コールセンターおじさんのブログ

久しぶりの通勤ネタです。

最近、思うのはバス停に早くから並ぶ人が増えたこと。
前なら家を12分前に出れば大抵、先頭に並ぶことができたのに。

先日、朝の出勤時です。
バス停に着くと、もうすでに6人並んでいました。
私は7人目でも仕方がないと思ったのですが、近づいて行くと、
またもバラバラに並んでいます。

でも、いつものバラバラとは違います。
あっちこっちに突っ立っているのではなく、一応、一列に並んでいます。

バラバラというのは、一人一人が離れて並んでいるのです。
バス停には必ず「看板」が立っているでしょうから、そこを起点に整列すればいいのに。
ただそれだけのことなのに。




先頭は看板から2メートルくらい離れて立っています。
2番目以降は皆、それぞれ1メートルくらい間隔をあけて並んでいます。
それで6人ということは、人の幅を50�pとしても
7番目に並ぶと、前の人にくっついても私と看板の距離は10メートルくらい。

看板の隣に並ぶのが照れくさいのか、隣の人に近づくのが恥ずかしいのか、
私にはまったくその理由が理解できないので、わざと空いている看板の横に立ちました。
先に並んでいた人たちからすると、これは割り込みです。

きっと人々のいら立ちを受けながら、私は
「これで良いのだ！」
と平然と立っていました。

そこへバスがやってきます。
あれ？　4分ほど早い。

「そうか、6人も並んでいたのが多かったのではなく、前のバスが定刻より8分も遅れたんだ。」

ならばなおさら、人々の怒りは大きかったでしょう。
確かに最近、並ぶのが早くなったとはいえ、6人は多すぎます。

でも、こんなとき思い出す言葉があります。
「僕は教育しているんだ。」
と。

これはマイクロソフト会長、ビルゲイツの言葉です。

マイクロソフト社がまだ駆け出しの小さな会社だった頃、まだコンピュータも黎明期でした。
パソコンと呼ばれる今とは違い、モニタもない機械。
マイクロソフト社はBASICのプログラムを開発、発売します。
プロブラムは、さん孔テープ（規則的に穴の開いた紙テープ）で読み込ませます。

そのさん孔テープをコピーした模造品が出回ったのです。
ビルゲイツはある日、模造品を使用しているコンピュータクラブに抗議文を送り、料金を請求します。

そのことをビルゲイツは「教育」と言っていました。
模造品を作ってはいけないと。
ビルゲイツは当時19歳。

手段はかなり違いますが私も、バス停には
「このように並びなさい。」
と教育しているのです。

なんとおこがましいことか。（笑）