2023年06月12日
肉
私がまだ関東に住んでいた頃、小学生だったこともあり、また時代もそうだったのでしょう。
BBQ(バーベキュー)という習慣は、まだありませんでした。
さらに中学校へ進学すると同時に、北海道へ引っ越してくると、またBBQという文化はなかったんです。
文化がないといえば、それは違いますね。呼び名が違いました。
北海道ではジンギスカンでした。
「BBQをしよう」
とは言わず、
「ジンギスカンをしよう。」
だったのです。
それだからか未だにBBQという呼び方に、私は違和感を感じます。
BBQと聞いてイメージするのはできあがった料理です。
焼きあがった肉。それも西洋のイメージがあります。
しかもバーベキューは英語だから西洋、、イコール牛肉という感覚がたっぷりです。
なんでそんなイメージができあがったのかというと、たぶんカルビーのポテトチップス、「バーベキュー味」があったからです。
あれが発売されたのは私がまだ小学生のときでした。
4・5年生でしたでしょうか。
友人と食べ歩きした思い出があります。
カルビーのポテトチップス、バーベキュー味に、屋外で肉を焼くというイメージは沸きません。
もう出来上がった食品のイメージしか感じられないのです。
北海道ではバーベキューといえばジンギスカンが主流ですから、ジンギスカンをしようという。
BBQをしようとは言いません。
でもこれ、単にたまたま私が北海道へ流れ着いた田舎町での呼び方だったのでしょうか。
「ジンギスカンをやろう!」
という。
さらにジンギスカンは「肉」だから、特に親しいあいだうちでは
「肉やるべ!」
といえば即、通じていたんです。
なのに、いま札幌に住んでいると、
「肉やるべ!」
とは言いません。
「ジンギスカン!」
とも言いません。
BBQなんです。
おい、いつの間にBBQになったんだい??
私の中では今だにジンギスカンなんです。もっと言えば、さらに慣れ親しんでいた「肉」なんです。
札幌に来る前、田舎町で塗装屋の先輩と親しくしていました。
その先輩が家を新築したんです。塗装屋であったため、建築関係ということから家の作りはとても凝っていました。1階はコンクリートの車庫兼、倉庫。
車庫には自家用車と仕事のトラックを止め、倉庫には足場や建築資材を置いていました。
さらに、焼き肉室も作っていたんです。畳6畳くらいのスペースに、焼き台を置く場所、焼き台の上には大きな換気ダクト。
唯一の残念といえばトイレがなかったことです。トイレは野外でした。
冬は雪が降り、ときには吹雪になることもある北海道で、いつでも
「肉やるべ!」
と先輩の家は盛り上がっていました。
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