コールセンターおじさんのブログ

　今まで生きていると、たくさんのことがありました。けどあきらめたことも多くあります。

高校生の頃「将来はあれをしたい、これもしたい」と夢がありました。
しかし子供ができて実生活に縛られるようになると、自分の身の丈というか、将来設計で実現できそうなものと、絶対無理だねというのが見えてくると思います。

30代のうちは自営業をして何とか家計を回していました。共稼ぎですが。
自営業も初めから安定しているわけがなく、始めて間もない頃、ホチキスの針一つ買おうかどうか考え、結局買わずにおいたことがありました。

高校時代はバイクに憧れました。いつか日本一周してやると。
日本一周といえば、手段はバイク、自転車、徒歩、自動車、鉄道などいくつも考えられますが、高校当時はバイク派と自転車派に分かれましたね。それ以外は聞かなかったと思います。

16歳のとき原付免許を取り、初めは先輩から“ラッタッター”のスクーター、パッソルを中古で譲ってもらいました。4千円で。次は先輩からホンダのラクーンを譲ってもらいました。5段変速です。あれ4段？
7千円で。

どちらにしても原付自転車は一般車道でなく、路側帯を走らなければなりません。
これは免許を取得するまで、知りませんでした。ガッカリ。しかも法定速度は最高30km/h。
これではとてもじゃないが、原付で日本一周は無理だろう。だから中型自動二輪の免許が欲しいと。

ずっと中型自動二輪の免許を取得しなかったのは、田舎町に住んでいたからです。
その町では中型免許を取得することができず、片道1時間半かかる街まで通わなくてはなりませんでした。
仕事をしながら通うのは無理だろうと思ったまま30代になりましたが、中学時代の友人が片道1時間半かけて免許を取得したのです。

ところが私にとってみるとそれは、自動二輪の免許取得を諦めるきっかけになりました。
実際に1時間半かけて通う生活がどんなものか目の当たりにしたこと。それから免許を取得したらバイクを買わなければならないことです。当然ですが。

免許を取得するお金は何とかなっても、いくらのバイクを買う？どこに置く？そこまでしていつ乗るの？
そう考えると、そこまでして私は乗りたくない。いつの間にか夢は冷めたと思いました。

その後もベンツに乗りたいとかいろいろありましたが、どれも成就しないまま諦めていったなあと思います。
最近、諦めた夢というのは“鉄道模型”です。私から考えたことは、あまりありませんでした。
それが意外にも妻から言ってきたのでした。いつかやってみては？と。

鉄道模型というのは、ここでは車両だけコレクションするのでなく、“レイアウト”または“ジオラマ”という風景を作り込んで、そこへ模型を走らせるものです。


ところでこの鉄道模型は大きさ（縮尺）によっていくつも種類があります。
外にレールを敷いて人を乗せて引っ張る大きなものから、屋内で楽しむものまで。

借家住まいだから外では無理です。
屋内でするものは大きく二種類あります。

NゲージとHOゲージです。
上の写真はNゲージです。べニア板一枚の大きさでも作ることができます。
しかし、それではカーブの半径が実際より小さくなりすぎて実物感がありません。またNゲージの縮尺は1/150です。車両も小さく人や車を配置しようにももっと小さいからこれも現実感がありません。

ならHOゲージか。
HOゲージは縮尺1/80。これならかなり実物に近いモデルができます。
しかし1/80のレイアウトを作るには12畳くらいのスペースが必要です。借家では無理そうです。

さらにHOゲージだと車両1編成当たり10万円超でしょう。YouTubeには「HOゲージに数千万円つぎ込んでしまった」という見出しの動画があるくらいです。
レイアウトを作りきるのだって何年かかるかわかりません。果たして飽きっぽい私にできるのか。

また、レールとレールの幅ってありますね。
日本の鉄道はJRだと新幹線が標準軌と呼ばれる1,435mm幅。新幹線以外は狭軌と呼ばれる1,067mm幅です。


写真は狭軌の1,067mmです。車体の幅が3m弱だから、さらに狭いものですね。

ただ、HOゲージはレールとレールの幅が16.5mmです。縮尺が1/80。1,067mmを1/80にスケール化すると、16.5mmじゃなく、約13mmです。だから本格的なレイアウトを作ろうという人は13mmのレールを敷き、車両を13mm幅に合わせて改造しています。

私もやるんだったらそこまでしたい！
と、目標を高くして高くして、、趣味が実現できないのはそんな私の性格からなんですね。(笑)

それでもまだ持ち続けているのは、アナログレコードを聞くこと。
ずっと段ボール箱に入っています。