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虫のいない場所でならキャンプも良いかも!
そんな場所は無い最近はそう思い始めています。
先日の小学生時代から飛んで高校1年生になった時のキャンプのお話です。
高校生になると、テントでのキャンプではなくなりました。それはそうです、生徒数が多くてテントがいくつあっても足りません。キャンプファイヤーが出来る学校が借りれる広い施設にてのキャンプ活動を経験しました。
女子高校生になり、1年生になってやっと慣れてきた頃に夏休みでその間にキャンプが組み込まれていました。
班での活動でしたが、ここでもクラスで一悶着がありました。班は中の良い生徒同士で決め合って良いという事で、私はすぐに班が決まりました。しかしある女生徒(当時バレー部)のOさんがどの班にも入れずにいたのです。私は1学期はクラス委員長でした。詳細は「若葉の頃(1)」をご参照下さい。好きで委員長ではなく勝手に担任教師が決めたものです。
担任教師が「Oをどっか入れてやれ」と言うのですが、誰も顔を見合わせているだけで声をかけません。私自身はその子の名前とバレー部に入っているという事、そしてクラブ生はクラブの担当教諭から意味不明なニックネームを付けられる伝統があり、その子のニックネームも知っていましたが話した事はあまり無かったものの、顔を合わせたら「おはよう」だったり「バイバイ」くらいの交流はしていました。私は極端に人見知りでそれが私の精一杯の交流でした(笑)
その班決めでOさんがあまり好かれていない事を始めて知ったのです。ですがその理由は分かりませんでした。誰も声をかけないので、私が「うちの班においでよ」と声をかけました。すると同じ班の子が私に「はいはい、ボランティア」と意地悪を言われました。
ボランティアって何?なんでこんな事言ったり仲間に入れなかったりするんだろうと頭の中は「ん?」とクエスチョンマークだらけでした。女の子特有の仲間意識は良いのですが、そこに意地悪が入ると途端に怖くなりますね。今も当時も苦手です。
Oさんはそれも聞こえていたようで、こっそり私に「ごめんね」と言ってきました。「謝る必要ないよ。キャンプは嫌だけど乗り越えよう」と答えると「私もキャンプ嫌だよ」とそこから話すようになりました。
まぁ、私のキャンプ嫌だは「蚊に刺されて熱が出る」と「霊がまた見えるかも」の嫌なので、Oさんの面倒で嫌だとはまた違った意味での嫌だったのですが(笑)
キャンプ場兼宿泊できる施設は貸し切りバスで行く事になりました。そして私は一層、キャンプが憂鬱になる出来事があったのです。学年は相当な人数がいました。私は普通科クラスでしたが、就職クラス、特進クラス、看護科クラスも含めると11クラスまでありました。人数は300人を超えます。その中でキャンプファイヤー時に「4人の火の女神」が代表で各場所に引火したり、選曲した曲を歌わせたりと色々やる事があるのですが「火の女神」に私も選ばれたからです。何が火の女神か、単なるキャンプ時の雑用係です。
その役の為に放課後に残らされたりと、時間の無駄が多かったです。
体操服(ジャージ)姿で準備するのですが、キャンプファイヤーの時間が近づくと周りが休憩していてもバタバタと準備に追われます。そして汗だくで今度は女神の為に私服に四人は着替えて髪に白いリボンを飾ります。持ってないから買わされましたね(遠い目)キャンプファイヤーの準備に片付けと人一倍動いて汗をかくので蚊が寄ってくる寄ってくる(涙)
私が何を言いたいかといいますと、この火の女神も担任教師が勝手に決めたという事です。今考えても面倒を押し付けてくる担任でした(遠い目)変な所は勝手に決める癖に、生徒の班は生徒任せで生徒が1人は入れなくても見て見ぬふりです。そんな事にならない為に勝手に出席番号順でも決めてくれれば良いのに、必要な時には放置で必要ない時に勝手に決めてくれます。おかげで火の女神です。確実に女神=雑用係です。
1人で暗くなった古い施設内(広い施設と山小屋の中間のよう)をバタバタと小走りに生徒が泊まる部屋へ向かっていました。火の女神の着替えをしに戻り外に出たものの、髪に結ぶ白いリボンを忘れて取りに戻ったのです。今でも覚えています。廊下が全面窓ガラスで長い渡り廊下。外が暗いと窓ガラスが鏡のように姿が映ります。電灯はオレンジ色。白球では無いので暗さが目立ち不気味でした。極力右横の窓ガラスは見ないようにしていました。見たくないものが見えそうで、また場所柄きっといるだろうなと思っていたからです。
姿が見えないから問題ないと思っても、左ばかり見ていると余計な物が目に入って来ます。あれ?ここ以前は通れるドアがあったなとか。以前といっても、10年ではありません。もっと以前だと思います。誰も気が付かない奥まった小さな古い木で出来ている扉です。それを大きくバツ印のように板を釘で打ち付けて通れないようにしています。それを見て「ああ〜、見なきゃ良かった」と思いました。霊を見ないように窓側から目を背けたのに左側にはこんなトラップです。異様なドアでした。分からない人は目にも入らず素通りです。
出入り出来ないようにしているけれど、壁を塗ったり隠そうとはしていません。出来ないんだなと、してはいけないんだと頭に流れ込んできました。誰も知らない場所に目がいってしまったけれど、トラップにハマり(笑)やっぱりいわくのある場所は私を素通りさせてくれません。一旦、立ち止まらせました。ゾッとする程の気持ち悪さをそこから感じます。ゾゾゾゾッと背筋を通り抜ける悪寒、気持ち悪さを感じました。
「ここにいては駄目だ!それよりリボンだ!」と気持ち悪さを振り切り、リボンを取りに戻り、今度は窓ガラスに映る自分の姿だけ見ながら廊下を渡りました(笑)
そしてお話は端折って、キャンプファイヤーも無事に終わり、Oさんとも色々話をし以前より話をするようになりました。どちらにしてもクラス委員長の仕事と火の女神の仕事に追われバタバタとどの生徒より忙しいキャンプになったものの、蚊に刺された場所もあちこちにあり熱も出たせいで気持ち悪いドアの事は気にもせず忘れていました。
完全に忘れたわけではありませんが、気持ちが悪いしか表現のしようがない渡り廊下の出入り禁止にされたドア。開かずの扉。その場所を通っても不思議と誰も気が付きません。日中は一層そこは暗くなり目が届きません。なので誰にも話さずにいました。そして1ヵ月くらい経ち、教室である女生徒が「キャンプの時に見たのよ。顔がケロイド状になってて。顔半分がただれた女の人の霊を見た」と話していました。誰も信じず、嘘だと騒いでたのです。私の席からはそんなに遠くないのでその子を見ながら話に耳を傾けていました。「そんな訳ないでしょ〜。誰も見てないよ」と別の子が言うと、その子は「もう!嘘じゃないんだって!なんで信じてくれないの?見たんだって。すっごい怖かったんだから」と一生懸命説明しても周りの子達は信じていませんでした。
しばらくその話が続き、「じゃあ、そのケロイドのある霊はどこ行ったの?」と周りの子に言われ、その子は「建物の中に入っていったよ。廊下を渡って奥の方に入っていった。壁かなぁ?」と答えて「壁?そんな場所無かったじゃん」と誰も信用していません。私は「あながち嘘じゃないんだけど」と思っていました。
あまりに嘘だと言われ、何だか雲行きが怪しくなったので私は「そうそう、渡り廊下のね。左側の奥にある壁にドアがあったよ、出入りできないように板が打ち付けられてるとこでしょう?」と言うと、周りの子達が「いや〜!止めてよ〜!怖いじゃん」とキャーキャー騒ぎだして、霊を見たと言う子も嘘つき呼ばわりされずホッとした表情をしていました。
私は親しい人以外は基本的に霊の話もしません。見えない人には「嘘」としか思えないからです。見えても得しませんしね(笑)下手に言えば「不思議ちゃん」扱いです。面倒ですよね(笑)いや、見えるんだって。声が聴こえるんだって(切実)ですが毎度見える訳でも無いので気にしませんけどね。
その後、その子と「あの場所はやばかった」と話しました。変な連帯感が出来て嬉しかったです(笑)
でもその子も壁だと思っていたようで、板でバツ印に打ち付けられたドアそのものを見ていません。私だけしか見ていないのですが、その子が嘘つき呼ばわりされるのを止められたので見ていて良かったのかもしれませんね(笑)ただ説明が難しいのですがそのドア本当に黒くてドロドロしていて、黒い煙が出ているように感じるドアでした。一言で言うと「悪意」です。それがその顔がケロイド状になっている霊の責任ではないんです。色々あって結果的にそうなってしまっただけなんですが。理由とかが大まかに頭に流れてくるので、ドアの前で立ち止まったんです。知って欲しかったんでしょうか…関わろうとしないようにしているのに…やっぱりトラップですね(笑)
どこまで説明しようかと考えて書いているのですが
もう長くなり過ぎたのでここでやめておきますね。触れてはいけないそんな場所もあるんですね〜(遠い目)キャンプ場や学生時代に使われる施設ってそういう場所が多いんです。でも大丈夫です!気にしなければ!
最終的にはいつもこれです。あれからさらに数十年経ちました。目を閉じればあの暗くて長い窓ガラスの渡り廊下がハッキリと浮かびます。あの開かずの扉の場所はどうなっているかしら?あの霊も自分で気が付いて貰うしかありません。帰るべき場所に帰ってくれていたら良いなと思っています。
当然、蚊にも滅茶苦茶刺されました。忙しくて汗だくで蚊が寄って来ない訳が無りません。汗の臭いにつられて蚊は寄ってきます。あの時、本当に担任には腹が立って仕方ありませんでした。刺されて痒いのも熱が出るのも、キャンプだでけなくキャンプファイヤーの火の女神という名の雑用係で忙しいのも全て担任のせいだと。加えて熱が出ているんです。苛立ちと痒さとでフラフラになっていました。燃え盛る炎を見ながら私の怒りも燃え上がっていました。ふ・ざ・け・ん・な・よ!と(笑)色々あって忘れようにも忘れられない夏の思い出です。
こんなキャンプのお話も私には若かりし10代の思い出です。皆様にお読み頂き私も改めて変な思い出だと思っております(笑)嫌な思い出しかないキャンプですが、田舎過ぎない場所で虫に刺されないキャンプならしてみたいと思うようになりました。そんな場所、無いかもですが(笑)
キャンプ前の班作りから色々あったキャンプというか野外活動ですが、一緒の班になったOさんがあまり好かれてなかった理由は県外から高校の為にこっちに来られて知り合いもいなかった事。クラブ生なのでバレーの特待生という形で入学していた事で私と同じ班になった子はバスケの特待生で入ったもののすぐにクラブを辞めたので「やっかみ」があったようでした。今も昔も私はこの通りのマイウェイなタイプですが、やっかみだけで人に意地悪をする事の意味が分かりませんでした。きっと私自身が小学生、中学生と色々嫌な経験をしているから意地悪をすること自体が苦手です。意地悪はするのも、見るのも苦手です。Oさんと話すようになって周りに無視されたりもされましたが、最終的には彼女も皆と話すようになったし良かったです。
今回も変なお話だったと思います。長いお話となりました。
お読み頂き有難うございました。感謝致します。