2023年05月01日
買う
私の職歴は営業から始まりました。
すると、もちろん中にはいるんですよね。エラそうなお客様。
「お前のところで買ってやってるんだからな。」
そう言いたげなやつ。あるいは実際に言うやつも。
なぜかしら公務員に多かった気がします。
公費で購入するのに。もともとは我々の税金でしょ?
私も一度ありましたが、ある程度大きな額の公の金、みんなのお金を自分の意志で動かせる立場に就いたとき、何か新境地が見えた気になるんですよね。それは勘違いだとわかっていましたが。
買う側と買ってもらう側、その意識はそれぞれ、すれ違うところにあると思うんですよ。
買った側は
「買ってやった」
という気持ちをいつまでも持ち続けるけど、買ってもらった側は、もう過去のことなんです。
もちろん、買ってもらった感謝は忘れませんよ。
ですが買う側は一度買ったら、それだけでいつまでもお客様。
しかし買ってもらう側はこれからも継続して買い続けてくれる人がお客様なんですよね。
友人にいます。根っからの商売人が。
私はヤツからもう何十万円も買い物をしました。仲良しの友達です。
ヤツはだいたい店で仕事をしているから、ヒマになるとたまに遊びに行きました。でも行けば必ず何か商品を薦めてきます。
買い物に来たわけじゃない。けど買わないのも悪い気になります。そうすると、どうしても足が遠のいてしまいますね。
あと、私が札幌市へ引っ越してきて間もなくの頃、高校時代の友人に誘われて何度か飲みに行きました。そいつは不動産業の会社員で戸建ての家を売っています。こっちは昔話や近況などを話して楽しみたいんです。もちろんそういう話題にもなるんですが、最終的には家を買わないか?という話になります。
私は家一軒をポンと買える貯金なんて持っていないし、当時でもう40歳代でした。ある日、こっちの年収を聞いてきたので、なんとなーく匂わせました。
それ以来、彼からの誘いはピタッとなくなりました。わかりやすいヤツです。
もう一人いました。
彼は私より8歳年上です。遊びに行ったとき、
「俺は友達からモノを買うとき値引きはしてもらわない。それが友達だ。」
そう言っていました。
あるとき、
「プレイステーションが欲しいんだけど、いくらになる?」
って。
あああ、私は友達じゃないんだ。(笑)
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