2023年05月22日
徒労
私がここ札幌市へ引っ越してきたのは2007年8月でした。
住み慣れた田舎町から札幌へ転居した理由、いえ、転居せざるを得なかった理由はいくつかあります。
でも割愛させていただきます。
とにかく、札幌へ来たんです。
でも、来る前にまず仕事を探さなくてはなりません。
来てから探すという手もあるかも知れませんが、そんな余裕はありませんでした。
田舎町に住みながら、札幌市、または近郊に就職活動をしたんです。
あのとき私は41歳。すでに中途採用は難しい年代でした。
後にコールセンターに就職してから同僚に聞いた話。
私が43歳のとき、45歳の同僚は100件、応募して100件とも落ちたと言っていました。
その後、就職できた受け入れ先がコールセンターだったんですね。
私はまず、コンピュータ関係の会社に就職できて、それで札幌に出てきたのは良かったんです。しかし、いろいろありまして、辞めることになりました。
もちろん、それから就職活動をしたのですが、雇う側、企業側が優位なのは仕方がないですね。
それはわかるのですが、もう少しこっちのことも考えてくれないか?
そんなこともありました。
就職活動は電話で申し込むとか、履歴書を送付するというのが一般的だと思います。
企業側は履歴書を見て、使えそうだと思ったら次は面接というように進めていきます。
本来そうあるべきです。
でもそうじゃないんですね。
履歴書を送りました。
そしたら面接に来てくださいと連絡がありました。
私としては脈ありなのか?と、つい、期待してしまいます。
で、面接に行きました。
すると面接官か誰かわかりませんが、私がまだ靴を脱いだばかりで面接室に通される前、私の履歴書を眺めながら、
「自営業をしていたの?自営業をしていたのなら従業員には向かないな。」
と、半ば門前払いでした。
これは確かにそうだと思います。
自営業をしていれば、自分の裁量が必須です。
それに慣れてしまえば、上から与えられた仕事にただ従うだけでなく、
自分の裁量が加えられるから、確かに社員としては使いづらい人間であることは確かです。
しかし、、、
同じ札幌市内とはいえ、私は早くから準備をして正装して交通機関に乗って、知らない道を通行人に聞きながらやっと見つけた古い会社の建物でした。
どうせ結果は決まっていて、半ば門前払いされるくらいなら、事前に電話で返事とかくれたら良かったのに。
そんな会社なら就職できなくて良かったのかも知れません。だけど、そこまで無駄足を踏ませるか??
他にも、まだ田舎町へ住んでいた頃、就職先を探していたときでした。
札幌市の隣り、石狩市の会社でした。
一次試験が通り、二次試験の案内が来ました。
こっちだって期待します。
夏でした。
車で行きました。道中、前を走る観光バスの後ろからエアコンが排出する水 = 結露がホースからしたたり落ちる様子を見ながら長い長い道のりを走っていたんです。
ようやく石狩市に着いて、確か私は車の中で弁当を食べたと思います。
そして面接に向かうと、、、
やはり門前払いでした。
一次試験は通ったんじゃないの?
こっちは片道3時間半もかけて車でやっと着いたのに。
はじめから結果は決まっていたなら、どうして教えてくれなかったの?
これがまっとうに不採用を事前に聞かされていたのなら、納得というか、仕方がないと諦められます。
でも次の面接があるように期待を持たせておきながら、面接もさせてくれない。一日がかりで往復しなければならない。まったく無駄な一日。ガソリン代だって。
これ、今から20年前の話です。
すでにこのころには日本の道徳観、思いやりは崩れていたんですね。
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