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2015年04月20日

情けない親の話

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この春中学一年生になった息子の元気がない。
普段なら、鼻歌を歌い、口笛をふき・・・・この一週間、聞いてない。
新しい生活に疲れ切っている様子。

歩いて5分だった小学校に比べ、今の公立中学は急ぎ足で50分もかかる。

しかもこの陽気のなか、着慣れない、サイズもあわない学ランを着て、重さ9キロ近くにもなるバッグを背負い、無駄に大きなサブバッグに辞書を入れて。

ゆとりの名残で私たちが子供の頃より勉強の中身はまだ薄いはずなのに?
教科書以外のものがやたらと多い。

片道徒歩50分の距離。普通なのかな?
しかも、学校は山の上。


あさ、カバンの重さに耐えかねてひょこひょこ玄関を出て行く姿を見ると。

そして、あせびっしょりになって青白い顔で玄関に倒れこんで帰ってくる姿を見ると・・・。



バカ母と言われようとかまわない、
息子が不憫に思えていたたまれなくなる。



もちろん息子よりもっと
遠くから通学してる子、体格がまだまだ幼い子、いるだろう。

息子の大変さなんて全国の多くの子供たちが共有しているもの。


けれど、バカ親は自分の子供のことしか考えられないのです。


中学受験に失敗した息子。
同時期に他の私立中学にも入れてやれない事態に陥った我が家。

情けない。ほんと。

どのみち、息子が合格していても、どん底に叩き落された我が家の経済状態ではそこにやるのは無理だった。

今の公立中学は地元でも数十年前から評判の、悪いウワサしかない学校。

先生方はそのウワサを消そうと尽力しておられるけど、いちど立ってしまったものはなかなか消すことはできない。

息子は多くを語らないが、実際にその校風は脈々と続いているようだし、、、


はっきりいって、そんな学校にいれたくなかった。


けれど、私のそんな感情は毎日気を持ちなおして通学している息子の気分をくじくことになるだろう。

バカ親が子供の足をひっぱってどうする。


だから、本当は心配でたまらないけど、そんなそぶりを見せないようにしている。
できるだけ明るく振舞い、ねぎらっている。
そして、学校の悪口は絶対に言うまい。

息子には今いる場所で雑草のように力強く成長してほしい。
ドクダミばりの雑草のように。

情けない親の勝手な言い分だが、
今の環境が息子を成長させてくれると信じて。



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格差社会ピラミッドの底辺に ひっそり生息する40代主婦。
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