本にもジャケ買いってあると思うんです。
わたし。
あんまり。『この本を買いに行こう!!』って思って本屋に行くことは無くて。
なんとなく本屋に行って。
ぶらぶら回って見てるうちに。
棚に積んであるたくさんの本の表紙を見て手に取ることが多いから。
この本もそうでした。
表紙の夜空の流れ星の絵がとーってもキレイ。
『流れ星が消えないうちに』 橋本 紡 (著)何といっても。
登場人物の男の子が2人とも魅力的なのです。
死んでしまった元彼の加地くんは。
おとなしそうに見えるけど、やると決めたことは最後までやり通す様な芯の通った熱い心を持っていて。
好きな子のために手作りのプラネタリウムを作っちゃうような器用でロマンチックなところもある男の子。
今彼の巧くんは。
明るくて前向きな性格で。自然と仲良くなれるような人。
不器用だけど。頼まれると断れない優しいところもあって。
さらっと素直に自分の気持ちを言えちゃう男の子。
2人ともタイプは違うけど。
人の目をあんまり気にしないし。ナチュラルでかっこつけない所が好きです。
ストーリーとは直接関係ないけど。
わたしの好きなシーンは。
巧くんとお姉ちゃんがホテルのカフェでオレンジジュースを飲んでるところ。
ホテルのカフェだから。ジュースも高級ですごく美味しいってお姉ちゃんは言う。
それで。
お姉ちゃんが巧くんに『これより美味しいオレンジジュース飲んだことあるの?』って聞くんです。
『ある。』って迷わず答える巧くん。
それで。昔の加地くんと飲んだオレンジジュースの思い出の回想シーンが出てくるんだけど。
それはどこにでもある缶ジュースなのです。
誰といつどんな時に飲んだかで何よりも美味しく感じるし。
思い出の味になって。いつまでも忘れられないことってあるなーって。
そういう感覚っていいなって思いました。
悲しいだけのお話じゃなくてどこかあったかくなるストーリーでした。