おはようございます、コーヒー好きのアキラです。今日は前回の続きで、『コーヒー豆の生産から出荷まで、日本への旅〜コーヒーノキ編〜』です。前回はコーヒーの苗床(チャポラ)からビニールポット(アルマシゴ)そして農園に移すところまでの作業についてご紹介しました。前回を見ていない方は前回から見て下さい(こちらをクリック)。今日お届けするのはタイトルにある通り、コーヒーノキそして旅たつまでご紹介します。
コーヒーノキ、赤い実が実るまで
農園に移してからコーヒーの木に花が開花するまで約8ヶ月かかります。花が咲くのに8ヶ月というのは少しばかり長いです。花が咲くまでにも様々な苦労があって、害虫やサビ病などの伝染病はもちろん、根腐れ、コーヒーノミキクイムシの対策など細心の注意をかけたりと苦労が絶えません。絶え間ない注意などの気配りをしてようやく開花します。コーヒーはリンゴなどと同じ実を実らせます。その実の中にある種がコーヒーの豆となるのですが、開花して2〜3ヶ月してやっと緑色コーヒーの実が実ります。しかしこの状態ではまだまだ収穫はできません、コーヒーの実を収穫するには赤い実へと成熟しなくてはなりません。しかもコーヒーノキに必要な降水量や日照時間があるのでどうして自然の影響は出てしまい、年度によっては不作の時期などもあるでしょう。
農園に移してコーヒの花が開花し、緑のコーヒーの実が実り、赤い実へと成熟するまで約16ヶ月(1年と4ヶ月)かかりようやく収穫を迎えるのです。生産者さんからすれば待ちにまった瞬間ではないでしょうか。コーヒーの種を苗床に植えてからここまで2年かかり、それはまさに我が子を育てるかのような感じになのではないかと思います。に待ちに待った瞬間とはいえ実際はここから収穫〜精製と大変な作業が待っています。
収穫。そしてパーチメントコーヒーへ
赤い実へと成熟し収穫しますが、場所によって収穫方法が違いますがコロンビアでは手摘みでの収穫がメインだと思われます。収穫したらすぐに精製作業に入り、まずは果肉除去作業をして中にある種をとりだします。果肉除去した種子(コーヒー豆)はすぐに醗酵作業にはいり、発酵させることで種子に残った粘着物質や果肉などが取り除かれます、その時間は12時間〜18時間必要です。その後水洗作業に入り、まだ残っている物質をきれいに洗い流します。最後の精製作業として乾燥工程があり、乾燥方法は機械式か太陽光を利用するパラボリック法のどちらかを使い乾燥させます。それでようやくパーチメントコーヒーになるのです、パーチメントコーヒーというは、種子の外側に硬い皮(内果皮)が付いた状態で、内果皮に覆われたままあれば保存がしやすく、風味の変化を防ぐことができるため、できる限りこの状態(パーチメントコーヒー)で保管します。
まとめ
- 1:農園に苗木を移します。 開花するまで8ヶ月
- 2:コーヒーの花が開花します。 緑色の実が実るまで2〜3ヶ月
- 3: 緑色のコーヒーの実が実ります。 赤い実へと成熟するまで5〜6か月
- 4: 赤い実(コーヒーチェリー)へと成熟します
- 5:収穫作業
- 6:コーヒー精製作業に入ります。
- 1.果肉除去
- 2.醗酵作業
- 3.水洗作業
- 4.乾燥作業
- 7:パーチメントコーヒーになる。
農園に移されてから赤い実へと成熟するまで約16ヶ月
最後に簡単にまとめてみましたが、パーチメントコーヒーはまだ本来のコーヒー豆ではありません。最後に協同組合に持っていかれそこから脱穀し生豆の状態にし出荷します。ようやく生豆たちは旅たちを迎えるのです。行き先は世界各国に旅立ち、もちろん日本にも旅立ちます。出荷されたあとは現地に到着し、お店へと運ばれて店頭に並ぶ事になるでしょう。日本に運ばれるまでにとても長い時間と苦労がありましたね、これでコーヒーを飲むときに少しでも味わっていただけたら生産者さんたちも喜ばれるのでないでしょうか。では今日はこの辺でまたお会いしましょう。
こちらのブログの内容や画像などはFNC コロンビアコーヒー生産者連合会さんを参考にして作成しています。