2012年12月18日
有馬記念 2012 展望1 「コースと血統」
さて、有馬記念 2012 展望特別バージョンとして、
数回に分けて展望を行っていきたいと思います!
まず、最初の今回は「コースと血統」の観点からチェックしていきます。
有馬記念が行われるコースは中山芝2500m。
中山競馬場は右回りの小回りで坂が多く、基本的に内枠有利となる特殊な競馬場です。
もちろん、2500mも同様で、実力だけでなく、中山との相性も大きく影響するのがこのレースです。
近年の優勝馬を見ていきましょう。
2011年 オルフェーヴル
2010年 ヴィクトワールピサ
2009年 ドリームジャーニー
2008年 ダイワスカーレット
2007年 マツリダゴッホ
近年の優勝馬で、その中山好相性の代表格がドリームジャーニーとマツリダゴッホ。
ドリームジャーニーはステイゴールド産駒で、
母父メジロマックイーンという豊富なスタミナとパワーを持ち、
かつ小さな体でピッチ走法であるため、小回りと坂というポイントにピッタリの馬でした。
マツリダゴッホは知る人ぞ知る中山専用機。薄い人気で優勝したことから、
実績がそれほどなくても、中山での勝利が多ければ今回もねらい目になるといえそうです。
ヴィクトワールピサも、ネオユニヴァース産駒で皐月賞馬ということみると得意でした。
その年の最強馬ブエナビスタの追撃をかわしきったのも、この適性の差とみています。
一方、昨年の覇者、オルフェーヴルは、ドリームジャーニーと同血統ですが、
有馬記念の舞台は決してベストではなく、
ピッチ走法よりですが大型な馬なので広い東京の方が合っています。
それでも去年勝ったのはやはり地力が強いからでしょうけど。
ダイワスカーレットも地力で勝ったタイプですね。
競馬場を問わず勝ち星を重ねたのがこの馬の強さでしょう。
つまり、勝てる馬を選ぶなら圧倒的な実力を持つ馬か中山巧者のどちらか。
実力を持つ馬と力関係は次回の展望に回しまして、
今回はその中山巧者とその血統的な背景を見ていきます。
最初に、近年の有馬記念はサンデーサイレンス産駒祭り状態です。
近5年の馬券に絡んだ15頭のうち13頭が父サンデーorサンデー系か母父サンデーです。
中山の最後の直線が短いことから、瞬発力が重要になってくるので、
瞬発力に長けたサンデー系に偏っていると思われます。
今年もサンデー系が多く登録していますので、そのあたり見ていきましょう。
まずはゴールドシップ。サンデー系のステイゴールド産駒で、
このレースに勝っているオルフェーヴル、ドリームジャーニーと同血統です。
まさに有馬記念向きのサラブレット血統。
同じ中山の皐月賞で力強い勝ち方をしている点、
菊花賞で長い距離でも強い点が好評価です。
次に、明らかな中山巧者のナカヤマナイト。
こちらもステイゴールド産駒で、実際に中山実績は(1-4-0-0)とほぼ完璧。
実績はやや他馬に劣るところがありますが、
マツリダゴッホのように人気薄激走の例もあるので、
無視するわけにはいきません。ただ、穴人気してしまいそうですね。
もう一頭、ステイゴールド産駒はオーシャンブルー。
中山実績はありませんし、相手関係は強そうですが、血統的にはいい方と言えます。
次に、中山巧者というより有馬記念巧者のトゥザグローリー。
父キングカメハメハ母父サンデーサイレンスです。
どれだけ夏場調子悪くても2年連続3着に食い込むというよほどの有馬記念巧者ぶり。
母トゥザヴィクトリーも有馬記念で3着に入っていることからやはり得意といえます。
相変わらず調子があがりませんが、こちらも無視できません。
あと、有馬記念を勝っているゼンノロブロイの産駒が2頭、
トレイルブレイザーとルルーシュです。
ゼンノロブロイ産駒のこの距離の実績はあまりありませんが、
合っていないはずはないので、この2頭はかなり注目しています。
逆にあまり相性が良くないとされているのが、
ダンスインザダーク産駒のダークシャドウ。
ダンスインザダーク産駒は菊花賞で素晴らしい成績を残していますが、
菊花賞以外の大きなレースに勝てていないのが現実です。
ダンスインザダーク産駒はサンデー系なのですが、
サンデー系の中では瞬発力に劣るタイプ。
直線の短い中山では向いていないとされています。
瞬発力に劣る分スタミナは豊富なので、
同じ中山でもさらに距離の長い3600mのステイヤーズSでは実績を残しています。
ダークシャドウ自体は瞬発力に長けているとは思うのですが、
やはり割引は必要かもしれません。
あと、渋いところでスカイディグニティ。
非サンデー系なのですが、父ブライアンズタイム、母がノーザンテースト系と
クラシックな血統で、サンデー系が有馬記念を席巻する前に活躍した血統に近いです。
サンデー系の天下となった今、活躍できるかはわかりませんが、
相性はいいはずです。
血統的に評価が難しいのが昨年の2着馬エイシンフラッシュ。
父KingsBeatで非サンデーのミスプロ系、特に中山が得意な血統とは思えませんし、
明らかに広い東京の方が合っている血統ですが、
馬自体が器用で安定しているため、
いい競馬ができればどんな場所でも結果を出せるタイプです。
血統だけで切ってしまうのは難しいですね。
最後に、ゴールドシップと並び人気しそうなルーラーシップ。
父キングカメハメハ、母エアグルーヴという血統で、非サンデー系です。
昨年は出遅れが響き馬券内に届かず。
キングカメハメハ産駒なのでベストは東京ですが、
母父がトニービンであるため、長距離のタフな競馬もこなせる可能性があります。
実際、有馬記念と似た傾向になりやすい宝塚記念でも2着という実績を残しています。
良くも悪くもない、といったところでしょうか。
以上のことから血統的な側面からみると、
ゴールドシップが2歩ぐらいリードしているように思えます。
ですが、ゴールドシップに死角無しかと言われれば、
私はそうではないと思っています。
この辺は次回の展望で!ではまた次回!
クリックにご協力ください!
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数回に分けて展望を行っていきたいと思います!
まず、最初の今回は「コースと血統」の観点からチェックしていきます。
有馬記念が行われるコースは中山芝2500m。
中山競馬場は右回りの小回りで坂が多く、基本的に内枠有利となる特殊な競馬場です。
もちろん、2500mも同様で、実力だけでなく、中山との相性も大きく影響するのがこのレースです。
近年の優勝馬を見ていきましょう。
2011年 オルフェーヴル
2010年 ヴィクトワールピサ
2009年 ドリームジャーニー
2008年 ダイワスカーレット
2007年 マツリダゴッホ
近年の優勝馬で、その中山好相性の代表格がドリームジャーニーとマツリダゴッホ。
ドリームジャーニーはステイゴールド産駒で、
母父メジロマックイーンという豊富なスタミナとパワーを持ち、
かつ小さな体でピッチ走法であるため、小回りと坂というポイントにピッタリの馬でした。
マツリダゴッホは知る人ぞ知る中山専用機。薄い人気で優勝したことから、
実績がそれほどなくても、中山での勝利が多ければ今回もねらい目になるといえそうです。
ヴィクトワールピサも、ネオユニヴァース産駒で皐月賞馬ということみると得意でした。
その年の最強馬ブエナビスタの追撃をかわしきったのも、この適性の差とみています。
一方、昨年の覇者、オルフェーヴルは、ドリームジャーニーと同血統ですが、
有馬記念の舞台は決してベストではなく、
ピッチ走法よりですが大型な馬なので広い東京の方が合っています。
それでも去年勝ったのはやはり地力が強いからでしょうけど。
ダイワスカーレットも地力で勝ったタイプですね。
競馬場を問わず勝ち星を重ねたのがこの馬の強さでしょう。
つまり、勝てる馬を選ぶなら圧倒的な実力を持つ馬か中山巧者のどちらか。
実力を持つ馬と力関係は次回の展望に回しまして、
今回はその中山巧者とその血統的な背景を見ていきます。
最初に、近年の有馬記念はサンデーサイレンス産駒祭り状態です。
近5年の馬券に絡んだ15頭のうち13頭が父サンデーorサンデー系か母父サンデーです。
中山の最後の直線が短いことから、瞬発力が重要になってくるので、
瞬発力に長けたサンデー系に偏っていると思われます。
今年もサンデー系が多く登録していますので、そのあたり見ていきましょう。
まずはゴールドシップ。サンデー系のステイゴールド産駒で、
このレースに勝っているオルフェーヴル、ドリームジャーニーと同血統です。
まさに有馬記念向きのサラブレット血統。
同じ中山の皐月賞で力強い勝ち方をしている点、
菊花賞で長い距離でも強い点が好評価です。
次に、明らかな中山巧者のナカヤマナイト。
こちらもステイゴールド産駒で、実際に中山実績は(1-4-0-0)とほぼ完璧。
実績はやや他馬に劣るところがありますが、
マツリダゴッホのように人気薄激走の例もあるので、
無視するわけにはいきません。ただ、穴人気してしまいそうですね。
もう一頭、ステイゴールド産駒はオーシャンブルー。
中山実績はありませんし、相手関係は強そうですが、血統的にはいい方と言えます。
次に、中山巧者というより有馬記念巧者のトゥザグローリー。
父キングカメハメハ母父サンデーサイレンスです。
どれだけ夏場調子悪くても2年連続3着に食い込むというよほどの有馬記念巧者ぶり。
母トゥザヴィクトリーも有馬記念で3着に入っていることからやはり得意といえます。
相変わらず調子があがりませんが、こちらも無視できません。
あと、有馬記念を勝っているゼンノロブロイの産駒が2頭、
トレイルブレイザーとルルーシュです。
ゼンノロブロイ産駒のこの距離の実績はあまりありませんが、
合っていないはずはないので、この2頭はかなり注目しています。
逆にあまり相性が良くないとされているのが、
ダンスインザダーク産駒のダークシャドウ。
ダンスインザダーク産駒は菊花賞で素晴らしい成績を残していますが、
菊花賞以外の大きなレースに勝てていないのが現実です。
ダンスインザダーク産駒はサンデー系なのですが、
サンデー系の中では瞬発力に劣るタイプ。
直線の短い中山では向いていないとされています。
瞬発力に劣る分スタミナは豊富なので、
同じ中山でもさらに距離の長い3600mのステイヤーズSでは実績を残しています。
ダークシャドウ自体は瞬発力に長けているとは思うのですが、
やはり割引は必要かもしれません。
あと、渋いところでスカイディグニティ。
非サンデー系なのですが、父ブライアンズタイム、母がノーザンテースト系と
クラシックな血統で、サンデー系が有馬記念を席巻する前に活躍した血統に近いです。
サンデー系の天下となった今、活躍できるかはわかりませんが、
相性はいいはずです。
血統的に評価が難しいのが昨年の2着馬エイシンフラッシュ。
父KingsBeatで非サンデーのミスプロ系、特に中山が得意な血統とは思えませんし、
明らかに広い東京の方が合っている血統ですが、
馬自体が器用で安定しているため、
いい競馬ができればどんな場所でも結果を出せるタイプです。
血統だけで切ってしまうのは難しいですね。
最後に、ゴールドシップと並び人気しそうなルーラーシップ。
父キングカメハメハ、母エアグルーヴという血統で、非サンデー系です。
昨年は出遅れが響き馬券内に届かず。
キングカメハメハ産駒なのでベストは東京ですが、
母父がトニービンであるため、長距離のタフな競馬もこなせる可能性があります。
実際、有馬記念と似た傾向になりやすい宝塚記念でも2着という実績を残しています。
良くも悪くもない、といったところでしょうか。
以上のことから血統的な側面からみると、
ゴールドシップが2歩ぐらいリードしているように思えます。
ですが、ゴールドシップに死角無しかと言われれば、
私はそうではないと思っています。
この辺は次回の展望で!ではまた次回!
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