2018年01月03日
ハクソー・リッジ
映画「ハクソー・リッジ」をDVDで見ました。
友人からの強い勧めでした。
太平洋戦争中、沖縄に上陸する米兵の話です。
戦争映画はあまり好きではありません。
しかし、この映画は主人公が一人も殺さない映画として話題だというのです。
監督は、メル・ギブソン。あの、マッドマックスや、リーサルウェポンで有名な俳優です。
主役の“ドス”(アンドリュー・ガーフィールド)は子供の頃、兄弟げんかでレンガを凶器に使い、兄にケガを負わせてしまいます。
以来、“汝、殺すなかれ”という神の教えを心に刻みます。
また、第1次世界大戦から帰った父は酒に溺れ、母に暴力を振るいます。
青年になったドスは、拳銃を片手に妻を罵る父から拳銃を奪い、父に銃口を向けます。
父は「殺せ」と。
撃たなかったドスは以来、武器を手にしないと心に誓います。
太平洋戦争のさなか、兄は入隊を決意。ドスも祖国を守るため、入隊を志願します。
しかし武器を手にすることだけは頑なに拒むのです。
やがて上官たちはそんなドスを除隊させようと、同期に入隊した兵士たち全員に厳しい試練を与えます。
臆病者と、仲間たちから暴力を受けるドス。
武器を持つことだけを拒む。上官の命令を受け入れないドスは軍法会議にかけられます。
ここでちょっとした転機があり、ドスは「衛生兵」として武器を持たずに兵士として残留することに。
「ハクソー・リッジ」= “のこぎりの崖”
ドスたちが向かったのは沖縄、前田高地という浦添城跡の南東にある崖。
浦添城跡:
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B5%A6%E6%B7%BB%E5%9F%8E%E8%B7%A1/@26.2484845,127.7278758,16.25z/data=!4m5!3m4!1s0x34e56b87c585ccb9:0x43c66a7775bf1559!8m2!3d26.2479837!4d127.7303291?hl=ja&authuser=0
浦添城跡、城跡です。攻め易いわけがありません。
高さは150メートルといいます。
戦闘シーンでは崖を登り切った兵士たちが次々と、あっという間に殺されていく様が描かれています。
しかも、一人ひとり死にざまがリアルにです。
実際の戦場はこんなだったろうというのがわかります。
一人ひとりが、人格が、いかにもあっけなく死んでいくものだとわかります。
ドスは傷ついた戦友に応急手当をして、痛みを抑えるためモルヒネを注射します。
休む間もなく夜になり、戦闘は静まり交代で仮眠をとります。
でも悪夢で起きてしまいます。
ドスは戦友と語り合い、一夜を過ごします。
朝になりまた戦闘が始まると昨夜語り合った戦友が傷ついて、、
肩にかついで安全な場所に降ろしたドス。しかし戦友はすでに肩の上で息を引き取っていました。
7度目の上陸にも苦戦を強いられる米軍。崖の下へ撤退します。
ひとり崖の上に残るドスは、
僕に何をしろと?
分かりません
声を聞かせて
神様!
自問自答。
そこへ崖上に残され傷ついた兵たちから
「衛生兵!」
と呼ぶ声が聞こえます。
分かりました
ドスは荷物を背負い、戦火へ向かっていきます。
そして弾丸の飛び交う中へ・・・
私は昔読んだあるマンガを思い出しました。
「パイナップルアーミー」
です。
ドスは死の瀬戸際にあっても迷いがない。
中国ではこのような人物を
「道(タオ)に君臨する者」
と呼び、ドスこそ「キング・オブ・ザ・ロード」なのだと思いました。
日本兵が傷ついていれば日本兵だって助けます。
ドスにとって敵・味方関係なく、人を救いたい強い信念は曲がらなかったのでしょう。
この「ハクソー・リッジ」は実話を基にした映画です。
デズモンド・ドスは2006年3月まで生きていました。
臆病者と呼ばれたドスは、一番勇敢だったと後の人は述べています。
(このあたり、映画「永遠の0」を思い出します。)
また、この映画を見ながら何度も松本零士さん作、「戦場まんがシリーズ」を思い出しました。
2017/9/26「松本零士先生の「戦場まんがシリーズ」」に書いています。
主人公に感情移入してしまう映画鑑賞。しかし敵は我々日本人です。
食糧、武器、弾薬どれも物量ではとうていかなわない米国を相手によく戦ったものだと驚きました。
そして複雑な気持ちになります。
「ハクソー・リッジ」
一度は見ても良い映画だと思います。
友人からの強い勧めでした。
太平洋戦争中、沖縄に上陸する米兵の話です。
戦争映画はあまり好きではありません。
しかし、この映画は主人公が一人も殺さない映画として話題だというのです。
監督は、メル・ギブソン。あの、マッドマックスや、リーサルウェポンで有名な俳優です。
主役の“ドス”(アンドリュー・ガーフィールド)は子供の頃、兄弟げんかでレンガを凶器に使い、兄にケガを負わせてしまいます。
以来、“汝、殺すなかれ”という神の教えを心に刻みます。
また、第1次世界大戦から帰った父は酒に溺れ、母に暴力を振るいます。
青年になったドスは、拳銃を片手に妻を罵る父から拳銃を奪い、父に銃口を向けます。
父は「殺せ」と。
撃たなかったドスは以来、武器を手にしないと心に誓います。
太平洋戦争のさなか、兄は入隊を決意。ドスも祖国を守るため、入隊を志願します。
しかし武器を手にすることだけは頑なに拒むのです。
やがて上官たちはそんなドスを除隊させようと、同期に入隊した兵士たち全員に厳しい試練を与えます。
臆病者と、仲間たちから暴力を受けるドス。
武器を持つことだけを拒む。上官の命令を受け入れないドスは軍法会議にかけられます。
ここでちょっとした転機があり、ドスは「衛生兵」として武器を持たずに兵士として残留することに。
「ハクソー・リッジ」= “のこぎりの崖”
ドスたちが向かったのは沖縄、前田高地という浦添城跡の南東にある崖。
浦添城跡:
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%B5%A6%E6%B7%BB%E5%9F%8E%E8%B7%A1/@26.2484845,127.7278758,16.25z/data=!4m5!3m4!1s0x34e56b87c585ccb9:0x43c66a7775bf1559!8m2!3d26.2479837!4d127.7303291?hl=ja&authuser=0
浦添城跡、城跡です。攻め易いわけがありません。
高さは150メートルといいます。
戦闘シーンでは崖を登り切った兵士たちが次々と、あっという間に殺されていく様が描かれています。
しかも、一人ひとり死にざまがリアルにです。
実際の戦場はこんなだったろうというのがわかります。
一人ひとりが、人格が、いかにもあっけなく死んでいくものだとわかります。
ドスは傷ついた戦友に応急手当をして、痛みを抑えるためモルヒネを注射します。
休む間もなく夜になり、戦闘は静まり交代で仮眠をとります。
でも悪夢で起きてしまいます。
ドスは戦友と語り合い、一夜を過ごします。
朝になりまた戦闘が始まると昨夜語り合った戦友が傷ついて、、
肩にかついで安全な場所に降ろしたドス。しかし戦友はすでに肩の上で息を引き取っていました。
7度目の上陸にも苦戦を強いられる米軍。崖の下へ撤退します。
ひとり崖の上に残るドスは、
僕に何をしろと?
分かりません
声を聞かせて
神様!
自問自答。
そこへ崖上に残され傷ついた兵たちから
「衛生兵!」
と呼ぶ声が聞こえます。
分かりました
ドスは荷物を背負い、戦火へ向かっていきます。
そして弾丸の飛び交う中へ・・・
私は昔読んだあるマンガを思い出しました。
「パイナップルアーミー」
です。
ドスは死の瀬戸際にあっても迷いがない。
中国ではこのような人物を
「道(タオ)に君臨する者」
と呼び、ドスこそ「キング・オブ・ザ・ロード」なのだと思いました。
日本兵が傷ついていれば日本兵だって助けます。
ドスにとって敵・味方関係なく、人を救いたい強い信念は曲がらなかったのでしょう。
この「ハクソー・リッジ」は実話を基にした映画です。
デズモンド・ドスは2006年3月まで生きていました。
臆病者と呼ばれたドスは、一番勇敢だったと後の人は述べています。
(このあたり、映画「永遠の0」を思い出します。)
また、この映画を見ながら何度も松本零士さん作、「戦場まんがシリーズ」を思い出しました。
2017/9/26「松本零士先生の「戦場まんがシリーズ」」に書いています。
主人公に感情移入してしまう映画鑑賞。しかし敵は我々日本人です。
食糧、武器、弾薬どれも物量ではとうていかなわない米国を相手によく戦ったものだと驚きました。
そして複雑な気持ちになります。
「ハクソー・リッジ」
一度は見ても良い映画だと思います。
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