2018年12月21日
クモ
二度と触れたくない話題なのですが。
クモって、あの八本足の虫です。
虫の中でもゴキブリと争うくらいの嫌われ者だと思います。
好きだって人は聞いたことがありません。せいぜい昆虫記のファーブルくらい。
クモが嫌いになったのは私がまだ7~8歳で、宇都宮に住んでいたときです。
転勤というか、ヘッドハンティングによく遭っていた父と家族はよく引越していました。
その宇都宮の家は一軒家の社宅でした。
庭があり木々が植えてあり、虫にとっては絶好の環境だったと思います。
あれは何の木だったのでしょう。
庭にたくさん植えてあり、夏になると緑色の葉っぱに白い蛾がびっしり、とまっていました。
クモが嫌いになったのはその庭でひとり遊んでいたときです。
その理由を書いても、あまり読みたい人はいないと思いますから割愛しますね。
とにかくハエトリグモを初めてみて、すぐに嫌いになりました。
その後はずっとクモを見るのが嫌いで、イヤでイヤで。
でもあるとき、
「小さな虫のクモを恐れるのは恥ずかしい」と思った私。
笑われるかも知れませんが、手の上で小さなクモと遊び、クモ嫌いを克服しようとまでしました。
だけどイヤなものはイヤですね。
クモを恐れるわけ、見た目もさることながら、それは多分クモが実にしぶとい生き物だからです。
ケンカしたとき、やってもやっても倒れない奴って怖くありませんか?
それと同じことだと思うんです。
今年の夏には車のリアスポイラーとウインドウの間に巣を張り、しっかり日常生活していたクモ。
しばらく長居していたものだから、タバコの火であの世へ送ってやりました。
ごく稀にあります。6〜7センチはあるだろうクモが壁にいること。
それも、足の長いクモでなく、胴体の大きなクモです。
そのときはどう処分してやろうか困ります。
その前に、どうやって入ってきたのかが不思議です。
季節はもう冬です。
なのについ数日前に見ました。
札幌はもう寒いです。
冬用のパジャマを出したんです。
そしたら何か動いている。
見ると1ミリくらいの子グモでした。
パジャマは寝室にしまってありました。寝室に暖房はありません。
そんな寒い部屋でよく生きていたものだと、その生命力がまた怖くなります。
実は、その子グモがなぜ寝室に居着いたのかを知っていました。
夏の終わる頃だったと思います。
今年はよくセンターが変わったものだから、
入社手続き等で、普段はあまり使わないビジネスバッグを置いていました。
そのバッグがもう邪魔だと思って、手に取ったときです。
1センチ弱くらいのクモが付いていました。
その場で私は成敗したのです。
が、そのクモは、、
成敗する瞬間に、子グモたちを散らしたのでした。
数日前に殺(あや)めた1ミリくらいの子グモ、あれは散らされた子グモの残党です。
親グモを成敗したのはパジャマのあったすぐ近く。
もし哺乳類だったら寝室で冬を越す生命力はないでしょう。
だって寝室には、エサになるようなものさえ、何もないのですから。
この家、隣は小学校です。
小学校には草木が多くあります。
9月に北海道で地震があったとき、“ブラックアウト”という停電に見舞われました。
それでも私の家がかなり早くに復旧したのは、隣が有事の際には避難場所になる小学校だったからでしょう。
このように良いこともあるのですが、クモがいるのもイヤなことです。
二十四節気(にじゅうしせっき)をご存知でしょうか。
これは1年を24等分し季節を表す名称とされています。
誰もが知っている“春分の日”、“秋分の日”の“春分”や、“冬至”、“夏至”、“大寒”、また“立夏”などがそれです。
その中に、“啓蟄(けいちつ)”があります。
これは、毎年3月上旬にあり、来年は3月5日のようです。
広辞苑によると啓蟄は「冬籠りの虫が這い出る」とされています。
先日あやめた子グモはきっと、冬はパジャマの中で少しでも寒さをしのぎ、何も食べず啓蟄の頃、活動を始めるはずだったのです。その生命力、恐ろしい。
もし、シェパードくらい大きなクモがいたら、人は食べられてしまうでしょうね。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8407959
この記事へのトラックバック