2023年05月02日
遠洋漁業
私が札幌へ転居してくる前、住んでいた町から車で1時間もかからないところに“にしん番屋”がありました。
かつてニシン漁が盛んだった頃のまま、大きな番屋が保存されており、資料館にもなっていて、写真や当時使われていた道具なども展示されています。
その中に、ある“契約書”が展示されていました。
それは借金の形(カタ)に、いついつまで働くというものでした。
ニシン漁は重労働だったでしょう。遠く本州から北海道までやってきて、借金を返すまで逃げられないよう縛り付けるような契約書でした。
私は相変わらずコールセンターで仕事をしています。昨年の暮れから受信業務です。が、今の傾向なのか、それともたまたまなのか、2か所ともほとんど電話が鳴らないんです。電話が架かってこない。コールセンターなのに。
どれくらい架かってこないか。
今日、久しぶりに私のデスクにある電話が鳴りました。今年になってから私が受けた電話は、これが10本目です。もう5月ですから、4か月間で取った電話が合計10本です。
また新型コロナの感染を防ぐため、隣席同士の会話も禁止されています。
ってことは??
朝9時の始業から夕方6時の終業まで、何もしないで座っているだけ、、という日がほとんどです。
これ、なかなか重労働です。
そうなると当然のことながら色んなことを考えます。思い出すというか。
最近、考えるのが年金です。
若い頃は仕事を頑張ろうとか、金を稼ごうとか思いましたが、今は早く年金をもらいたい。でも年金だけでは生活できないだろう、、。
そんなことを考えています。
たまに年金定期便とかいって、あなたのもらえる年金はこれくらい。
なんてのが来ますね。
でもそれって、これからも順当に年金を払ったらという前提ですね。
考えると、あまり変わらない気がするんです。重労働の度合いはまったく違うでしょうが。
また、私は自分の勤務を月ごとにエクセルのワークシートで管理しています。月末になると翌月のシフトを作ります。
そしたら来月は何日出勤して、何時間働き、いくらの給料になるというのがわかりますが、これだって休まずサボらず万度に働く前提です。
かつてのニシン漁と、それから遠洋漁業でマグロ釣りというのもありますね。
重労働の程度はまったく違っても、将来の労働力を形に取られているという点では同じなんじゃないかと思います。
沈黙の強制労働か。
ああ、やりがいとか意欲を持って仕事をしていた時代が懐かしい。
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