2018年11月25日
2012年 年末にかけての出来事 3
旅行出発当日
夫には普通に挨拶できた
検索履歴を見てから翌々日という事もあり
考えを巡らす時間が短かった事も幸いした
気持ちは どんよりしていたながらも
体調はそれほど悪くなく 冷たい空気を感じながら
娘と新幹線ホームに向かった
アリムタの点滴をやめて イレッサに移行するこの時期
服用していた葉酸も飲む必要がなくなり
がん患者だというのに 薬というものに全くご縁がなくなった!
何かのサプリでも飲んでいた方が 気分的に落ち着く気がしたが
O先生からは 特に何も摂らなくても大丈夫!と言われていたので
普通の 極々普通の 食事制限も何もない生活になっていた
新幹線の中では 娘が眠る隣で
アリムタに関する事を検索して 色々な情報を仕入れていた
東京に着くと 最初に向かったのはスカイツリー
娘と最上部・天山回廊まで上った
よく晴れた日で 富士山もはっきりと見る事ができて
二人とも大満足だった
六本木の新国立美術館で「リヒテンシュタイン展」を見て
千葉に向かう
夕食は 長男も交えて 彼がバイトしているお店へ
とても可愛らしいカフェで 兄が大好きな娘と一緒に
食事と 長男との時間を ゆっくり楽しんだ
次男もいれば最高だったが 残念ながら仕事の都合でダメだった
私の病気のことだけでも心配かけているのに
この上 夫のことまで子供達に話せるはずもなく
楽しい時間を そんなことで台無しにするのも絶対に嫌なので
とにかく子供達との時間には 夫のことは忘れるようにしていた
ホテルに戻り 疲れ切った娘は早めに休んだ
私は全く眠る事が出来ずに 悶々としていた
意を決して 自宅に電話をかける
10回コールしても 誰も出ない! 予想していた事だが・・・
大きな深呼吸を何度かした後
次は 夫のスマホに電話をかけた
5〜6回コールしただろうか?
広くて声が響くところにいるな・・・という音声で
「もしもし? どうしたの?」
「別に これと行った用事もないんだけど・・・
まだ仕事かな?と思って」
「いや 家に帰ってきてるよ 何かあったの?」
スマホは凄い!
こちらもあちらも双方静かなところで話をしているので
何と「衣擦れ」の音がハッキリと聴こえた!!!
「明日のお迎え 頼んでもいいかな?
娘が友達にもお土産たくさん買ったから荷物が大きくなって」
今度は 全く音が響かない 狭い空間かな?と思われる場所から
「大丈夫だよ 予定通りの時間でいいんだよね?」との返事
他愛ない会話だったが ほとんど「棒読み」のセリフのようだった
二人とも・・・・
あーーーーーーーーーーあ
この人は 何をやっているんだろう?
一体どういう心づもりでいるんだろう?
私の病気なんか 夫にとってはどうでもいいのだろうか?
手術・治療・そして再発を受けての新しい服薬が始まる
その一つ一つの段階で 否応無しに対応している病人がいるのに!
目の前に・・・・・・・・・・・・・・
以前から 解決しなくてはならない重要な問題が起こると
面倒がって 真正面から向き合う事をしなかった
簡単に言えば 根性無し・弱虫・幼稚・・・なのだ
わかっていたはずの事ではあったが
さすがに今回は呆れて物が言えなかった
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タグ:夫とのこと
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