今日も楽しく笑えてる？　< 肺がんになり10年 >

　夫と彼女とのメールを見た翌日から

　自分でもハッキリと自覚できるほど
　イレッサの副作用が酷くなってきた

　
　皮膚科から処方された軟膏を塗っても
　化粧を控えて　刺激を与えないようにしても
　とにかく　顔の乾燥が治らない

　梅雨時期の湿度の高い中
　顔から　粉を吹いている状態だった


　それに　今まではあまり気にならなかった
　下痢が頻繁に起きるようになってきた

　職場では　これが辛かった


　何となく微熱が続くような体調にもなり
　
　髪の毛は　ますますフリーダムに縮れ　張り付き
　ワックスもクルクルドライヤーも
　ほとんど役に立たなくなってきていた



　ある日　
　娘に　湿疹が酷くなっている事を指摘された


　そのころは　鏡を見ても　髪型ばかりに目が行って
　顔はそこそこ確認していたものの
　首やら　腕やら　それほど気にはしていなかった


　
　「お母さん　半袖の事務服着ている時期なのに
　　そんなに目立つ　首や腕の湿疹放っておいていいの？」


　
　この時期は　
　確認してしまった夫と彼女のメールの内容やら

　下痢が酷くなってきた体調のこともあり


　毎日精神的にしっかり自覚できていなくて
　仕事へも　フワフワとした感覚で通っていた感がある
　（よくも　交通事故等起こさなかったものだ
　　あ、職場のPC内のファイル　一つ消しちゃってた！）



　娘に指摘されるまで　正直　湿疹はほとんど目に入らなかった


　改めて　自分のことを　よく鏡で見てみると
　何だかボツボツとした赤黒い皮膚をした
　清潔感に欠ける　生活に疲れた中年女性がそこに居た


　まずい！！！

　こんな状態で仕事に行っていたの？

　これは大変な事をしていた！！！

　どうにかしないと！！


　職場の皆さんは　病気を知っている事もあり
　きっと遠慮して　何も言わないでいてくれたんだ！


　ここに至って
　突然　頭の中のピントがしっかりしてきた！！！



　皮膚炎がここまで酷くなるとは思ってもいなかったし
　まして　髪の状態は酷くなるばかりで
　これには先生も驚いていた！


　イレッサの副作用だけで　こんなに酷くなるとは思えない！

　ここで　自分自身　時系列で遡って考えた


　やはり　夫が原因だ！

　そして　わかっていながら　スマホチェックなどしている
　自分自身のこの精神状態：ストレスが原因だ！！！


　そう　考えを巡らせていると　娘が一言だけ言った


　「家　出たら？」



　実は義兄宅での話し合いの頃から　別居を考えていた

　離婚する気は毛頭ない様子の夫から離れるには
　勝手に家を出ていくしかない！！！


　
　そして今　娘にも勧められた


　そうだ　同じ空間にいるから悪いんだ！

　とにかく　夫から離れよう！！！


　その日の朝　別居を決めた





　　　　　　　　　　　　　　　

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