通院日: 今日も楽しく笑えてる？　< 肺がんになり10年 >

2019年02月18日

通院日

　
　夫からの電話攻撃があった翌日

　３週間ぶりにO先生の元へ

　イレッサを飲み始めて　半年過ぎて
　重篤な副作用の心配も減ってきたので

　通院の間隔が７月初旬から
　２週間ごとから　３週間ごとに変更になっていた

　採血等を済ませて　診察室へ！

　「あれれ？　
　　ちょっと　雰囲気変わりましたね！
　　何かありましたか？」

　
　え？　夫との事かな？
　ちょっとめんどくさい案件を抱えてるからかな？

　ここで　冷静に・・・・・
　

　あ！！　ウイッグね（笑）

　そのころは　仕事と外出日だけ被っていた
　正直　被ったままだと暑いので

　なので　自分では " 帽子 " という感覚だった

　「先生！
　　前回の時よりも髪のクセが強くなったので
　　フルウイッグをかぶってみたんです！」

　「え？　あら　本当だ！！！
　　よく見たら　髪の色も変わってる！」

　素直に驚くO先生が　可愛らしく思えてしまった
　

　多くの患者さん達を相手にしていらっしゃるはずなのに
　一人一人の患者さんに対して　細かな変化にも
　すぐリアクションしてくれる

　入院中に　他の患者さんとも話をしたが
　O先生は根っからの「人好き」だと思う

　" 問診・診察 " という括りではなく
　人vs人で　話を聞いてくれるし　話をしてくれる　

　専門知識があるわけでもない　普通の患者である私が
　先生方にとっては常識かもしれない質問をしても
　嫌な顔一つせず　丁寧に説明してくれる　

　これって　当たり前のようで　そうでもない気がする

　ウイッグ店の店員さん　弁護士のプー先生など
　こちら側に自然に寄り添ってくれる方ばかりが
　私の周りにいてくれる！！！

　本当に　素敵な出会いに感謝しかない！

　
　「採血結果・レントゲンも
　　特に気になる重篤なところはありません・・・が

　　暑くなってきたせいか　貧血気味のようですね

　　普段の生活で　何か気になる事とかありますか？」

　前回の通院日からの３週間の間
　それはそれは　たくさんの色々なことがありましたが（笑）

　ナチュラルハイというか　神経が昂ぶっていて
　自分の体調に　細かく気を使っていなかったというのが本音

　目に見える湿疹がひどくなるような事はなかったので
　自身　それほど体調を気にする場面もなかった

　
　「イレッサを服用してもらって　半年以上経ちますが
　　血液検査の数値や　湿疹等の目に見える副作用が
　　それほど気にならなくなってきて
　　私としても安心しています

　　このまま　なるべく長く飲み続けていけるよう
　　頑張りましょうね！」

　O先生が　にこやかに言ってくれた

　そうだ！　一応　肺腺がん患者だったんだ！
　

　イレッサに耐性が出来ないよう祈りつつ
　１日でも長く飲み続けられるよう　
　普段の体調管理もしっかりせねば！

　これからの「戦い」に向けても　
　体調を崩すことのないように頑張ろう！！！

　
　帰り道の病院の駐車場

　よく晴れた夏のお日様に向かって
　思わず　ファイティングポーズを取った自分だった
　

　　　　　　　　　　　　　　　