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2018年09月14日

猫の点滴を自宅で(皮下輸液のやり方)

 我が家の猫が腎臓病です。

 腎臓が弱っているため、点滴で水分を強制的に入れ、体内の毒素を押し出します。

 人間の場合、点滴というと静脈に針を刺してポタポタと輸液しますが、猫の場合は背中の皮膚がたるんでいるため、皮下に注射すると毛細血管から徐々に吸収されるそうです。

 本来は動物病院に毎日通って注射してもらうのですが、毎日動物病院に連れて行くのはかなり大変。 往復と病院の待ち時間だけでも軽く2時間くらいかかります。

 それに、注射を打つだけで毎回800円
 1ヶ月毎日となるとそれだけで24000円。 けっこう痛い出費です。

 皮下輸液は自宅でもできるので獣医さんに相談してやり方を教わることにしました。
 これなら毎日病院に連れて行かなくても済みます。

 なお、ここに書いてあることは一例なのであくまで参考です。
 実際に行う場合は必ず獣医さんの指導を受けて行ってください。


【道具】
・点滴液
・輸液セット
・針
・消毒綿

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※消毒綿以外は全部動物病院で処方してもらいます。
DSC_0248.JPG

 このセットで2000円くらい。(5日分)
 ネットで買うともっと安く入手できるようですが針が入手困難なのと、定期的に病院で見てもらわなければならないので病院で調達してもらったほうが良いです。


【やり方】
・輸液セットの装着
 @輸液セットの調節を締めます
DSC_0256.JPG
※忘れると点滴液を装着した時に水浸しになります!

 A点滴液の先端のフイルムをはがし、
DSC_0250.JPG
※はがした部分は素手でさわらないこと。さわったら消毒しましょう。

 B点滴セットの上側を強く差し込みます。
DSC_0249.JPGDSC_0251.JPG

※点滴液先端の丸印のところに差します
DSC_0253.JPG
※けっこうキツイですが根本までしっかり差し込みます

 C液だまりを軽く押して液だまりの半分くらいまで液を貯めます
DSC_0254.JPG

 D点滴液をカーテンレールなどの高いところに吊り下げます
DSC_0255.JPG

・針を装着
 @点滴セットの先端を消毒し、

 A針を装着します。
DSC_0258.JPGDSC_0259.JPG

 B調節をゆるめて液を少し出してチューブ内の空気を抜きます

・針を刺す
 針を刺す場所は首の後ろから背中の真ん中あたり、皮がたるんでいる部分です。
 @毛をかき分けて皮膚が見えるようにして
DSC_0260.JPG

 A消毒したら
DSC_0261_CENTER.JPG

 B斜め45度くらいの角度で針を刺します。

※針のキャップは事前に少し緩めておきましょう
※針先をキャップなどに当てると先端が鈍ってしまい痛がります。なるべく先端を当てないように。


・輸液開始
 @調節を全開にして輸液開始。
DSC_0256.JPG
※速さは最速でどんどん入れてしまって大丈夫。

DSC_0262.JPG
※輸液中は必ず針を押さえておきましょう。ちょっと動いただけで針が抜けてしまいます

 A点滴液バックの目盛見て指定された量まで入ったら調節を閉めます。

※調節は閉め忘れないように!

 B針を抜いて完了。

・後処理
 @針にキャップをつけ
※針を猫から抜いたらすぐにキャップをつけましょう。

 Aチューブから針を外します
※外した針は医療ゴミなので必ず獣医さんに回収してもらいましょう

 Bチューブの先にキャップをつけ、

 C点滴液に巻き付けて保管。
※チューブの先は点滴液の水面より高くしておけば万が一調節が緩んでもこぼれません
※次に使うときは「針を装着」からやればOK


 猫も大事な家族。
 できることはしてあげて少しでも長生きしてほしいですね。

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 2004年から糖尿病対策で自転車通勤を始め、その楽しさにはまりました。 雨の日の電車賃、メンテナンス費用を、会社からの通勤費でまかなっていますが、収支はプラスにできています。
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