2019年07月04日
お互いに・・・
ちょっと心の中では憤慨しました。
コールセンターというのは一部、管理者がいて他はオペレターです。
オペレーターたちは老若男女。
歳の差も関係なくフラットな環境です。
このフラットな感覚がときとして、特に若者に“非常識”を育ててしまう感があります。
大抵みな、いろいろな事情を抱えていると思います。
その事情とか、障害というのは往々にして重なることが多いとも思います。
今日、家族を病院に連れていくため、遅れて出勤した同僚がいました。
私はその同僚を気遣うつもりで
「大変だけど頑張って」
と、励ましの言葉を贈りました。
すると同僚は
「お互い頑張りましょう!」
と返してきました。
私も何かと今、いろいろ抱えていることをその同僚は知っています。
もちろん私にも励ましてくださったのでしょう。
しかし、
「お互い頑張りましょう!」
というのは同じ目線での言い方です。
同僚の心配はこれから生まれてくる子を宿した母体のことで、新婚さんです。
私の抱えている心配事は母の病状が大きくありますが、娘の結婚もそのひとつです。
ということはその同僚と私は、ひと世代違います。
結婚する当事者と、育てた子供を嫁に出す親との違いがあるのです。
そのことは同僚もわきまえてくれているんだと思います。
しかし口から出てくる言葉は“タメ”なんです。
50を過ぎている私は、いちいちその言葉にアンテナをピンと立ててしまいました。
でもきっと同僚は何ということもなく口にしたのでしょう。
このことを年の近い同僚の友人に話しました。
すると友人は
「いちいち気にしない方が良いよ。」
と言います。
確かにそうなんですが、
「お互い頑張りましょう!」
という言葉は失礼にあたる。
若者はそこまで考えることができなくなっている。
これについては友人も同じ考えであるのを確認できました。
私が同僚の年齢のとき、その言い方はしなかったと思います。言うとすれば、
「○○さんも大変ですね。」
ここに止めたと思います。
二人とも不幸を抱えているとき、相手が目上ならひとまず自分のことは口にするのを控えます。
“お互い”という時点で二人を同じ目線に並べていると思います。
これは同僚が悪いのではなく、時代がそのように移ろいでしまった“現代”なのだと思いました。
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