発信、受信を問わず、コールセンターでときにお客様から耳にする言葉。
“消費者センター”
受信の場合、特にお客様が気の毒だと思った事例として、ネットとスマホと〇〇をセット契約すれば、△△割引が適用されるというもの。
お客様はよほどの決心をして、スマホをMNPで乗り換えし、ネットも予約。しかし、、、
マンションの設備からネットは乗り換えできないことが発覚!
だったら、△△割引は適用されない、、、
それなら初めから乗り換えなんてしなければ良かった。
それが自分からショップへ足を運んだのではなく、電話の勧誘だったというから気の毒そのものです。
今からキャンセルしようにも、スマホはMNP済み。
もう、返す言葉もありません。
でも、私はその企業として電話を受けている。
お客様にとっては、私も含めてだました企業の一員なんです。
そこでお客様は
「消費者センターに電話する!」
と仰います。
できるなら
「どうぞ!」
と心から申し上げたい。
しかし、ネットの乗り換えができないマンションの設備は、いくら消費者センターでもどうにもできません。
また、消費者センターはとにかく契約書に基づきます。
契約について、
スマホ、ネット、
それぞれに契約書はあるでしょう。
しかし、マンションの設備が対応していないと後から判明した場合には、、
といった例外的な条項には触れていません。
本当にお気の毒としか言いようがない話です。
また発信でごく稀にあるのが
「誰が(販売目的で)電話して良いと言ったんだ!」
というもの。
あるお客様は、消費者センターに陳情すると仰いました。
でも、消費者センターって、、
「相談員が受付け、公正な立場で処理に当たる。」
とあります。
あくまで公正な立場であって、いつでも消費者の味方というわけではありません。
私も以前、消費者の立場として電話したことがあります。
例えば明らかにHPに書いてある価格と、電話で聞いた価格に違いがある
といった場合に、
「では、その業者に注意の電話をしますか?」
と聞かれたくらいで、それ以上の何かをしてくれるものではありませんでした。
そういったことを知らない方たちにとって、もしかしたら消費者センターとは、訴訟まで代理でやってくれる消費者の強い味方と思われているかも知れません。
また、あくまで公正な立場なのですから、契約書を重んじます。
「誰が電話をして良いと言ったんだ!」
お客様がクレジットカード会員だった場合、カード会員規約に基づきますから、カードを持った時点で勧誘の電話が架かってくることを承諾したことになっています。
お客様にとっては迷惑な電話が、一方的に架かってくるわけで、気持ちはわかるのですが、私だって人間ですから、頭ごなしに悪者扱いされ、消費者センターの言葉が出てくれば、内心
「どうぞ!」
と思ってしまいます。
そのお客様は消費者センターに電話をしたのか。
電話をしたとしても結果はわかったようなもの。
こちらから会員規約を持ち出せば角が立ちます。
間違いなく、カードを解約する!
となるでしょう。
そのお客様にカードの利用がなければ問題ありませんが、割賦払いがあったなら一括清算と、お客様にも得な話ではありません。
もう炎上間違いなし。
それを我々に代わり、説得してくれるでしょう消費者センターは、実はこちらにとって有用な制度でもあるのです。
これら、複雑になった社会で知らない者が被害者になるというのはどうも不幸な気がします。
2017年03月26日
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