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2020年02月25日

2016年 2月 2


 O先生に 脳外科の予約を取ってもらったものの

 言いようのない不安な気持ちが ずっと続いていた


 
 MRIの画像のことも少しはあったが

 違和感を感じる胸騒ぎ・・というか
 自分の中で覚えのある あのイヤな予感



 1月末にiPadに届いたメッセージのやり取りは
 それっきりで ぷっつり途絶えていた


 けれど 11月から届き始めたメッセージの中に
 1月から何件か続けて送信されている番号があった

 
 あくまでも仕事上での話が中心で
 相変わらず男女どちらとも取れる文面だった

 事務的な言い回しに終始しているので 
 判別がつかないのは仕方がないとして 妙に引っかかっていた

 個人のスマホに連絡をしてくるような急務でもない
 夫の返信も " 了解です " " 承知しました " 程度だったし・・・



 けれど 今までの経験上 

 自分の中では
 " これは 例の危ないものだ!" との警告が響いていた
 
 まるで 全身のセンサーが危険を察知しているような感覚だった




 O先生から指定された金曜日 2月12日

 Mクリニックに持参する診療データを
 病院まで撮りに出かけた


 週末ということもあり 前回よりも待たされたが
 先生と 改めて話をすることができた


 「ニャンままさん
 
  こちらでも念の為 もう一度前回の画像を読影しましたが
  脳内の腫瘍は やはりお伝えした1ヶ所だけのようです

  ただ 場所が非常に微妙なところですし 大きいものなので
  K先生の判断を仰いだ方が確実な診断をしていただけるでしょう

  その結果として 服薬や抗がん剤を始めるか
  また ガンマナイフになるのかは 相談していきましょう」




 今までのように 知らず知らずのうちに 
 身体の中から警告が発せられているのだろうか?


 夫の女性関係で悩むことは 裁判以降 
 さすがにもう無いだろうと思っていたが・・・

 あの番号が イヤに引っかかる!


 
 モヤモヤした心を抱えたまま 帰宅し
 
 夕方までの家事のルーティンを済ませ
 バイトに行く娘を送り出した


 夕食は 夫が帰宅してから一緒に摂ろうかと 
 猫と一休みしていると 

 突然 iPadの着信音が鳴った




 「はぁー  すごいドキドキしました!

  受け取ってくれて ありがとうございました」




 やっぱり!!!!



 自身の危険察知能力に驚くと同時に 
 この弾んだ感じの文面に 大きく落胆している自分がいた







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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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