけていると思います。

一般常識は、上座下座。応接室、車、列車の席位置など。
お客様を案内するとき、前を歩くか後ろを歩くか。廊下、階段、エレベーターなど。
名刺交換はどちらから先に出すべきか、差し出し方は円を描くようになど。これは実習します。

お辞儀は最敬礼は角度が30度など諸説あります。が、
大切なのは、首を曲げないことです。かなり昔は箒（ほうき）を両手で持ち柄の先端を顎に着け、首を固定して実習したのだそうです。
きれいに見えるお辞儀の動作は、「サッ」と上半身を前に倒し、ゆっくり戻します。


　私は今まで経験した仕事は多い方だと思います。
その中で、できれば続けていきたかった職業がこのIT講師でした。
明日はどうしてそのように思ったのか、書こうと思います。