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2019年01月17日

別居へ


 「別居」という文字が 頭の中で
  ハッキリとした輪郭を取り出した


  以前から ぼんやりと 夫と離れたい・・と
  考えてはいたものの 実際に行動するには至らなかった



  しかし 鏡に映った自分を改めて見たとき
  もっと自分を大事にしなくちゃ!と
  目が覚めたのだ!


  夫に振り回されず 夫がいない空間で過ごしたい

 
  現実に別居できるとは思っていなかったものの
  物件情報は 少し前から時間があると見ていた

  一人暮らしを考えるだけで 
  気持ちが落ち着いていたからだ


  別居を決心した翌日
  その中の3件ほど 内覧を申し込んだ

  偶然にも 3件とも
  女性が経営している不動産会社の物件だった

 
  その中の一件が とても気に入った 
  少々古いけれど 2階の南向きの部屋

  大学生が多く住んでいる町だが
  入居者の半数は 社会人との事
  自宅からも徒歩で行ける距離だ
  
  無事 契約できた時には
  荷物を運んだりするのも楽だし
  娘も気軽に来れるだろう
 
  内覧したその場で すぐに契約を申し入れた
  
  翌日 義兄たちに報告しに行った

  義兄も義姉も 私の状態を心配して 
  早く引っ越した方がいいと言ってくれた
  
  そして 義兄が

  「不出来な弟で申し訳ない 
   保証人は引き受ける」 と言ってくれた

 
  どうして同じ兄弟なのに こうも違うものか

  とにかく その申し出はありがたく 心に沁みた



  あとは 少しずつ荷物を運び
  生活できる状態にしていこう!


  娘は 
  「お父さんには何も言わずに 突然出て行った方がいいよ
   少しは お母さんの気持ちをわからせないと!!」
  と 私を励ましてくれた



  6月の最終金曜日に 家を出ることに決めた

  どうなる事やら・・・

  毎日 少しずつ私物を運び出していても
  夫は全く気づいていない

  いざ 居なくなったら どんな騒ぎになるのだろう?

  ドキドキしながらも 別居できる事に解放感がいっぱいだった





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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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